アナ・デ・アルマス「つらかったことは一切なし!」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』製作チームとダニエル・クレイグに感謝

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ライター:石津文子
アナ・デ・アルマス「つらかったことは一切なし!」『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』製作チームとダニエル・クレイグに感謝
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

アナ・デ・アルマス『007』参戦!

『ブレードランナー 2049』(2017年)で脚光を浴び、『ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019年)で大躍進したキューバ出身のアナ・デ・アルマス『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではキューバのエージェントであり、ジェームズ・ボンドと共に闘うパロマを演じているアナに話を聞いた。

「女性たちは強くなったし、ボンドとの関係も変わった」

―『ノー・タイム・トゥ・ダイ』出演の経緯や、パロマというキャラクターについて少し教えてください。

キャリー・ジョージ・フクナガ監督から直接電話があって、「この映画に君のための役を作るから、ぜひ出てほしい」と言われたんです。ものすごく感激しました。わざわざ私を想定して書いてくれるなんて。でも、今までのボンドガールのような役どころは私向きではないと感じていたんですが、出来あがってきた脚本を読んだら、そんな心配はまったく無用でした。

まずキャリーがパロマという人物像を考えて、脚本のフィービー・ウォーラー=ブリッジと共にそれを練りあげてくれた。フィービーが書くセリフはとても面白くて、パロマは想像した以上に複雑なキャラクターで、これはNOと言えないと思いました。パロマは、キューバでのボンドの任務を助けるエージェント。とても頭が良くて、すごく面白く、生意気でもあり、ちょっと暴走して失敗もする。完璧な人間ではないけれど、とても自由で生き生きした人物なので、演じていてすごく楽しかったです。

―キャリー・ジョージ・フクナガは、あなたから見てどんな監督でしょうか?

とてもとても協力的で、どのシーンでも私の意見を知りたがっていた。たとえばセリフが不自然に感じないか、どんなジョークを入れたほうがいいか、とか。ただの彩りとして呼ばれたのではなく、生きている人物を演じている気持ちにしてくれました。

―本作からボンドガールではなく、ボンドウーマンと呼ばれるようになりましたね。

女性たちは強くなったし、ボンドとの関係も変わった。いろんな意味で、映画の中で女性がどう描かれるべきかをとても意識したものになっています。この映画のプロデューサーたちは映画界で起きているムーブメントの重要性を理解していて、変化を起こすべく頑張ってくれました。でも、この映画はあくまでボンド・ユニバースの中で起こる物語なので、女性たちはすごくセクシーだし、バンバン人を殺したりもする。娯楽映画としての面白さも失われていないんです。

「当初の脚本にはなかったパロマという役を、私のために書いてくれた」

―ダニエル・クレイグとは『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』に続いての共演ですね。ダニエルとの共演が、この映画のキャスティングと関係していたのでしょうか?

大前提として、キャリー・ジョージ・フクナガと3年くらい前に会っていたんです。その時はまったく違うプロジェクトで、まさかボンド・ムービーを一緒にやることになるとは思わなかった。でもキャリーは私のことを覚えていてくれて、映画の中にキューバが出てくるので、私のことを思い出してくれた。そして当初の脚本にはなかったパロマという役を、そこから私のために書いてくれたんです。

一方、ダニエルとは、たまたま『ナイブズ・アウト』で共演することになっていた。あの映画を撮っている時点では、ボンド・ムービーに出ることになるなんて夢にも思っていませんでした。ところがその後キャリーから電話があって、バーバラ・ブロッコリとダニエル・クレイグと共に私のことを話していたというから、驚いてしまって。というわけで、本当に偶然、ダニエルと2本続けて共演することになったんです。これも何かの運命なのかもしれないけれど、本当に奇遇なこと。でも実際に出演が決まってみると、とてもナーバスにもなってしまった。もちろん、この映画に出られることはすごく嬉しいし、興奮もしたけれど、やはりボンド・ムービーに出るというのは特別なことなので、緊張してしまったんです。

ただダニエルとは直前に共演していたから、その点ではとても気が楽でした。激しいアクションが多く、銃を扱うからとても緊張したし、もちろん訓練はしたけれど、ちゃんとリアルに見えるのかが心配だったんです。でも、ダニエルはずっと「ただ楽しめばいいんだよ。心配しないで」と、何度も何度も私を励ましてくれた。この映画がうまくいっていたとしたら、ダニエルのおかげなんです。

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

―かなり自分でもスタントをこなしたんですか?

はい、ある程度は自分でやっている部分もあります。ハイヒールで走り回るから、すごく大変でした。もちろん危険なシーンではスタントダブルを使っている部分もあるけれど、事前に2週間トレーニングもして、とても楽しかった。ボンド・ムービーには、この世界で最高のスタント・チームがついていてくれるんですから。彼らは本当に信じられないほど才能があり、働き者で、忍耐強くて、とても優しく私のことを助けてくれました。一緒に仕事をするのが本当に楽しかった。これ以上ありえないほど素晴らしいスタント・チームです。

―『007』に参加してみて、最高だと思う部分は?

『007』チームは20年以上ほぼ同じメンバーで構成されている、いわば家族なので、とても信頼がおける。全員がプロ中のプロで完璧に準備をしていて、これ以上望むことはできないというレベル。それが何より最高ですね。

―では、辛かった部分は?

いっさいなし!(笑)

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

取材・文:石津文子

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は2021年10月1日(金)より全国公開

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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

ボンドは00エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていた。しかし、CIAの旧友フィリックスが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。誘拐された科学者の救出という任務は、想像を遥かに超えた危険なものとなり、やがて、凶悪な最新技術を備えた謎の黒幕を追うことになる。

制作年: 2020
監督:
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