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好きな映画を「初めて観たときの感動」を“催眠術で取り戻す”上映企画が本気で実施中

好きな映画を「初めて観たときの感動」を“催眠術で取り戻す”上映企画が本気で実施中
※イメージ画像

オランダ発の「映画実験」が話題に

あらゆるシーンのディテールやウンチク、登場人物のセリフさえも記憶しているほど愛してやまない映画が、誰しも1本はあるだろう。もしも、その記憶を一時的にすべて忘れ、予備知識も先入観もない、あの「最初の瞬間」の緊張と驚きをもう一度味わえるとしたら……?

フランスの映画製作会社Pathé(パテ)が運営するオランダの映画館チェーンが、そんな映画ファンの夢を検証する驚きの実験企画「Pathé Rewind(パテ・リワインド)」を打ち出した。30年以上のキャリアを持つ催眠療法士とタッグを組み、催眠術を用いて「大好きな映画を再び“初めて”体験できるのか」を本気で検証する試みだ。

 

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「箱の中身」を知る前の感情をもう一度! 失われた“最初の魔法”を求めて

映画のファーストインプレッションは特別だ。誰を信用すべきかわからず、どんな展開が待ち受けているのか、物語がどう結末を迎えるのかも知らないワクワク感。しかし一度観てしまえば、その魔法にかかることは二度とない。たとえば、『セブン』の“箱の中身”をすでに知ってしまったら、あの衝撃は二度と戻ってこないのだ。

これまでも名作を劇場に蘇らせる「Pathé Classics」を展開してきた同社だが、今回の企画はその先を行く。同社のブランド・PR・コミュニケーションマネージャー氏は、次のように語っている。

「大好きな映画をもう一度、最初の時と同じ感覚で見直したいと思わない人はいないだろう。多くの映画ファンがそう願っていることを我々は知っている。Pathéでは特別な上映やPathé Classicsなどを通じ、常に特別な映画体験を提供する方法を模索してきた。今回の『REWIND』ではさらに一歩進め、特別な催眠実験によって、あの最初の鑑賞体験を再び蘇らせることに挑戦する」

対象作品は『マトリックス』や『セブン』など屈指の4作

今回の実験の候補として挙げられているのは、いずれも映画史に名を刻む強烈な4作品だ。

『セブン』(1995年)
『マトリックス』(1999年)
『インターステラー』(2014年)
『ラ・ラ・ランド』(2016年)

参加希望者は、この4作から自身の希望作品を一つ選択して応募する。条件は「その映画を過去に最低1回は鑑賞したことがあること」。応募数が最も多かった1作品が上映作品として選出され、その作品に投票した応募者の中から30名が実験への切符を手にすることになるそうだ。

どんな実験? 個別セッションから上映直前の催眠導入へ

選ばれた30名の参加者が辿るプロセスは、極めて本格的だ。

①個別オンラインセッション(10月30日〜11月8日)
催眠療法士ビクター・クレーマーによる事前の個人オンライン催眠セッションを実施。

②劇場に集合(11月9日)
オランダ・ハーグにある映画館「Pathé Buitenhof」へ。

③上映直前の催眠導入と本番上映
劇場の席に着き、スクリーン投影の直前にビクター・クレーマーの手によって再び催眠状態へと導かれる。

④いざ鑑賞へ
記憶をリセットされた状態で大スクリーンと対峙。果たしてスクリーンに映る映像は、人生で初めて目にするかのように感じられるのか?

目的は催眠の証明ではなく「映画体験の探求」

本企画への参加費は無料(※オランダ在住の18歳以上が対象、交通費は自己負担)。応募期間は2026年10月26日から29日の23時59分までと非常に短いスケジュールで実施された。

公式の利用規約において、Pathéは「これは催眠術が有効であると証明するためのものではなく、『映画を再び初めて体験することは可能なのか?』という問いを探求するためのものだ」と明言している。催眠の効果を100%保証するものではなく、あくまで映画体験の新たな可能性を探る実験という位置付けだ。

ストーリーもオチも知り尽くしたはずの傑作を前に、人は再び息を呑み、息を止めてスクリーンを見つめることができるのか。映画館という空間が生み出す実験の行方はいかに――

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