傑作ホラーゲームのドラマ化作品は予告編も話題 主演にペドロ・パスカルを迎えた『THE LAST OF US』

傑作ホラーゲームのドラマ化作品は予告編も話題 主演にペドロ・パスカルを迎えた『THE LAST OF US』
『THE LAST OF US』©2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.

傑作ホラー・アクションゲームのドラマ化作品『THE LAST OF US(ラスト・オブ・アス)』が、2023年1月16日(月)よりU-NEXTにて配信される。兼ねてより“重厚な映画のよう”と形容される、「PlayStation(プレイステーション)」で展開されるオリジナル版(ゲーム)も、世界中に熱烈なファン/プレイヤーを持つ。数々のゲーム・メディアからも絶賛され、大ヒットを記録しているシリーズだけに、今回の連続ドラマ化にも相当な期待がかかっている。その予告編がこちら。

2分半弱と短い映像だが、物語の核となる人間ドラマ、襲い来る感染者たちの恐怖、崩壊した世界での人々の緊張感、そして“アメリカの風景”がよく描かれていることがよくわかる。

ドラマ版では主人公ジョエル役には『ナルコス』(2015年~)、『マンダロリアン』(2019年~)のペドロ・パスカル、そしてヒロインのエリー役には『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011年~)などにも出演した若手ベラ・ラムジーが抜擢された。単純なゾンビ・サバイバル・アクションとは形容できない、人間ドラマである本シリーズにおいて、この主人公二人の背景や、絆/関係性が物語の核と言っても過言ではない。確かなキャリアを積み、さまざまなキャラクターを演じてこたパスカルと、新鋭ラムジーという二人の演技に期待がかかる。

また、ジョエルやエリーら民間人、軍、独立愚連隊、軍に抵抗する組織“ファイアフライ”が絡み合うさまざまな人間模様もゲームの魅力だ。その辺りも今度はプレイヤーが操作するゲームとしてではなく、ドラマとしてどう魅せていくのかにも注目である。

PlayStation3専用タイトルとして開発された「The Last of Us」は2013年にリリースされ、翌年にはPS4用にリマスター、2020年6月には5年後を舞台にした続編「The Last of Us Part Ⅱ」もリリース。さらにこの2022年9月には、「The Last of Us」のフルリメイク版「The Last of Us Part Ⅰ」がリリースされた。言うまでもなくこの間にコロナ禍というパンデミックが起こっている。

初作から現在に至るまでの間に世界は変わってしまった。続篇やリメイクの製作には、変わっていく世間の要請に応えるという使命もあったことだろう。孤独な運び屋ジョエルと人類の希望であるエリーの二人の過酷な“ロードムービー”という側面もあるが、その混乱や恐怖だけでなく、アメリカの雄大な自然が描かれることも予告編からは垣間見れる。

コロナ以後に公開されるこのドラマが、“失われてしまったアメリカに残された原風景”と“変わってしまった人間社会”を描くことは非常に重要なはずだ。それは決してアメリカにとってだけ重要なのではない。変わってしまったのは、“かつてのアメリカ”だけではなく、世界全体の風景や社会のあり様だからだ。

ドラマ版『THE LAST OF US』が、果たしてこれからのアメリカと世界をどう描いていくのか。2人の旅はどんな結末を迎えるのか。間違いなく2023年最重要作となるだろう本作。公開まで楽しみにしていたい。

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『THE LAST OF US』

人体に寄生する菌類による感染症が発生。パンデミックから20年が経ち文明崩壊したアメリカでは、生存者による勢力争いが起こっていた。生存者の1人・ジョエルは、「ファイアフライ」の指導者・マーリーンから、身元不明の少女・エリーを隔離地域から脱出させる運び屋を任される。はじめは小さな仕事だったが、やがて壮絶な旅へ発展していき、2人は生き残りを懸け感染者がはびこるアメリカ全土を横断することに…。

脚本/製作総指揮:クレイグ・メイジン、ニール・ドラッグマン
監督:クレイグ・メイジン、ニール・ドラッグマン、ピーター・ホアー、ジェレミー・ウェッブ、ヤスミラ・ジュバニッチ、リザ・ジョンソン、アリ・アッバシ

出演:ペドロ・パスカル、ベラ・ラムジーほか

制作年: 2022