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新田真剣佑と三浦春馬の時を超えた友情に涙!『ブレイブ -群青戦記-』 タイムスリップ学園モノ×本格アクション満載!!

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ライター:#BANGER!!! 編集部
新田真剣佑と三浦春馬の時を超えた友情に涙!『ブレイブ -群青戦記-』 タイムスリップ学園モノ×本格アクション満載!!
『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

新田真剣佑×三浦春馬 競演! 本広克行監督最新作

映画『ブレイブ -群青戦記-』は、笠原真樹による人気漫画「群青戦記 グンジョーセンキ」を本広克行監督(『踊る大捜査線』シリーズ[1998~2012年]ほか)が実写化した、若手最注目キャスト大集結の青春アクション映画だ。ある日、突然“戦国時代”に校舎ごとタイムスリップしてしまった高校生たちが、現代に生還するべく知恵と勇気を振り絞って戦う姿を本格アクション満載で描く。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

いわゆるタイムスリップ×学園青春モノではあるのだが、原作漫画を読んでいる方ならばご存じの通り、本作は高校生が刀や槍でバッタバッタと殺されまくるバイオレンス・アクションでもある。誰もが『戦国自衛隊』(1979年)×「漂流教室」(楳図かずお著)×『バトル・ロワイアル』(2000年)を想起するであろうブッ飛び設定でありながら、本作は漫画版の重要なファクターを活かしつつ、若者たちの成長物語として約2時間の枠にすっきりまとめてみせたのが見事。「次の対戦相手、織田信長ってマジ?」という軽いキャッチコピーに惹かれて観るとバイオレンス描写の本気ぶりに度肝を抜かれると思うので、そこに関してはちょっとだけ要注意だ。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

世界的アクション俳優の遺伝子を持つ真剣佑、戦国時代でもガチで戦えるのでは……?

はたして現代の高校生が、血で血を洗う戦国時代で生き残れるのか? という厳しいテーマに対し、一流アスリートや秀才たちが集う高校をぶつけるという原作(第一部)の物語に独自の改変を加えたこの映画版が、新たな息吹を与えていることは確か。なにしろ高校側のメインキャストに新田真剣佑山崎紘菜鈴木伸之渡邊圭祐ら人気絶頂の若手俳優たちを起用し、それを戦国側=三浦春馬の徳川家康と松山ケンイチの織田信長が迎え撃つという、まるでファンの夢想する“理想のキャスト”がまんま採用されたかのような豪華さなのだ。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

『パシフィック・リム:アップライジング』(2018年)でハリウッドデビュー済みの真剣佑が演じるのは、弓道部に所属するアンニュイな主人公・西野蒼。ご想像の通り(父・千葉真一から受け継いだ?)武道のセンスを活かして戦うことになるわけだが、すぐさま“無双”ぶりを発揮するのではなく、引っ込み思案だった蒼がハードモードすぎる戦国時代で成長していく過程に重きを置いているのが印象的だ。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

いつも幼馴染で同じ弓道部の遥(山崎)と剣道部の考太(鈴木)の一歩後ろを歩いていた蒼が、なす術なく次々と刃に倒れていく同級生たちの姿を目の当たりにし、愚直なまでに一本気な松平元康(後の家康)と出会ったことによって、やがて命をかけた戦いに身を投じていく。そんな若者の葛藤と決意を熱演し、幼少期から培ったアクション・スキルを存分に披露する真剣佑の勇姿は必見。2021年の春から海外での活動が中心となるというから、しばらく時代劇アクションは見納めか……いや、逆輸入の形ですぐに再会できるかも?

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

もちろん、実写版『モンスターハンター』(2020年)に唯一の日本人キャストとして参加した山崎紘菜や、劇団EXILE所属の肉体派・鈴木伸之も、クライマックスに連なる“絆”というテーマに不可欠な存在感を放っている。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

また、校内で失踪したと言われていた謎の生徒・不破瑠衣を演じる渡邊圭祐も、(ファンに怒られそうだが)まるで佐藤健と要潤が地獄で出逢ったかのような怪しいオーラをビンビンに放ちつつ、現世の高校生活からは完全にはみ出した明確な“悪”の象徴として、戦国時代でヌラリと鋭い光を放っている。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

三浦春馬が熱演する若き徳川家康と高校生・真剣佑の交流シーンに思わず涙

漫画原作でスポ根要素もあるとはいえ、例の三大原則(友情・努力・勝利)が介入する余地のないレベルの“惨劇”が繰り広げられる本作は、いまや日本でなければ作られないタイプの映画かもしれない。“懸命に生きる”ことに意義を見いだせない、ぬるま湯に浸かりきった現代っ子を強制的に成長させるための“犠牲”の大きさに引かないと言えば嘘になるが、原作にあった殺伐とした設定=ヤンキーによるイジメや学内ヒエラルキー、援交なども描かれず、学園モノには定番の“和を乱すヤカラ”すらいないので、鑑賞後は意外なほど爽やかな後味を残す。前述したメインキャスト以外にも個性的なキャストが多数出演しているので、好きな俳優のサバイブする様子を応援したり推しキャラを見つけるのも一興だろう。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

そして、登場した瞬間にスクリーンを引き締める信長役の松山ケンイチは言わずもがなだが、やはり三浦春馬の役どころにはどうしても胸が締め付けられる。真剣佑もお気に入りだと語る春馬との1対1の対話シーンなどは、これから世界で活躍していくであろう真剣佑の未来を想像すると、また色んな感情が入り混じってきてボロッボロに泣けてしまうのだった。

『ブレイブ -群青戦記-』©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会©笠原真樹/集英社

『ブレイブ -群青戦記-』は2021年3月12日(金)より全国公開

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『ブレイブ -群青戦記-』

退屈な授業と、常勝を義務付けられた部活。“その日”は、彼らにとっていつもと同じ学校生活だった。自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、部活にも力が入らないでいて、幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、そんな蒼のことを気にかけていた。いつもと変わらない日々の中だったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変する。

学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来して、学校生徒はパニックに! 次々と生徒が倒れていく中、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代、かの有名な「桶狭間の戦い」の直前までタイムスリップしてしまったことに気付く。

果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、平和な現代に戻ることができるのか?! いま、歴史上で決して語られることのなかった、前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!

制作年: 2021
監督:
出演: