「弾丸、爆弾、水着ギャル!」お色気シーン過積載のセックスプロイテーション映画『ピカソ・トリガー』シリーズ
あのミヤギさんも出演したお色気ムービー
日本では70~80年代にピンク映画が隆盛を極めたが、VHS流通以後もセクシー映画が多数作られたのがアメリカ。なかでもシリーズ化され根強い人気を得たのが、のちにファンによって<トリプルB>と名付けられたアクション映画シリーズで、3つのBは「Bullets(弾丸)、Bombs(爆弾)、Babes(ギャル)」を指す。
同シリーズは80~90年代にかけて十数作が制作され、その大半で監督を務めたのがアンディ・シダリス。スポーツ番組の先駆者として数々のエミー賞を受賞しながら、70年代以降は低予算映画に転身した御仁だ。1990年には“ミヤギさん”ことパット・モリタを迎えた『パット・モリタVSプレイメイツ/ボディ・エンジェルス』を手掛けたりしている。
5分に一度はセクシー挿入『ピカソ・トリガー』シリーズ
今回紹介するのは同シリーズの後期作品で、シダリスの息子ドリューが監督した『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令』。南北戦争中に行方不明となった金塊を巡る冒険と戦いを描いたサスペンス・アクションだ。
『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令 』© Warner Bros Entertainment Inc. All rights reserved.
麻薬密輸犯を追っていたFBI捜査官のクリスとマーク、ベッキーは、高級クラブのオーナーで犯罪の黒幕サンティアゴと通じていた上司に裏切られ、停職処分となってしまう。気を取り直し、幼い頃に夢見ていた南北戦争時に隠された金塊探しの旅に出るクリスたち。だがサンティアゴも金塊を狙っていて……。
『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令 』© Warner Bros Entertainment Inc. All rights reserved.
本作を含むシリーズ作品はプレイメイトの出演が大きなウリで、大げさでなく5分に一度くらいの頻度でセクシーシーンが挿入される。主演はギリシャ出身でプレイメイトのスージー・シンプソン。演じたFBI捜査官ベッキーのコロコロ変わるメイクと衣装が楽しく、セクシー&キュートな彼女のおかげで地味なシーンでも退屈しない。ちなみにスージーはエアロスミス「エレベーター・ラブ」(1989年リリース)のミュージックビデオにも出演しているようだ。
『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令 』© Warner Bros Entertainment Inc. All rights reserved.
もう一人の主要キャラ、女性アサシンのジュエルを演じるのはB級映画クイーンとして有名なジュリー・ストレイン。ジュリーは米コミック界における女性キャラのモデルとして象徴的な存在で、本作でも180cmの長身クールビューティぶりを発揮している。
Julie Strain (1962 – 2021) cover star of Femme Fatales magazine (Vol. 8, No. 5, from October 1999.) 📸 Pictured in costume to promote her voice role in the 2000 animated film, Heavy Metal 2000 aka Heavy Metal: F.A.K.K.² 📽 pic.twitter.com/2Ay5Sejeg0
— The Aither (@FromTheAither) July 17, 2022
フィジカルなアクションはスリ傷やアザを避けるためかモッタリしているものの、銃撃戦や爆破の火薬量はすさまじく、そしてバイクチェイスは大きな見どころ。なにしろ男性チームの主要キャストの一人であるブルース・ペンホールはバイクレースの王者として知られていて、派手な乗り物アクションにもリアルな説得力がある。
『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令 』© Warner Bros Entertainment Inc. All rights reserved.
『ピカソ・トリガー/エネミー・ゴールド指令』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年4月放送。同シリーズ作『ピカソ・トリガー/デイ・オブ・ザ・ウォリアー』も5月放送。