まさかの“あの人”登場に世界が感涙!『マンダロリアン』シーズン2は物語もファンサービスも最高品質!!

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ライター:傭兵ペンギン
まさかの“あの人”登場に世界が感涙!『マンダロリアン』シーズン2は物語もファンサービスも最高品質!!
『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

歴史的傑作のシーズン1を超える面白さ!?

米本国で2019年(日本では2020年)に配信されるやいなや、極めて高い評価&人気を獲得しディズニープラスの看板タイトルとなった『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフドラマ『マンダロリアン』。シーズン1は紛うことなき傑作だったが、12月18日にフィナーレを迎えたシーズン2は、もっともっと凄いものだった。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

※注:以下、シーズン2のオチ等には触れないものの、登場キャラクターなど内容に言及しておりますので、ネタバレが気になる方はお気をつけください!

シーズン1は、帝国崩壊後の世界の片隅で賞金稼ぎ“マンダロリアン”として名を馳せていた男が、仕事の中で謎めいたベビー・ヨーダことザ・チャイルドと出会ったことで始まるストーリーだった。そしてシーズン2では、マンダロリアンがザ・チャイルドを彼の仲間であると思われる“ジェダイ”を探し、彼らのもとに帰すための旅路が描かれる。

前シーズンに引き続き全8話で構成されたストーリーの展開は極めてシンプルで、マンダロリアンがジェダイの居場所のヒントと引き換えに依頼を受けては次の場所へと移動していくを繰り返すという、まるでRPGのクエストをやっているかのような作り。

ただ、そういったシンプルなストーリーをわかりやすい宇宙西部劇、というか宇宙「子連れ狼」的に描くことで、物語としても映像としても群を抜いてカッコよく、ワクワクさせるドラマに仕上がっているのだ。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

どうやって集めたの? 豪華すぎる制作陣

そんな物語を作り上げた制作陣はシーズン1でも凄いメンツだったのだが、新たに『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)や『アリータ:バトル・エンジェル』(2019年)のロバート・ロドリゲス監督と、『アントマン』シリーズ(2015年~)のペイトン・リードらが加わり、さらに磨きがかかっている。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

ペイトン・リードはクモ型クリーチャーが出てくるチャプター10(シーズン2 第2話)とシーズン最終話のチャプター16(シーズン2 第8話)を担当。どこをとってもハイクオリティなエピソードで監督としての腕の良さを感じさせられるし、なにより『アントマン』シリーズで培ったであろう技が、それぞれ異なる面で活かされていたところにニヤニヤしてしまう。

銃撃戦を描かせたら右に出る者はいないロバート・ロドリゲスが担当したチャプター14(シーズン2 第6話)では、シーズンでもベスト級のカッコいいアクションを堪能できる。(詳しくは後述するが)あんなにカッコいい“アイツ”のアクションを実写で観られて、多くのファンが泣いて喜んだはずだ。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

またその関連で言えば、今シーズンでは多くのマーベル映画でスタントを手掛け、監督作『タイラー・レイク -命の奪還-』(2020年)も話題となったサム・ハーグレイヴがアクション監督を務めており、前シーズン以上に熱いアクションが観られる。特に、格闘戦の出来が抜群にカッコよくなったし、ジャンプパックを使ったアクションなど味の違うものも色々と観られて、とにかく楽しくなっている。

このあたりは、さすが匠の技と言わざるを得ない。迫力のあるカーアクション・シーンの撮影のために、走っている車のボンネットに自分を繋いでカメラを担いだ奴は、やはり格が違うのだ(『タイラー・レイク』で行った撮影方法)。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

だが、続投したリック・ファミュイワとブライス・ダラス・ハワードもとにかく巧い。ファミュイワが脚本まで担当したチャプター15(シーズン2 第7話)は、泥棒映画(ドラマ)として完璧な作りであり、シーズン1以上に「主人公が教義に反して顔を露わにする」ことに重みを持たせた点でも個人的にはベストなエピソードだった。もっと彼の『スター・ウォーズ』作品が見たい!(きっと別のシリーズも任されることだろう)。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

もちろん、ほぼすべてのエピソードで脚本を担当し、全体をまとめ上げた製作総指揮のジョン・ファヴローも凄い。壮大なMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)をスタートさせただけでなく、最高に面白い『スター・ウォーズ』まで作ってくれた彼にはファンとして感謝しきれない。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

そんな彼が監督を務めたチャプター9(シーズン2 第1話)は、めちゃくちゃに面白い実写版「モンスターハンター」が一足先に来た、みたいな具合だった。自分は無神論者だが、神がいるのだとしたらファヴローのような奴のことを言うのだろう。だが、この作品にはもう一人神がいる。デイヴ・フィローニだ。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

デイヴ・フィローニの『スター・ウォーズ』世界が実写に

フィローニは今作の製作総指揮を務めており、『スター・ウォーズ』のアニメ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」(2008~2020年)、「スター・ウォーズ 反乱者たち」(2014年~)の2つのシリーズを総監督として作り上げてきた人物で、ファヴローの長年の友人でもある。

すでにご存知の方も多いかと思うがドラマ『マンダロリアン』は、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)と『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)の間に起こったクローン戦争を描いた「クローン・ウォーズ」、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1997年)の直前の反乱軍の誕生を描いた「反乱者たち」の続編的なものとして作られている。

実は両方のアニメシリーズで惑星マンダロアと、そこに住むマンダロリアンたちが(ドラマで語られているように多くの場合内戦のような形で)戦いを繰り広げており、今回重要なアイテムとして登場する“ダークセーバー”などはアニメシリーズに登場したものだった。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

とにかく「クローン・ウォーズ」の人気は凄まじく、当初世間一般では評判が良いとは言えなかったプリクエル三部作に色々な後付設定を加えていくことで、アニメはもちろんプリクエル自体も面白かったと気づかせてくれた作品だ。

そんなフィローニが手掛けた作品ではあるものの、『マンダロリアン』シーズン1はアニメとの繋がりは控えめで、あくまで新キャラクターのマンダロリアンやその仲間たちを紹介し、夢中にさせた。

『マンダロリアン』© 2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

だが、シーズン2になると怒涛の勢いでアニメシリーズのファンを卒倒させにくる。マンダロア再興のために戦う闘士ボ=カターンとアナキン・スカイウォーカーの元弟子アソーカ・タノという、フィローニが作り出しアニメ2シリーズにわたって活躍したキャラクターが、ついに実写となって登場するのだ。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

ボ=カターンはアニメで声を担当していたケイティー・サッコフがそのまま演じ、見た目や声だけでなく振る舞いまでアニメのイメージそのままという、凄いことをやってのけてくれた。一方、ロザリオ・ドーソン演じるアソーカは、フィローニ自らが監督したエピソードに登場したのだが、アクション面などでちょっとアニメのイメージからは離れていて、あくまでフィローニは『スター・ウォーズ』の神であって万能ではないのだな……とは感じさせられるものの、予告されている単独ドラマシリーズでの活躍が楽しみになる出来。とにかく、アニメのファンにはたまらないものだったし、フィローニが関わっていなかったら、こうはいかなかっただろう。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

“マンダロリアン”の定義とは?

しかし、なんといってもシーズン2は最初からボバ・フェットが登場することがファンサービスの極致だろう。過去の映画作品ではあまり活躍しなかったものの、とにかくカッコいい見た目で当初から絶大な人気を誇り、そもそも彼に与えられたマンダロリアンという設定からここまで色々と話が広がって、ついにはそのマンダロリアンをめぐる単独ドラマが生まれるまでに至ったのだ。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

死んだはずのボバ・フェットのアーマーだけがシーズン2の第1話で登場し、それを着た保安官のコブ・ヴァンスが大活躍。それだけでファンとしては思わず声が出てしまったが、ラストにちらっとアーマーを着ていない本人が登場するという演出は最高だった。

正直、あれで終わりなんじゃないかとも思ったが、満を持してボバ・フェットはロバート・ロドリゲスが担当したチャプター14で再登場。アーマーを着込み、『スター・ウォーズ』史の中でもトップクラスにカッコいいアクションを見せてくれる。やはり彼こそが真のマンダロリアンだ。

しかし、実は近年の設定でボバ・フェットの父(でクローンの原型)ジャンゴ・フェットはマンダロリアンのアーマーを着ているだけで、マンダロアの人からはマンダロリアンとはみなされていないということになっていた。これは「クローン・ウォーズ」の制作時に『スター・ウォーズ』の生みの親であるジョージ・ルーカスが持ち込んだもので、それをフィローニが取り入れたものだ。

ぶっちゃけて申し上げると、筆者としてはその新設定に納得がいっていなかったのだが、それを盛り込んだ張本人のフィローニがこのドラマの物語を通じて「マンダロリアンは人種・血統ではなく教義・生き様なのだ」と描き、ボバが登場するエピソードで、彼の父ジャンゴも主人公と同じく拾われてマンダロリアンになった者であると再定義された。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

そしてシーズン2最終話でボバと惑星マンダロア出身のボ=カターンが出会い、再びボバのマンダロリアンとしての正統性を疑うくだりがあり、先に言われた設定が破綻しない形で見事に納得させられてしまった。フィローニはやっぱり凄い。

なにより血統じゃないという着地点がいいのだ。“ジェダイ”は血筋が重要であると過去9作の映画でしっかり定義されてしまったが、“マンダロリアン”だったら生き様でなれるかもしれない。夢と希望がある設定だと思う。明日から僕も君もマンダロリアンだ!(我らの道は過酷だが……)。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

そこからの最終話だ。さすがに最終エピソードから日がないので今回は詳しく語らないが、あまりに最高に凄いことが起こりまくり、『スター・ウォーズ』ファンに2021年以降も生き続ける活力を与えてくれるものだった。一足早いクリスマスプレゼントどころか、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)公開以降のクリスマス・プレゼントとお年玉と誕生日プレゼントが、まとめて届いたような感じだった。自分は当時まだ生まれていなかったので、なんだか余計に貰えてしまっている。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

ファヴローとフィローニに最大級の感謝を!

余談にはなるが、1週間毎の配信によって視聴者に時間が与えられたというのも、いい方向での影響が大きかったと思う。怒涛のファンサービスを飲み込む時間が与えられるし、新しく出てきたものをあーでもないこーでもないとファンが盛り上がることで、宣伝的にも話題となってプラスに働いたのではないだろうか。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

そして、この辺の設定のアレコレをまったく知らなくても、とにかく最小限の説明でドラマの中で完結させているあたりも上手い。こうすることで、ファンでなくとも楽しめるし、もちろんコアなファンも唸るという、ジョン・ファヴローとデイブ・フィローニの二人で製作総指揮をやってこその成果。彼らにはもう頭が上がらぬ。参拝したい。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

……と、長々書いてしまったが、端的に言って『マンダロリアン』のシーズン2はシーズン1にも勝る傑作中の傑作だった。主人公を始めとするマンダロリアンたちは一体どうなっていくのか? それぞれの物語が今後も多岐にわたって展開していくという『スター・ウォーズ』のドラマで語られていくことに、大きく期待したい。また今後公開予定となっている『マンダロリアン』シーズン2のメイキングも楽しみだ(シーズン1のメイキングも素晴らしいので要チェック)。

『マンダロリアン』シーズン2 ©2020 Lucasfilm Ltd.

ちなみに、まだ「クローン・ウォーズ」と「反乱者たち」を観ていないという『マンダロリアン』のファンは、一刻も早く観始めることを強く強くオススメする。デイブ・フィローニが開拓した『スター・ウォーズ』の世界を(沢山エピソードがあるので)ぜひともじっくり味わって欲しい。

文:傭兵ペンギン

『マンダロリアン』シーズン2はディズニープラスで独占配信中

 

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