図書館が“武器庫”だったら!? 奇想天外なアイデアから爆誕した『ガンパウダー・ミルクシェイク』が、2022年3月18日(金)より全国公開となる。このたび、クエンティン・タランティーノ監督が所有する映画館「ニュー・ビバリー・シネマ」でプレミア上映とQ&Aに登壇した主演カレン・ギランとナヴォット・パプシャド監督の写真、そして当時を振り返る監督コメントが解禁となった。
愛すべき映画オタクな監督がまた出てきたぞ!
前作『オオカミは嘘をつく』(2013年)でクエンティン・タランティーノ監督から「本年度最高傑作」と絶賛されたイスラエル出身の鬼才ナヴォット・パプシャドが監督を務めた最新作『ガンパウダー・ミルクシェイク』。今作もタランティーノ監督が気に入ったことで、35㎜フィルム版を作成し、彼が所有する映画館「ニュー・ビバリー・シネマ」でプレミア上映された。1929年より続く、米ロサンゼルスにある「ニュー・ビバリー・シネマ」は、2007年に閉鎖の危機に瀕した際、タランティーノが劇場ごと買い取って存続させた映画館。若き日のタランティーノも常連だったという同劇場は、35mmフィルムの2本立て上映にこだわっていることから、映画ファンの聖地となっている。
本作のプレミア上映とQ&Aに登壇したカレン・ギランとナヴォット・パプシャド監督。その時のことをギランは「THE EMPIRE FILM PODCAST」で次のように語っている。「クエンティン・タランティーノが『ガンパウダー・ミルクシェイク』を気に入って、彼の所有する映画館で35㎜フィルム版を上映した。そこで彼に会った時、彼が私の演じた役(主人公サム)の台詞を言ってくれた。もともと私は彼の大ファン。人生で最高に興奮した瞬間だった!」と喜びをあらわにしている。そして、パプシャド監督は当時のことを「映画好きにとって、“地球上で最も幸せな場所”と呼べるような映画館でプレミア上映ができた」と回顧し、タランティーノについては「良い友人で、もちろん今作のインスピレーションの源にもなっている。殺し屋の映画を作る時に『キル・ビル』の影響を受けずにできることはない」と尊敬の念を隠さない。
Quentin Tarantino's personal 35mm print of PULP FICTION screens February 4th, 11th & 18th at midnight. Tickets: https://t.co/BJPYmrN3qF pic.twitter.com/LmeHhHKXVo
— New Beverly Cinema (@newbeverly) January 27, 2022
その他に影響を受けた作品として、「セルジオ・レオーネ、黒澤明、そしてヒッチコック作品にインスパイアされたんだ。マカロニ・ウエスタン、フィルム・ノワール、そして侍/浪人というジャンルの融合だね」と語るパプシャド監督は現在も本作の続編の脚本を執筆しながら、一日に1~2本は欠かさず映画を観ているという。そんな映画オタクとしてブレない姿勢が、ピュアな映画オタクであるタランティーノと波長が合うのかもしれない。タランティーノへのオマージュを捧げているシーンを探してみるのも楽しい作品だ。
『ガンパウダー・ミルクシェイク』は、2021年3月18日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー!
『ガンパウダー・ミルクシェイク』
ネオンきらめくクライム・シティ。サムはこの街の暗殺組織に属する腕利きの殺し屋。だがターゲットの娘を匿ったことで組織を追われ、命を狙われるハメに。殺到する刺客たちを蹴散らし、夜の街を駆け抜ける2人は、かつて殺し屋だった3人の女たちが仕切る図書館に飛び込んだ。図書館秘蔵のジェーン・オースティン、ヴァージニア・ウルフの名を冠した銃火器の数々を手に、女たちの壮烈な反撃が今始まる!
制作年: | 2021 |
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監督: | |
脚本: | |
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2021年3月18日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー