2021年10月1日公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で25作目となる『007』シリーズ。
不朽のスパイ映画たる魅力を、音楽・悪役など様々な切り口でBANGER!!! 執筆陣が紹介!
シリーズ24作品+番外編はCS映画専門チャンネル ムービープラスで放送だ。
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イアン・フレミングによるスパイ小説の主人公を、重厚な存在感と小粋なアドリブ演技で魅力的なスパイに生まれ変わらせた、ジェームズ・ボンドを体現する俳優。彼のボンドを大いに気に入ったフレミングは、小説のボンド像を彼に寄せたという。5作に出演し一度は降板するが、1971年に『007/ダイヤモンドは永遠に』で一度限りの復活を果たした。
モデルから俳優に転身したレーゼンビーは、なんと『007』が映画初出演。しかし彼がボンドを演じたのは1作のみで、共闘した女性と結婚を決意するなど“らしくない”描写も多い。新人ゆえの売り込み戦略のミスか、それとも2代目ボンドのプレッシャーか、早々にシリーズを降板してしまったことが悔やまれる。
ムーアが演じたボンドはコメディ要素が強いと言われるが、コネリー版よりもさらにプレイボーイな雰囲気が強く、ファッションや小物にもその軽妙さが現れている。また、シリーズ史上はじめて宇宙へ行ったボンドであり、イアン・フレミングの原作から遠ざかった結果、もっとも長くボンドを演じた俳優となった(計7作)。
太い眉と割れたアゴがセクシーなティモシー・ダルトン。舞台畑出身のダルトン版ボンドはいわゆる堅苦しいマジメ路線だったが、イアン・フレミングの描いたボンドにもっとも近かったとも言える。わずか2作の出演だが、激動の80年代後半を反映したダークなムードと相反する軽妙な展開には根強いファンも多い。
シリアスな90年代に誕生したピアース・ブロスナンのボンド。暗い世界情勢への反動か徐々にギャグ路線に寄っていったが、CG時代に突入した映画業界を象徴する過激なアクション描写も特徴である。また、ヘビースモーカーという設定を覆した“無煙ボンド”であり、女性と対等に接する“フェミ・ボンド”でもあった。
無口でクールなイメージのダニエル・クレイグがボンド役に決まったとき、多くのファンが懸念を示した。しかし、クレイグは重厚かつモダンな新しいボンド像を作り上げ、『007』そのものをサスペンスフルな展開と壮大なアクションがふんだんに盛り込まれたシリーズに生まれ変わらせてみせた。最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンド役を降板。
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ボンドの肩をゆっくり歩くタランチュラはよく見るとガラス板の上を歩いている。ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーが本気で驚いているような表情は必見。
この靴と同様の秘密兵器が『ダイ・アナザー・デイ』のQ工房で確認できる。ただし、ローザ・クレッブの靴を回収して保管していたわけではない。
一般人がマネすると良くないからやめたと言われているが、『トゥモロー・ネバ―・ダイ』のBMW750iLではマキビシが採用された。
女性が車に乗る際男性がドア開けるのが英国紳士のマナー。マダム・ポワティエが自らドアを開けたことで、変装した偽物と見破ることができた。その後アストンマーティンDB5に乗り込む際に女性をエスコートするボンドにも注目。
東京湾に捨てられたトヨタのクラウンはその後ちゃんと回収されたそう。現在だったら撮影許可が下りないであろうシーンのひとつ。
ボンドはスキーで山頂から滑降、カーチェイスの果てに山小屋に逃げ込み、干し草に寝転がりながらトレーシーに愛の告白をする。ボンドが真剣にプロポーズをするロマンチックな名シーン。
ブロフェルドに翻弄されるウィラード・ホワイト(Willard Whyte)のモデルは億万長者ハワード・ヒューズと言われている。ヒューズの豪快な人生はレオナルド・ディカプリオ主演『アビエイター』で描かれている。
ポールの来日コンサートでも必ず演奏される人気曲。ビートルズのメンバーは当然007の大ファンだったが、ボンドの価値観には合わなかったようで『ゴールドフィンガー』で「ビートルズの曲には耳栓をすべし」と言っている。
Qは最初は驚きつつ「しょうがないなあ」という表情であっさり引き受ける。ということは、ボンドは過去にもっと凄いモノをQに作らせたことがあるのかもしれない。
アニヤといい雰囲気になった途端ボンドはこのタバコで朝まで眠らされてしまう。超一流のスパイであるはずのボンドだが、意外にも油断して気を失うシーンが多い。
スタッフのちょっとしたお遊びらしい。『荒野の七人』のテーマ曲は別場面で使用され、悪役名としてジョーズが使われている。『ジョーズ』の監督スピルバーグはお返しに『グーニーズ』でジェームズ・ボンドのテーマを使用した。
普通のスキー板でジャンプ台やボブスレーコースを駆け抜けるボンドもすごいが、雪上をバイクで追跡する殺し屋の運転テクニックにも注目したいシーン。
敵に見つからないようワニに偽装した潜水艇で宮殿に潜入する。ワニの口からロジャー・ムーア演じるボンドが顔を出す姿も必見。実際には二人乗りらしいが、どうやって出入りするかは不明である。
ボンドは真っ二つになったルノー11のタクシーでセーヌ川沿いを激走。『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)のオープニングにも似たようなシーンがあり、スタッフにルパン三世のファンがいたのかもしれない。
ボンドがカーラに対して「大きくてかさばるチェロをやめてバイオリンにしろ」と説得するシーンがあるが、チェロのケースでなければ二人乗りは不可能だったはず。
南米の麻薬王・サンチェスの狙撃のため実際にボンドが使用するのは2の歯磨き粉型プラスチック爆弾だけ。本作では007シリーズでは珍しく架空の国家であるイスマス共和国が舞台となっている。
イアン・フレミングはジャマイカの別荘「ゴールデンアイ」にこもって毎年007シリーズの新作を書きあげていた。最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の製作発表はこの別荘で行われ、D・クレイグらキャストや監督が訪れた。
"THE EMPIRE WILL STRIKE BACK(帝国の逆襲)"という『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』に酷似した見出しは、カーヴァーがイギリスを“帝国”とみなし中国に対して報復戦争を仕掛けることを煽るための策略。
『ロシアより愛をこめて』よりQを長年演じてきたリュウェリンだったが、撮影後に交通事故で不慮の死を遂げてしまい、本作が遺作となってしまった。
オープニング・クレジットに登場した『ユア・アイズ・オンリー』のシーナ・イーストン以来、主題歌の歌手として出演を果たしたのは、シリーズで二度目となる。
赤い涙を流すル・シッフルは世界中のテロリストから集めた資金を運用して莫大な財産を手にしようとしていたが、このテロ計画をボンドに阻止され巨額の損失を出してしまう。
イアン・フレミングの原作同様に、007シリーズのボンドガールにはストロベリー・フィールズやハニー・ライダー、プッシー・ガロアといった変わった名前をつけることが多い。
ボンドはスコットランドにあるスカイフォールで生まれ育った。心理学者との面談時にスカイフォールという地名を聞いて絶句したボンドの、孤独だった幼少期のトラウマがうかがえるシーン。
崩壊するビルから脱出する際にボンドがマドレーヌに「僕を信じるか?」と一言かけ、彼女をお姫様抱っこをして飛び降りた。ダニエルが演じたボンドは武骨なイメージだが、意外な一面が見られるシーン。
権利の関係でジェームズ・ボンドのテーマ曲を使えなかったが、ミシェル・ルグランの音楽はタンゴのシーンで流れる壮麗な「殺しのタンゴ」やシングル・カットされた「愛のシャンソン」などファンの記憶に残るスコアである。
ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、オーソン・ウェルズ、デボラ・カーなど豪華役者陣と共演したウディ・アレンは、背が低いことにコンプレックスを持つジミー・ボンドとして、終始コミカルな演技で笑わせてくれる。
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