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映画人は皆、同じことを考えている スピルバーグ監督作「フェイブルマンズ」とインド映画「エンドロールのつづき」の類似点

映画人は皆、同じことを考えている スピルバーグ監督作「フェイブルマンズ」とインド映画「エンドロールのつづき」の類似点
『エンドロールのつづき』ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP

本年度アカデミー賞の本命とされるスピルバーグ監督最新作『フェイブルマンズ』や、同じくアカデミー賞のインド代表『エンドロールのつづき』など、2023年は“映画についての映画”4作品が相次いで公開される。その驚きの共通点とは?

『フェイブルマンズ』『エンドロールのつづき』の類似点

スティーヴン・スピルバーグの『フェイブルマンズ』、そして「第95回アカデミー賞」インド代表(国際長編映画賞)としてショートリストにも選出されたパン・ナリン監督の『エンドロールのつづき』。この2作品には“映画の魅力に惚れ込んだ監督の自伝的物語”という大きな共通点がある。幼少時代に映画から受けた影響や家族の反応などがリアルに描かれ、多くの観客の感動に後押しされ、賞レースを賑わせている。

パン・ナリンは「キャストとスタッフ全員で『フェイブルマンズ』を見に行ったのですが、映画が始まると、少なくとも30回は“そんなことありえるの?”と顔を見合わせました」と、『フェイブルマンズ』を観た驚きを「TheWrap誌」で明かしている。両作の主人公の名前はサミーとサマイ。少年が持つ仲間たち、支えてくれる母と反対する父、さらには電車への共通のこだわりなど、『フェイブルマンズ』と『エンドロールのつづき』には類似点が多い。「映画人は皆、同じようなことを考えているのだと驚きました」とナリンは言う。

パン・ナリン監督

「コロナ禍がきっかけで、このことを書こうと思った」

そして監督が自分自身の物語を紡ぐだけではなく、映画そのものを称賛する「映画についての映画」の公開も相次いでいる。前出の2作品に加え、サム・メンデスの『エンパイア・オブ・ライト』、そしてデイミアン・チャゼルの『バビロン』も映画を称え、映画が辿る時代の変化を描いている。なぜ今、自伝的な映画、そして映画の底知れない魅力について語られる作品が制作されているのだろうか。

パン・ナリンは「なぜ私は映画を撮っているのだろう? その理由は何だったのだろう? いつから映画が好きになったのだろう? とコロナ禍で内省し、物語を探し始めた」と語る。パンデミックが始まり、世界中の映画館は封鎖され、映画鑑賞の終焉を予言する声も生まれた中、スピルバーグは「コロナ禍がきっかけで、このことを書こうと思った」と語り、サム・メンデスは、「ロックダウンは、私たち全員にとって、強烈な自己検討と反省の期間だった 」と述べている。あと1本しか映画を作れないとしたら、自分は何をやりたいのか? 私の人生と仕事の集大成は何だろう? そのひとつの答えが、「映画についての映画」を製作することなのかもしれない。(※Variety誌より)

最後にパン・ナリン監督は、「『エンドロールのつづき』は「映画へのラブレター」であり、スタンリー・キューブリックのような偉大な映画人に捧げるものだ。映画を通して自分がある。これは彼らにオマージュを捧げる唯一のチャンスかもしれない」と締めくくっている。

『エンドロールのつづき』は2023年1月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開

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