ジョニー・デップ「僕はハリウッドから干されている」と胸中告白―― 『MINAMATA-ミナマタ-』米国公開延期の理由を語る

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ライター:ニュース編集部
ジョニー・デップ「僕はハリウッドから干されている」と胸中告白―― 『MINAMATA-ミナマタ-』米国公開延期の理由を語る
Denis Makarenko / Shutterstock.com

2021年9月全国公開の新作映画『MINAMATA-ミナマタ-』で製作・主演をつとめるジョニー・デップ「僕はハリウッドから干されている」と胸中を明かし、アメリカでの公開が白紙になった理由を明かした。

デップは2020年、英タブロイド紙・The Sun紙が「DV夫」と表現したことに対し名誉毀損で訴えるも、元妻への暴力は事実だったとして敗訴判決が下った。この判決による社会的影響は大きく、米ワーナー・ブラザースはデップに『ファンタスティック・ビースト』シリーズの降板を求め、マッツ・ミケルセンが後任をつとめることが発表された。現在もデップと元妻との間での裁判は続けられており、泥沼化している。

「ハリウッドは僕をボイコット」全米公開日が白紙になった理由を明かす

英サンデー・タイムズ紙のインタビューに応じたデップは、同作のアメリカでの公開日が白紙になったのは、個人生活における裁判騒動が原因だと語った。

「僕たちは彼らの目を見つめて、この映画は敬意を持って作られているものだから、利益のために利用したりはしないと約束したよ。僕たちは約束を守ったと信じているけれど、彼らも約束を守るべきだ。映画には人の心を動かす力がある。この映画は、水俣の人々や、同じような経験をした人々に影響を与えることだろう。ハリウッドが僕をボイコットしたからといって、映画を公開しない理由になるわけがない。この数年間、不愉快で厄介な状況に置かれた一人の男、一人の俳優のために? でも、僕はすべてを実現するために必要なところに向かって進んでいるんだ。物事を明るみに出すためにね」とデップは語った。

同作の監督アンドリュー・レヴィタスは、2021年7月末にMGMに手紙を送り、「主演がデップであることを理由に映画は葬り去られた」と主張した。当初、2021年2月より全米の劇場で公開される予定だったが、公開が白紙になっていた。MGMの広報担当者は、この主張を否定し、次のような回答を発表しました。「この映画は、MGMの一部門であるアメリカン・インターナショナル・ピクチャーズ(AIP)を介して公開のために取得され、今後のAIP作品の中に引き続き含まれています。現時点では米国での公開日は未定です」と回答した。

「ファンは僕たちの雇用主」デップ、ファンに感謝の気持ちを伝える

また、デップは、ハリウッドの制作会社ではなく、ファンを「僕たちの雇用主」と呼び、感謝の意を述べた。

「ファンは僕たちの雇用主だ。チケットや商品を買ってくれる。彼らはハリウッドの制作会社を豊かにしてくれたが、制作会社はその事実をずっと前に忘れてしまった。私は忘れていない。ファンが言おうとしていることは真実であり、誇りに思うよ。ファンが伝えようとしているのは、主流の出版物では語られない真実だ。それは長い道のりであり、時には不愉快なこともある。時には、ただの馬鹿げた話にもなりえる。しかし、彼らは僕と一緒に旅を続け、僕は彼らのために戦うよ。いつまでも、最後まで。それがどのようなものであろうとね。」と語った。

苦境に立たされているデップだが、騒動が一向に落ち着く気配はなさそうだ。2021年9月に開催されるサン・セバスティアン国際映画祭では、デップは功労賞を受賞することが明らかになったが、物議を醸している。スペインの女性監督協会CIMAは、同映画祭に対して「世間に『良い俳優であれば、加害者であっても問題ない』という恐ろしいメッセージを発信している」と批判。同映画祭のディレクター、ホセ=ルイス・レボルディノス氏は「彼は女性に対する暴行や暴力で、逮捕、起訴、有罪判決を受けたことはない」とデップを擁護する事態に発展していた。

『MINAMATA-ミナマタ-』は、日本の公害病“水俣病”を世界に伝えた伝説の写真家ユージン・スミスと当時の妻の実話を描く。デップのほか、真田広之國村隼美波加瀬亮浅野忠信ら豪華俳優陣が出演する。音楽を坂本龍一が手がけた。

デップが俳優生命を懸けて作り上げた渾身の最新作『MINAMATA-ミナマタ-』は、2021年9月23日(木・祝)より全国公開。

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『MINAMATA』

1971年、ニューヨーク。アメリカを代表する写真家の一人と称えられたユージン・スミスは、今では酒に溺れ荒んだ生活を送っていた。そんな時、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に冒され歩くことも話すことも出来ない子供たち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側。そんな光景に驚きながらも冷静にシャッターを切り続けるユージンだったが、ある事がきっかけで自身も危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る──。 

制作年: 2020
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