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不朽の名作が劇場にカムバック バレンタインウィークに観たい『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年 3Dリマスター』

不朽の名作が劇場にカムバック バレンタインウィークに観たい『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年 3Dリマスター』
『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

バレンタイン・ウィークに『タイタニック』を

最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が日本を含む世界で大ヒット中のジェームズ・キャメロン監督。これまで『ターミネーター』(1984年)や『エイリアン2』(1986年)など数々のSF超大作を手がけてきた巨匠だが、代表作あるいはベスト作品に『タイタニック』(1997年)を挙げる映画ファンは少なくないだろう。

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

そんな不朽の名作が『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年 3Dリマスター』として全国の劇場に帰ってくる。当時劇場で観た人も観られなかった人も、最新技術による美麗3D映像で本作を鑑賞するまたとないチャンスだ。

壮大すぎる構想を実現させたキャメロン監督の剛腕

第70回アカデミー賞において史上最多タイとなる14部門ノミネート11部門受賞を果たした『タイタニック』。当時、『ギルバート・グレイプ』(1993年)や『ロミオ+ジュリエット』(1996年)などで最注目の若手俳優だったレオナルド・ディカプリオと、『いつか晴れた日に』(1995年)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたケイト・ウィンスレットが主演を務めた本作は、日本でも社会現象レベルの大ヒットを記録し実写映画の興収ランキング歴代1位を今もキープしている。

映画『タイタニック』は巨大客船タイタニック号のほぼ実物大オープンセットを組んで撮影されたことでも有名だ。当時としては史上最高額の制作費を投入し上映時間は3時間を超えることになったが、キャメロン監督は「もう少し短くしろ」という上層部の注文を跳ね除け、映画を守るために自身のギャラの一部を返上したという。また、総上映時間から冒頭の現代シーンなどを除くドラマ部分の2時間40分は、実際のタイタニック号が沈没するまでの時間……ということも映画ファンならばご存知のトリビアだろう。

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

内装も完全再現 タイタニック号は当時の社会の縮図

実際のタイタニック号は全長269メートル(虎ノ門ヒルズの高さが約255メートル)という、もはや一つの“街”と言えるほどの大きさ。レストランはもちろんプールや運動場、図書館などもあったそうで、現代と比べても遜色のない、1912年当時の技術力の高さに驚かされる。しかし、映画の主人公・ジャックが乗る3等客室とローズが乗る1等客室の描写からも分かるように、タイタニック号は当時の社会の縮図でもあった(ちなみに唯一の日本人乗客は細野晴臣氏のお祖父さん)。

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

映画『タイタニック』を観た私たちが、1900年代初頭の生活や文化・風習を“体感”できるのは、海底に沈んだ船体を徹底的に調べ上げ、設計図を入手し外装から内部にいたるまで完全再現に挑んだキャメロン監督のおかげだ。いわゆる“海洋モノ”を得意ジャンルとし、映画のためならば自らカメラを抱え海底に潜ってしまう体当たり監督キャメロン。SF大作で培ってきた技術と経験のすべてを注ぎ込み、それでも足らずに私財を投入し完成させた名作『タイタニック』を今、改めて大スクリーンで鑑賞したい。

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』© 2023 by 20th Century Studios and Paramount Pictures.

『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年 3Dリマスター』は2023年2月10日(金)より2週間限定 劇場公開

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