第74回カンヌ映画祭コンペ作品発表！ 日本人監督の活躍、Netflixとの関係やオープニング作品など気になる話題を一気にチェック!!

2021年7月6日（火）から開催される第74回カンヌ国際映画祭の選出作品が発表！濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・フレンチ・ディスパッチ（原題）』、ショーン・ペン監督の『フラッグ・デイ（原題）』を含む24作品が選出された。

同映画祭最高賞「パルム・ドール」を競うコンペティション部門の選出作品には、ポール・ヴァーホーヴェン、レオス・カラックス、ジャック・オーディアールやアピチャッポン・ウィーラセタクン、フランソワ・オゾン、アスガー・ファルハディなど常連監督作品のほか、ハンガリー出身のイルディコー・エニェディやジュリア・デュクルノーなどの女性監督作品が、2019年度に並び最多4作品選出された。

カンヌ vs Netflix！今年度もNetflix作品は選考対象外

同映画祭とNetflixの関係性は、未だこう着状態のままだ。Netflix作品が2017年度同映画祭のコンペティションに参加したことに対する反発を受け、同映画祭は「すべての選考作品はフランスでの劇場公開を義務付ける」という選考ルールを設けた。その翌年、Netflixは『Roma／ローマ』（2018年）を含むすべての作品の出品を控えた。今年度もNetflixはその姿勢を崩さず、アカデミー賞やゴールデングローブ賞で存在感を放ったNetflix作品は出品されなかった。

2度目の選出は快挙！濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』

『ハッピーアワー』（2015年）『寝ても覚めても』（2018年）の濱口竜介監督作品『ドライブ・マイ・カー』（2021年8月20日（金）全国公開）が、今年度コンペティション部門の作品に選出された！ 濱口監督は長編デビュー作『寝ても覚めても』に続き、2度目の同部門選出の快挙を遂げた。世界的に活躍する作家、村上春樹が2013年に発表した短編小説を映画化した本作には、主演の西島秀俊をはじめ、三浦透子、岡田将生、霧島れいかが出演する。

レオス・カラックス監督作品『アネット』がオープニング作品に決定！

『ポンヌフの恋人』（1991年）のレオス・カラックス監督作品『アネット（原題）』が、同映画祭のオープニングを飾る。主演を『エディット・ピアフ～愛の讃歌～』（2007年）のマリオン・コティヤールと『マリッジ・ストーリー』（2019年）のアダム・ドライヴァーがつとめ、「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」（2007年〜2019年）のサイモン・ヘルバーグ、『ゴースト・イン・ザ・シェル』（2017年）の福島リラらが出演する。映画情報サイト「imdb」によると、『彼女』（2021年）の水原希子が出演しているとのことだ。

第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門選出作品

ナダヴ・ラピド監督『Ahed’s Knee』
レオス・カラックス監督『Annette』（オープニング作品）
ポール・ヴァーホーヴェン監督『Benedetta』
ミア・ハンセン＝ラヴ監督『Bergman Island』
ナビル・アユチ監督『Casablanca Beats』
ユホ・クオスマネン監督『Compartment No. 6』
濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』
フランソワ・オゾン監督『Tout S’est Bien Passé』
ショーン・ペン監督『Flag Day』
ブリュノ・デュモン監督『France』
ウェス・アンダーソン監督『The French Dispatch』
アスガー・ファルハディ監督『A Hero』
カトリーヌ・コルシニ監督『La Fracture』
マハマト＝サレ・ハルーン監督『Lingui』
アピチャッポン・ウィーラセタクン監督『Memoria』
ジャスティン・カーゼル監督『Nitram』
ジャック・オーディアール監督『Paris 13th District』
キリル・セレブレニコフ監督『Petrov’s Flu』
ショーン・ベイカー監督『Red Rocket』
ヨアキム・トリアー監督『The Worst Person In The World』
イルディコー・エニェディ監督『The Story of My Wife』
ジュリア・デュクルノー監督『Titane』
ヨアヒム・ラフォス監督『The Restless』
ナンニ・モレッティ監督『Tre Piani』

※作品名のアルファベット順