マッツ、ジブリ、ピクサー作品に加え日本から河瀨直美監督&深田晃司監督作が選出! 2020年度カンヌ映画祭セレクション

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ライター:ニュース編集部
マッツ、ジブリ、ピクサー作品に加え日本から河瀨直美監督&深田晃司監督作が選出! 2020年度カンヌ映画祭セレクション
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2020年度カンヌ映画祭の公式セレクションが現地時間6月3日に発表された。2020年12月11日(金)に公開を控えるピート・ドクター監督のディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』や、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・フレンチ・ディスパッチ(原題)』、『偽りなき者』(2012年)コンビのトマス・ヴィンターベア監督&マッツ・ミケルセンが再タッグを組んだ『アナザー・ラウンド(英題)』、日本からは河瀨直美監督の『朝が来る』、深田晃司監督の『本気のしるし』、宮崎駿監督が企画、息子の吾朗氏が監督の『アーヤと魔女』を含む56作品が公式選出された。

第72回カンヌ映画祭の会場(2019年)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、フランス政府の大規模なイベント禁止令が発令されたことにより、通常の形での開催が中止となってしまった2020年度のカンヌ映画祭。本年度は最高賞パルム・ドールなどを選出をしない代わりに、コンペティションやある視点など部門ごとに区別せず、一本化された公式セレクションとして映画を選定し発表する形となった。また、選出された作品は、今後の劇場公開や各国の映画祭で、本年度のカンヌ映画祭のロゴを使用して上映することができる。

本年度の応募総数が昨年の1,845作品から過去最高の2,067作品を超えていたことが、映画祭ディレクターのティエリー・フレモー氏によって明かされていた。「このような危機的状況で製作活動が鈍化したことは、応募作品数に影響を与えませんでした。2020年に3ヶ月間劇場から姿を消していた映画が、1895年12月28日に“映画の父”リュミエール兄弟によって作られて以来初めて、これまで以上に生き生きとしていることを物語っています。」と語っている。

本年度の公式セレクションとして選出される作品について「いくつかの映画は予想されていた通りだったが、“新しい発見”も多くあった。カンヌのような映画祭の使命は、新しい才能を世界地図に載せることだ。公式セレクションにこれほど多くの若い映画監督が参加したことはありませんでした。これは映画の活力であり、映画祭が確実に未来に向かっていることの証です。」と語っている。
また、本年度のセレクションには女性監督の作品が16本含まれており、昨年より2本多い。女性監督作品の応募は昨年の575作品に対し、今年は532作品と若干減少したものの、選出された作品数は増えている。「女性監督の存在は、ここ数年の進化の賜物です。女性の躍進は、監督であれ制作クルーであれ、現代の映画に多大な貢献をしていて、その価値を強く表しています。」とフレモー氏は語った。

2020年度カンヌ映画祭セレクションから注目作品をご紹介!

ウェス・アンダーソン監督『The French Dispatch(原題)』

ベニチオ・デル・トロ 、ティモシー・シャラメ、シアーシャ・ローナン、クリストフ・ヴァルツ、ウィレム・デフォー、エドワード・ノートンなど豪華キャストが集結。20世紀のフランスの架空都市にあるアメリカの新聞社が舞台。主人公であるフランスに拠点を置くアメリカ人ジャーナリストの葛藤が描かれる。

フランシス・リー監督『Ammonite(原題)』

ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン共演。1840年代を舞台に、化石を採取しそれを観光客に売ることで病気の母を養い生計を立てていたメアリー。ある日妻シャーロットの面倒を見てほしいと裕福な客人が現れる。誇りを持って仕事に情熱を燃やすメアリー。最初はシャーロットと衝突するが、社会階級や性格の違いにもかかわらず、メアリーとシャーロットとの間に強い特別な絆が芽生え始める。

ピート・ドクター監督『ソウルフル・ワールド』(2020年12月11日(金)より全国公開)

ジャズミュージシャンを夢見る音楽教師のジョーはある日、ニューヨークで一番有名なジャズクラブで演奏するチャンスを手に入れるが、浮かれ気分で街を歩いている最中にマンホールへ落下してしまい、目を覚ますと青く可愛らしい姿に……。
そこは人間が生まれる前に性格や才能、自分の個性や興味を決める場所“魂<ソウル>の世界”だった。ジャズクラブで演奏するはずだった日まであとわずか…果たしてジョーは地上に戻り、夢をかなえられるのか………?

フランソワ・オゾン監督『Summer of ’85(英題)』

死ぬことばかり夢見ていた16歳の少年アレクシスは、18歳のデヴィッドから救い出される。やっと友達に出会えたと思うアレクシスだが、85年の夏よりも長くこの友情は続くのだろうか…16歳の少年の成長物語。

スティーヴ・マックィーン監督『Lover’s Rock(原題)』

1980年代初頭のブルース・パーティーで繰り広げられる若き日の愛と音楽の架空の物語。

スティーヴ・マックィーン監督『Mangrove(原題)』

レティーシャ・ライト(『ブラックパンサー』)、ショーン・パークス(『ロスト・イン・スペース』)、マラキ・カービー(『ブラック・ミラー』)主演。マングローブ・ナインとフランク・クリッチローの実話を描く。

ヴィゴ・モーテンセン監督『Falling(原題)』

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(2001年〜2003年)のヴィゴ・モーテンセンの監督デビュー作。同性愛者のジョン・ピーターソンには、保守的で同性愛嫌いの父ウィリスがいた。その父が認知症の症状を示しはじめたことで、農場を売却してロサンゼルスに移り住むことに。父ウィリスは、ジョンと夫のエリックと一緒に暮らすことを余儀なくされる。

トマス・ヴィンターベア監督『アナザー・ラウンド(英題)』(※原題はDruk)

マッツ・ミケルセン主演 。高校教師のマーティンは、解雇寸前。マーティンと3人の同僚は、日常生活の中で血中アルコール濃度を一定に保つという実験に身を投じる。マーティンの授業は今までとは全然違うものになり、お酒のおかげで4人の仲間たちの人生はゆっくりと確実にポジティヴなものになっていく。しかし、しだいに道を外れてしまう者が出てきて……。友情、自由、そしてアルコールについてを可笑しく、感動的に描く。

ヨン・サンホ監督『PENINSULA(英題)』

カン・ドンウォンが主演を務める韓国発大ヒットゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編。ウイルス感染後の半島が舞台のサバイバル・アクション。

河瀨直美監督『朝が来る』

長い不妊治療のすえ、特別養子縁組を選択した栗原清和(井浦新)と佐都子(永作博美)夫婦と、中学生で妊娠し、やむを得ず子どもを手放した幼い母親、片倉ひかり(蒔田彩珠)の物語。

河瀨監督は自身のSNSでカンヌ映画祭公式セレクションに選ばれたことを喜びの声とともに報告。

深田晃司監督『本気のしるし』劇場版(2020年10月9日より全国で順次公開)

森崎ウィン、土村芳主演。退屈な日常を過ごしていた会社員の辻一路はある夜、踏み切りで立ち往生していた葉山浮世の命を救う。そこから、不思議な雰囲気の女性・浮世と辻の泥沼の関係が始まった。辻は分別のない行動をとる浮世を放っておけず、浮世を追ってさらなる深みに嵌っていき、破滅への道を歩みだす……。

深田監督もカンヌ公式セレクションに選ばれたことと、同作が2020年秋に劇場公開予定であることを明かした。

『アーヤと魔女』

イギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童向け小説『アーヤと魔女』を、スタジオジブリ初の全編3DCGで描く長編アニメ。2020年冬、NHK総合テレビで放送予定。

通常開催は残念ながら断念することになったカンヌ映画祭だが、今回発表された映画が他の映画祭でどう評価され、話題を呼ぶのか注目したい。

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