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『ユイカ』入門 「好きだから。」から1st LIVE「Agapanthus」へ、透明な声の歩き方

『ユイカ』入門 「好きだから。」から1st LIVE「Agapanthus」へ、透明な声の歩き方
U-NEXT

※ 本ページはプロモーションを含みます。
※本記事の情報は2026年9月28日時点の情報です。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

『ユイカ』1st LIVE「Agapanthus」から辿る入門ガイド 「好きだから。」の歌い手はなぜライブで化けるのか

『ユイカ』とは、奈良出身の21歳のシンガーソングライターで、2021年にTikTokから広まった「好きだから。」で知られる歌い手です。U-NEXTでは1st LIVE「Agapanthus」とミュージックビデオ全25作品が配信中で、12月には活動5周年公演「Sanvitalia」の独占配信も控えています。名前は知っているけれど曲は一つしか知らない、という人のための入門記事です。

「好きだから。」は、なぜあんなに刺さったのか

2021年、TikTokで「好きだから。」を初めて聴いたとき、私は正直、うまい曲だとは思いませんでした。技巧がないという意味ではなく、技巧を見せようとしていない、という意味です。ギターの伴奏と、飾らない声。歌詞は、好きな人に対して「好き」以外の言い方を持たない人の言葉でした。

ところが、その動画を何度も再生している自分に気づきました。理由を考えて、分かりました。この曲には、聴く人が自分を入れる余白があるのです。

多くのラブソングは、書き手の恋を描きます。具体的な情景、固有の記憶、その人にしか分からない比喩。ユイカの歌は逆でした。情景を削り、比喩を削り、気持ちだけを残す。だから、奈良の10代の女の子の歌なのに、聴く人はそれぞれの街の、それぞれの相手を代入できる。「好きだから。」は10代2万人が選ぶラブソングで1位になり、アジア各国のSpotifyバイラルチャートにも入りました。言葉が少ないほど、遠くまで届く。彼女はそれを、10代で本能的に知っていたのだと思います。

当時の私は、この曲を「TikTokの一発」として片づけかけていました。それが間違いだと分かるまでに、そう時間はかかりませんでした。

言葉を削る人、声を飾らない人

ユイカという書き手の特徴を、私は二つに絞って考えています。言葉を削ること、声を飾らないこと。

言葉について。彼女の歌詞は、日記に近いです。今日あったこと、思ったこと、言えなかったこと。詩的に整えるのではなく、話し言葉のまま置く。「好きだから。」の句点まで含めたタイトルが、その姿勢を象徴しています。言い切ったあとの、あの点。文章として書くと素朴ですが、歌として聴くと、そこに息継ぎの余韻が生まれます。

声について。ユイカの声は透明です。透明というのは、色がないという意味ではなく、向こう側が見えるという意味です。歌っている本人の感情の向こうに、聴いている自分の感情が透けて見える。ビブラートで押したり、高音で圧倒したりしない。だから、疲れているときに聴いても負担にならず、恋をしているときに聴くと勝手に涙が出ます。

ミュージックビデオを25作品続けて観ると、この二つが5年間ぶれていないことが分かります。曲調は変わり、編成は変わり、映像の質感も変わっていくのに、言葉の削り方と声の置き方だけは最初から同じ。私はそこに、この人の芯を見ました。

入門する順番として、私はMVを古いものから観ることを勧めます。新しい順に観ると、完成された姿から遡ることになって、どこが変わってどこが変わらなかったのかが見えにくい。最初の一本から時系列で追うと、声が少しずつ強くなり、言葉が少しずつ大人になり、それでも「好き」を「好き」としか言わない頑固さが残っていく過程を、自分の耳で確かめられます。25本という数は、一晩で観るには多く、一週間で観るにはちょうどいい分量です。

1st LIVE「Agapanthus」で、彼女は「化けた」

そして、ライブです。
ユイカの入門として私がいちばん勧めたいのは、MVでも配信音源でもなく、1st LIVE「Agapanthus」の映像です。アガパンサスという花の名を掲げた、最初のワンマンライブ。9月21日の5周年公演「Sanvitalia」の発表と同時に、U-NEXTで独占配信が始まりました。

なぜライブなのか。彼女はライブで化けるからです。
音源のユイカは、やさしい歌い手です。ところがステージの上では、その透明な声が別の顔を見せます。会場の空気を吸い込んで、同じ曲が音源よりも一回り大きく、そして一回り生々しくなる。技術的に上手くなるという話ではありません。目の前に人がいることで、「好き」という言葉の宛先がはっきりするのです。スマートフォンに向かって歌っていた曲が、客席の誰か一人に向かって歌われる。それだけで、歌は変わります。

ライブ映像で私が目を凝らしてしまうのは、曲と曲のあいだの表情です。歌っている最中の彼女は曲の中にいますが、歌い終わって拍手を受けている数秒間だけ、奈良から出てきた一人の女の子の顔に戻る。あの数秒間があるから、次の曲の「好き」が嘘に聴こえない。配信音源ではどうしても切り取られてしまう部分が、ライブ映像には残っています。

最初のワンマンライブというのは、アーティストにとって一度しかない時間です。まだ完成していない部分も、緊張も、全部含めてその日の記録になります。5周年の「Sanvitalia」を12月に観る前に、この最初の夜を観ておくと、彼女がどこから歩いてきたのかが体で分かります。

『ユイカ』1st LIVE「Agapanthus」とMV全25作品がU-NEXTで配信中です。初回登録なら31日間無料(初回登録の方が対象)。入門するなら、最初のライブから入ってください。

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花の名前を追いかけていくと、5周年にたどり着く

「Agapanthus」、「Tsukimisou」、「Sanvitalia」。ユイカのライブには花の名前がつけられています。1stライブ、11月1日から配信が始まるZeppツアー、そして東京国際フォーラム ホールAで9月21日に開かれた5周年記念公演。この三つを並べて眺めると、彼女の5年間が、花の名前で章立てされた一冊の本のように見えてきます。

TikTokの縦画面から始まった歌い手が、最初のワンマンをやり、全国のZeppを回り、国際フォーラムに立つ。順番として、これ以上ないほど正しい階段です。しかも一段飛ばしをしていない。私はそこに、この人が長く歌い続けるための足腰を感じます。

「Sanvitalia」の配信は12月5日(土)19時から、見逃しは12月19日まで。U-NEXT独占で、月額会員なら追加料金はなく、無料トライアル中でも観られます。12月にその夜を観るために、いまは「Agapanthus」で最初の章を読んでおく。入門の道筋として、私はこれを勧めます。

ユイカを聴くべきなのは、こんな人

まず、「好きだから。」しか知らない人。この記事はあなたのために書きました。一曲で止まっているのはもったいないので、MVを続けて観て、それから「Agapanthus」へ進んでください。

次に、恋の歌を聴いて泣いたことがある人。10代でも20代でも、それ以上でも構いません。ユイカの歌は年齢を選びませんが、恋の途中にいる人にはとくに効きます。

そして、飾らない歌に飢えている人。加工と情報量で押してくる音楽に疲れたとき、言葉を削って声を飾らない歌い手がいることは、それだけで救いになります。私は仕事で疲れた夜に、MVを流しっぱなしにすることがあります。何も要求してこない歌というのは、貴重です。

『ユイカ』1st LIVE「Agapanthus」とMV全25作品はU-NEXTで配信中、5周年公演「Sanvitalia」は12月5日からU-NEXT独占配信です。初回31日間無料(初回登録の方が対象)。最初のライブから、この人の5年間を追いかけてみてください。

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文:BANGER!!!編集部

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