「ニセモノの映画に見える」動画配信サービスへの発言が波紋を呼ぶ― 『ワンダーウーマン』P・ジェンキンス監督が劇場での映画体験を求める人のために戦うことを宣言!!

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ライター:ニュース編集部
「ニセモノの映画に見える」動画配信サービスへの発言が波紋を呼ぶ― 『ワンダーウーマン』P・ジェンキンス監督が劇場での映画体験を求める人のために戦うことを宣言!!
Kathy Hutchins / Shutterstock.com

『ワンダーウーマン』シリーズ(2017年〜)の監督パティ・ジェンキンスが、動画配信サービスで公開される映画が「ニセモノの映画に見える」と発言し、大きな話題になっている。

先日行われたCinemaconのパネルディスカッションに参加したジェンキンスは、昨今増え続けているNetflixなどの動画配信サービスで公開される映画を「ニセモノに見える」と語った。

「私は、劇場と配信での“同時公開”のファンではないし、永遠に避けたいと思っています。実際に、私は大きなスクリーンで公開される映画を作っています。スマホで2回目、3回目を視聴する人がいても構わないですが、そのような体験のために作っているわけではありません」と話した。

米パラマウント・ピクチャーズの重役であるクリス・アロンソン「映画をテレビで公開した時点で、それはテレビ映画だという線引きをしている」と話すと、ジェンキンスは次のように語った。

「動画配信サービスが公開している映画は、申し訳ないですが、私には偽物の映画にしか見えません。詳しく評判を聞こうとも、記事も読もうとも思いません。伝説となるような偉大なものを確立するためのモデルとしては機能していないのです。」とジェンキンスは批判した。

2018年には、Netflix映画『ROMA/ローマ』が大きな話題を呼び、第91回アカデミー賞で監督賞、外国語映画賞、撮影賞を受賞した。今年度のアカデミー賞では、Netflix映画『シカゴ7裁判』(2020年)などの配信映画作品が多くノミネートされ、最多10部門でノミネートされたデヴィッド・フィンチャー監督×ゲイリー・オールドマン主演Netflix映画『Mank/マンク』(2020年)は、撮影賞、美術賞を受賞。2020年は配信映画作品が大躍進を遂げ、映画産業にとって非常に大きな変化があった一年となった。

劇場での映画体験を求める人のために「私の映画を劇場で観られるように戦う」

ジェンキンスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、劇場と配信の同時公開が推進され、映画産業に大きな変化があったことを挙げた。それでも劇場で観たいと願う人々のために「私の映画を劇場で観られるように、皆さんのそばで戦います。」とジェンキンスは語っている。

「このパンデミックは、劇場と配信での同時公開の問題を議論していた時期に襲ってきたので、とても興味深い期間だと思います。業界の一部がすでにやろうとしていた同時公開を推進しようとこのパンデミックを利用するのは、非常に簡単なことでした。実は、私は長い間、映画産業に対して大きな誤解があると思っていました。私の考えでは、多様なコンテンツがあり、すべての年齢層にアピールできて、素晴らしい体験ができるのであれば、映画産業は常に活気があり、ずっと売り上げも良くなるものだと思っていたのです。」と話した。

「私は、コンテンツの多様性が激減するのを目の当たりにしました。ロサンゼルスでも、6つの映画館がありますが、どこも同じ3本の映画を上映していて、映画スクリーンの質も大幅に低下しています。動画配信サービスというのは、大人はドラマをわざわざ劇場に観に行きたくない、ドキュメンタリーを観に行きたくないというのは間違いであることを証明してくれました。人々はすべてのものを劇場で観たいと願っているのです。私は、私の映画を劇場で観られるように、皆さんのそばで戦います。」と続けた。

『TENET テネット』(2020年)の監督クリストファー・ノーランは、米ワーナー・ブラザースが2020年12月、2021年公開の全映画を劇場とHBO Maxで同時公開すると発表した際に、HBO Maxを「最悪のストリーミングサービス」と呼んだことは記憶に新しい。

“劇場での映画体験に勝るものなし!”というジェンキンスの思いも伝わる発言だったが、ネット上では「動画配信サービスのおかげで、パンデミックでも安全に新作映画を観ることができた」といった批判が相次いでいる。

ジェンキンスが手がける『スター・ウォーズ』シリーズの新作『ローグ・スコードロン(原題)』『ワンダーウーマン』シリーズ続編は、2023年に全米公開される。ガル・ガドットと再タッグを組んだ『クレオパトラ(原題)』の全米公開日は未定のままだ。続報に期待したい!

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