「ワイスピ」最新作でハンが正義の大復活!? その経緯と想いをハン役俳優サン・カンが激白!!

「ワイスピ」最新作でハンが正義の大復活!? その経緯と想いをハン役俳優サン・カンが激白!!
Kathy Hutchins / Shutterstock.com

いよいよ2021年8月全国公開の「ワイスピ」シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。本作で復活を果たすハンを演じるサン・カンが、米People誌のインタビューに答え、ハンの復帰の経緯やファンへの感謝の思いを語った。

『ワイルドスピード X3 TOKYO DRIFT』(2006年)より「ワイスピ」シリーズに仲間入りを果たしたハンは、優れたドライビングテクニックを持ちつも、自然体で気取らない性格でファンから支持される人気キャラクターのひとり。同作で繰り広げられたカーチェイスで、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウの車に体当たりされ、亡くなってしまった。悲劇的な死を遂げたハンをよそに、ファミリーを苦しめたショウが、少しずつファミリーを助ける存在になってくると、一部のファンの反感を買い、「ハンに正義を(#JusticeForHan)」という声が上がった。以下、ハン役のサン・カンへのインタビューをお届けしたい。


ハンが「ワイスピ」シリーズに復帰するまでの経緯

監督のジャスティン・リンが手がけた『ベター・ラック・トゥモロー』(2002年、日本未公開)の15周年記念イベントで、ファンが「ハンに正義を(#JusticeForHan)」という声をあげたんだ。ジャスティンは『ワイルド・スピード SKY MISSION』『ワイルド・スピード ICE BREAK』を観ていなくて、きっとそれがどういうことなのか理解していなかったと思うよ。俺たちは常に、「ワイスピ」の世界でハンはどこまで続けられるのか、ということを話し合っていて、ハンを眠らせてもいいと思っていた。素晴らしい終わり方だと思ったよ。彼は何度も死んでいるから、もう十分だろう。

でも、現状が良好で将来の見通しが良いせいで、ファンは何らかの区切りが与えられていないように感じて、不公平感があったんだと思う。映画と映画の中のキャラクターに恋をするのは、ハリウッドのロマンスの一部でもある。ジャスティンが本作の監督をすることが決まり、彼は「どうにかしてハンを復活させなければならない」と思った。

その後、ジャスティンは俺に連絡してきたよ。そのときは、驚きはなく、また遊びに行く機会ができたし、昔の友達にも会える、と思ったよ。このシリーズは自分のためだけにやっているのではなく、長年にわたって作品を応援してくれたファンの皆さんがいるからね。目的を持ち、ハンのために正義と信念を持って戦っているというのは、大変素晴らしいことだ。

ハンは「ワイスピ」シリーズの橋渡し的な存在

ハンはファンが何を評価し、何を求めているのかを知る良い手立てだと思うよ。タイムラインのすべての事柄にハンが関連しているんだ。その事実を理解し、待ち望んでいる観客がいるというのは素晴らしいことだ。なかには、タイムラインに疑問を持つサブカルチャーもある。俳優として、30歩下がって見てみると、「人々が復活させたい、正義を貫きたいと思えるキャラクターを演じることで、このロマンティックなハリウッド映画の一部になれるなんて、なんてクールなんだろう」と思うものだよ。

「何度も復活して…この男は何回死ねるんだ?」と思っても、何の不満もなくただ戻ってきてほしいと思える。俳優というのは、ある程度自分を認めてもらいたいと思っているものなんだ。それが俳優を続ける理由であり、舞台に立つ理由だよ。世界中のファンが映画に戻ってきてほしいと思っているのは、幸せなことだ。考えてみれば、とてもクールなことだよね。

ハンのキャラクターポスターに掲げられた“Justice is coming”(正義はやってくる)の真意

「ハンに正義を(#JusticeForHan)」と声をあげたファンや観客を、常に尊重するための軌道修正だよ。幸いなことに、この作品にはファンを尊重する製作者たちがいる。軌道修正して、その説明をするためのストーリーを作り、正義を貫き、敬意を払うことができる。ただ車が猛スピードで駆け抜けて、たくさんのスタントが出てくるお気楽映画というのが、「ワイスピ」が誕生して以来、ずっと抱えている課題だと思うよ。しかし、最終的には評価されるべき映画シリーズだと思う。この映画は、多様性と包括性を見事に表現した映画であり、ハリウッドで商業的に成功することを証明したんだ。

「俺を復帰させた方がいい」と発言したジェイソン・ステイサムとの再共演を熱望!

ハン復活の理由は『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で説明させてもらう。みんなジェイソンが大好きなんだから、彼も一員として登場させていいはずだ。俺が10回死ねるなら、彼は悪人から善人に変われるだろう。大したことではないけど、観客にとっては良い軌道修正になるだろう。ファンのおかげで映画が存在しているのだから、決して観客を見下したり、軽視したりしてはいけないんだ。ユニバーサルのような大きな製作会社が耳を傾けるのは素晴らしいことだ。それが軌道修正につながり、正義になるんだ。


ハン復活の理由を、ぜひ劇場で目撃したい!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2021年8月6日(金)より全国公開!

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