2021年で公開30周年を迎えたアーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『ターミネーター2』。監督のジェームズ・キャメロンが当時の撮影秘話を語り、ジョン・コナーを登場させるアイデアは薬物を摂取していたときに閃いたと激白! さらに、同作でシュワちゃん同士を対決させるアイデアがあったことを明かした。
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ジョン・コナーは薬物を摂取していたときに閃いた!?
超人気SF映画『ターミネーター』シリーズの2作目で、第64回アカデミー賞では視覚効果賞をはじめ4部門を受賞した“不朽の名作”と名高い本作。公開30周年を記念して行われた米The Ringer誌のインタビューでキャメロンは、ジョン・コナーの誕生秘話を明かした。本作では、父親がおらず非行に走る少年ジョン・コナーと、護衛をつとめるターミネーター(T-800)との涙ぐましい友情が描かれていた。
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「『ターミネーター』について考えていたとき、薬物を摂取してハイになった状態で机に向かっていたことがあったんだ。その時にスティングの楽曲『Russians』に衝撃を受けた。『ロシア人だって子供を愛しているはずなんだ』と歌っていてね。そして、こう思ったんだ。核戦争のアイデアは、人生へのアンチテーゼなんだと。そこからあの子が生まれたんだよ」とキャメロンは明かした。
シュワちゃんvsシュワちゃんになるはずだった⁉︎ ボツになったアイデアを語る
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本作には、シュワちゃん演じるターミネーター(T-800)の敵で、ロバート・パトリック演じる液体金属型ターミネーター・T-1000が登場する。弱点が見当たらない変幻自在の強者T-1000に衝撃を受けたファンも多かったことだろう。キャメロンは、全く異なるプログラムを持つ2体のターミネーター(T-800)が対決するアイデアがあったと明かした!
「2つのアイデアがあったよ。1つはスカイネットがジョンを倒すために、アーノルドと同じターミネーターを送り込むというもので、もう1つは、レジスタンスが再プログラムされたターミネーターを送り込むというものだった。そうすれば、アーノルドは明らかにダークヒーローのキャラクターになるだろう。」とキャメロンは話した。
しかし、同じく脚本を手がけたウィリアム・ウィッシャーはそのアイデアに猛反対。「アーノルドが別のアーノルドと戦うなんてつまらない。つまらない、つまらない、つまらない!」と主張したという。
『アビス』に登場するキャラクターがT-1000のモチーフ!?
また、キャメロンはT-1000の誕生秘話についても語っており、自身が監督を手がけたSF映画『アビス』(1989年)に登場した液状のキャラクターから誕生したことを明かした。
「視覚効果アーティストのデニス・ミューレンに相談した。私は“いいアイデアがある。『アビス』の液状のキャラクターを金属製にして、それを完全な人間の姿に変身させたり、走ったりさせたいんだ。映画の中に散りばめることはできるかな?”と尋ねた。彼は“明日また電話するよ”と言ってくれた。 その後、彼は私に電話をかけてきて“できるよ”と言ってくれた。でも“(予算の都合で)大量に登場させることはできないから、登場させるシーンをしっかりと見極めて欲しい”と言われたんだ。」とキャメロンは話した。
最強ターミネーター・T-1000を演じたロバート・パトリックが“リベンジアクションの帝王”ことリーアム・ニーソンと共演するアクション映画『ファイナル・プラン』が、2021年7月16日(金)より全国公開される。ぜひ見逃さないでほしい!