『マトリックス』シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』の監督をつとめたラナ・ウォシャウスキーが、最新作の裏話を明かし、主演のキアヌ・リーヴスが初めて本作を観た時のリアクションや妹リリーが監督として参加しなかった理由、そして、ジェファーソン・エアプレインの「ホワイト・ラビット」を予告編の音楽に採用した理由を語った!最新作に圧倒されたキアヌが語った感想とは⁉︎
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前作『マトリックス レボリューションズ』(2003年)から約20年ぶりの新作となる本作には、トーマス・アンダーソン/ネオ役のキアヌ・リーヴス、トリニティ役のキャリー=アン・モスに加え、ジェイダ・ピンケット・スミス演じるナイオビやランバート・ウィルソン演じるメロビンジアンなど、前作に登場した人気キャラクターが再び登場する。前作までモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンは出演せず、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が若かりしモーフィアスを演じることが明らかになっている。
最新作に圧倒されたキアヌ「どうやってそんなことできたんだ?」
ベルリン国際文学祭に登壇した監督のラナ・ウォシャウスキーは、完成した本作を観たキアヌのリアクションについて語り、キアヌらしい聡明な発言だったと明かした。
「キアヌに完成した映画を見せたところ、彼は本当に圧倒され、キアヌらしい信じられないほど洞察に満ちた発言をしました。彼はただそこに座っていて、何か信じられないような啓示があるとは思っていなかったのですが、彼らしいさりげない閃きがキアヌから伝わってきて、彼はただ座ってこう話したのです。
“20年前、あなたは、これからの20年と、デジタルやバーチャルな生活の性質の問題点を説明し、それが私たちにどのような影響を与えるのか、私たちはどのように考えるのか、そのことについて考えたり話したりするための枠組みを与えてくれる物語を語った。そして、あなたは再び同じキャラクター、同じストーリー、同じ話題を使って、言うならば次の20年についての作品を作り上げたね”と。そして彼は“どうやってそんなことができたんだ?”と話していました。」とウォシャウスキーは明かした。
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“マトリックス”には戻れないと思った— 妹リリーが監督をしなかった背景を明かす
ウォシャウスキーは、前作までともに監督をつとめた妹リリーが本作に参加しなかった理由を明かした。その背景には、両親や親しい友人との死別が続いており、「映画とは違う方法で悲しみを処理したい」というリリーの意思を尊重した形だという。
「リリーに本作の監督をやりたいかどうか尋ねたところ、彼女は悲しみを別の方法で処理したいと考えていました。彼女はアートスクールに通い、別の道を歩んでいたので、悲しみを処理するためにこのような方法を取りたくなかったのです。しかし、私の妻に最新作のストーリーを話したところ、彼女は“大変!あなたがその映画を作らなきゃいけないわね!”と話し、私は“あぁ、マトリックス、もう戻れないのに”と思いました。友達にも聞いてみたところ、友達のおかげで“いいよ、やろうよ”と決断することができました。」と明かした。
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予告編の楽曲にジェファーソン・エアプレインの「ホワイト・ラビット」を採用した理由とは⁉︎
ウォシャウスキーは、ジェファーソン・エアプレインの「ホワイト・ラビット」を予告編のBGMに使用した理由を語り、「単なる参照ではなく、理由はもっと深いところにある」と話した。なんと、伝説的バンドのジェファーソン・エアプレインは「マトリックス」というナイトクラブの専属バンドとして作られたことを明かした!
「楽曲を採用した理由はもっと深いものです。バンドを一躍有名にさせた元メンバーのグレイス・スリックは、オープンしたクラブのために『ホワイト・ラビット』を演奏しました。ジェファーソン(・エアプレイン)は、そのクラブの専属バンドとして作られました。そして、そのクラブは『マトリックス』という名前でした。私たちはシミュレーション(仮想世界)の中で生きているのでしょうか?それはかなり明白な事実だと思いますよ!」と語った。
キアヌをも圧倒させたウォシャウスキーが仕掛けるトリックにファンが注目(困惑⁉︎)すること間違いないだろう。
『マトリックス リザレクションズ』は、2021年12月より日本公開。
『マトリックス リザレクションズ』
制作年: | 2021 |
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監督: | |
脚本: | |
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