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「裸は見せてもお下劣じゃない」豊満ギャルと『007』の息子が大暴れするエロティック・アクション

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ライター:#BANGER!!! 編集部
「裸は見せてもお下劣じゃない」豊満ギャルと『007』の息子が大暴れするエロティック・アクション
『グラマラス・ハンターズ』© Andy Sidaris

セクシーなアクション映画といえば<トリプルB>!

1993年制作の映画『グラマラス・ハンターズ』は、セクシー映画界の巨匠アンディ・シダリス監督による<トリプルB>シリーズ(※“Bullets, Bombs, and Babes”=銃弾・爆弾・美女の意)の第7弾作品。監督を務めるのはシダリスの息子、クリスチャン・ドリュー・シダリスだ。

プレイメイツ演じるセクシーでタフな女性スパイたちが世界のピンチに立ち向かう姿を描く本作は、エロくて荒唐無稽なB級アクションの決定版! と強引に言い切りたい作品である。

『グラマラス・ハンターズ』© Andy Sidaris

美女と銃と、世界の危機!

ストーリーの軸となるのは、国際的な武器商人マーティン・ケイン(※演じるのは、『007』のジェームズ・ボンド役でおなじみロジャー・ムーアの息子、R・J・ムーア!)が、中国から秘密裏に持ち出した小型核兵器の起爆装置を中東の独裁者に横流ししようとする陰謀だ。

この危険な取引を阻止するためアメリカ政府は、女性スパイのミカを組織に送り込む。しかし、彼女は装置を持ち出した直後にケインの手下レイヴンに襲われ、命を落としてしまう……。

ミカの死をきっかけに、ドナ(演:ドナ・スピア)とニコル(演:ロバータ・ヴァスケス)ら精鋭チーム<L.E.T.H.A.L.>が本格的に始動。ホノルルやモロカイ島、アリゾナの砂漠など、南国感あふれるロケーションを舞台に、ド派手なバトルが始まる――。

『グラマラス・ハンターズ』© Andy Sidaris

超セクシーだけど“お下劣”じゃないスパイ・ムービー

なんといっても本作は、“セクシーなスパイたち”の存在感が強烈。彼女たちは敵の基地に潜入したりとスパイの仕事は全うするものの、いちいちビキニ姿で銃をぶっ放したりするのでストーリーに集中できない。それを見越してか集中するほどでもない明快なストーリーになっていて、しかし美女スパイたちが任務に挑み、ちゃんとミッションを完遂する姿には妙な説得力すらある。

とはいえ過剰なセクシーシーンがお下劣に陥らないのは、さすがのシダリス印。これはポルノ映画ではないのだという気概を感じる(?)し、じつは女性陣以外のキャストも地味に豪華。前述の通り悪役ケインはロジャー・ムーアの息子で、脇を固めるのはグレゴリー・ペックの息子、トニー・ペックである。どうやら演技の才能は遺伝しなかったようだ。

『グラマラス・ハンターズ』© Andy Sidaris

じつは『007』のオマージュ作品? VHS時代の痛快アクション

そもそも本作は、<トリプルB>シリーズの中では比較的シリアス寄りの作品である。前作『ボディ・エンジェルス/パット・モリタVSプレイメイツ』よりもミッションに関するシーンが多く、アクションや展開にもメリハリがある。映画としては当然の条件なのだが、とにかく出し惜しみのないセクシーシーンは好感度が高い。

じつは本作は『007は二度死ぬ』(1967年)から着想を得たと言われていて、さらに現代版の“アマゾン神話”的な要素も盛り込まれている(そう言われてもあまりピンとこないのだが)。何はなくとも、美女たちが武器を手にして戦う“Girls with Guns”ジャンルの代表格として、DVD普及前の90年代アメリカにおけるポップ・カルチャーの一部を形成していたことは間違いない、と思う。

『グラマラス・ハンターズ』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2025年7~8月放送

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