まるで「A24×MCU」な衝撃と感動!? カンバーバッチの映画会社が贈る話題作『We Live in Time』

まるで「A24×MCU」な衝撃と感動!? カンバーバッチの映画会社が贈る話題作『We Live in Time』
『We Live in Time この時を生きて』© 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
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A24がアメリカでのヒットに貢献!サニーマーチの今後に期待大

ペインが手掛けた脚本は、昔ながらの恋愛映画のDNAを受け継ぐストーリーである一方で、時間の流れをシャッフルさせる斬新な構造を採用している。そうすることで、あれこれと夢想しながら恋愛関係を展開させるのと同じように、アルムートとトビアスが一緒に過ごす年月をタペストリーのように織り交ぜている。

さらに、物語の舞台を華やかで流行の最先端を行くようなロンドンではなく、中流の人々が暮らす緑豊かな南ロンドンのハーンヒルにすることで、これまであまり映画で描かれることのなかった“普通のロンドン”で暮らす“普通の人々”を描こうとした。だからこそ、この映画は国を越えて多くの人の共感と感動を呼ぶストーリーとなっているのだ。

『We Live in Time この時を生きて』© 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

ペインの斬新なアイデアに心を掴まれたのは監督だけではない。サニーマーチの創立メンバーでプロデューサーのアダム・アクランドもまた、ニック・ペインの脚本に一目惚れしたひとりだった。彼は最初に脚本を読んだときの印象を次のように語っている。

私たちは他にもさまざまな物語を手掛けていますし、サニーマーチとして、特にベネディクト(・カンバーバッチ)とは、一緒に新しい切り口でジャンル映画に取り組むということを常に目指しています。

ただ、この脚本は私たちにとって全く新しい感覚をもたらしてくれました。それに、ニック自身も私たちと同じくらいワクワクしていて、この作品をスクリーンに送り出したいと思ってくれたんです。

『We Live in Time この時を生きて』© 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

さらにアメリカにも、そんな本作に目を付けた会社があった。それが、近年エッジの効いた実験的な映画の製作・配給を行っているA24だ。本作は昨年10月に北米で公開され、初週は5館のみの限定公開だったが、その後拡大公開されると全米興行収入ランキング5位にランクインし、アメリカでも大ヒットとなった。ニック・ペインという一人の脚本家のアイデアから始まった本作は、海を越えて世界中で話題を呼んでいる。

従来のジャンル映画に新たな切り口を加え、斬新かつ感動的な作品を作り続けているサニーマーチ。“ネクストA24”と呼ばれる日が来るのも、そう遠くないかも? その始まりをぜひ劇場で見届けよう。

『We Live in Time この時を生きて』は6月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

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