ロイシン・マーフィーの「Ramalama」の仮装をして、イングリッド・マイケルソンの「Be OK」で泣き笑い……10月の流行は、懐かしい曲が動かしている。
新曲だけがヒットを生む時代は、とうに終わった。この10月、アメリカのTikTokを動かしているのは、何年も前に世に出た曲たちだ。
今年のハロウィンを彩るY2Kのバイブス
ひとつ目は、アイルランド出身の歌手ロイシン・マーフィーの「Ramalama (Bang Bang)」。2000年代半ばの、クセの強いダンス曲である。
使い方はこうだ。カメラを地面近くに置く。不穏なビートに合わせて、足元からゆっくり近づいてくる。そして引きの画になった瞬間、全身の仮装が現れる。
マーケティング会社New Engenは、この流行が今年もハロウィーンに向けて戻ってきたと報告している。ファンは去年の秋からずっと待っていたのだ、と。
@nottrebecaalice in wonderland 🐇🕰️🎪♬ Ramalama (Bang Bang) – ロイシーン・マーフィー
動きと歌詞のギャップで泣き笑い
ふたつ目は、イングリッド・マイケルソンの「Be OK」。弾むように明るい曲だ。投稿者は楽しげに踊る。ところが画面の字幕には、目を覆いたくなる現実が並ぶ。締め切り、失恋、口座残高。「大丈夫になりたいだけ」と歌う曲に、大丈夫ではない日常を重ねる。この落差が効いている。
同社はもうひとつ、歌手アッシュの「Stop the Wedding」に合わせ、結婚式の後悔を写真で並べる投稿も流行に挙げた。
@tristipoopooDo I look okay?♬ Be OK – Ingrid Michaelson
曲は永遠に残る
かつては、ヒット曲の寿命は3カ月などと大仰に言われることもあった。現在では15秒の映像にハマれば、20年前の曲がいきなり爆発的ヒットになる。
夢のような話ではあるが、アーティストとしては、どこかモヤっとした気持ちも残るかもしれない。
※2026年10月8日時点の報道に基づきます。