【2026年6月26~27日公開の海外映画選】
🎞️『スーパーガール』
スーパーマンが地球を救った、その後の世界。故郷クリプトン星を失った壮絶な過去をもつカーラ・ゾー=エル(スーパーガール)は、唯一の心の拠り所である愛犬クリプトと静かに暮らしていた。そんなとき、突如現れた謎の敵・クレムの攻撃によってクリプトが毒に侵されてしまう。解毒剤を求めるカーラは、同じくクレムに家族を奪われた少女・ルーシー、そして宇宙最凶の賞金稼ぎ・ロボとともに、宇宙をまたにかけた壮大な冒険へと乗り出していく。残された時間はわずか《3日間》。果たして、カーラはクリプトを救えるのか。そして、銀河を揺るがす戦いの行く末とは――
🎞️『ロングウォーク』
戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会への光として、そしてかつての栄光を取り戻す為の一歩として、国をあげて開催される競技“ロングウォーク”。ただひたすらに歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つ叶える権利を獲得できるこの祭典に、選ばれし50人の若者が挑戦する。「時速4.8kmをキープすること」「速度を下回り警告を受けないこと」「最後の一人になるまで歩き続けること」この勝者になる為のルールの裏に、休息も睡眠も救いも存在しない。3つ警告を受けると即死の状況下で臨む、地獄の一本道の先に待ち受けるのは希望か、絶望か――。“ホラーの帝王”ことスティーヴン・キングがキャリア最初期に“リチャード・バックマン”名義で発表した小説の映画化作品。
🎞️『エド・ケンパー』
伝説の連続殺人鬼、エド・ケンパーの衝撃の実話を描いたサイコスリラー。メガホンを取ったのは、トロマ・エンターテインメント製作のテレビシリーズ『Troma’s Edge TV』のエピソードで監督を務めた経験を持ち、過激で実験的な作品を世に送り出している現代ホラー・スリラー界の異端児、チャド・フェリン。今作では、実在した殺人鬼の歪んだ心理をセンセーショナルに描き、その手腕を存分に発揮した。猟奇殺人鬼のエド・ケンパー役にはブランドン・カーク、エドが殺人鬼の道を歩む元凶となる母親役にスーザン・プライバーと、フェリン監督作の常連が名を連ねた。
FBIによる初期の犯罪プロファイリングに重要な影響を与えるなど、その冷静で理知的な話し方と猟奇的な犯行のギャップで、今もなお人々の記憶に刻まれる存在、エド・ケンパー。彼は何に突き動かされ、アメリカ犯罪史に名を残すほどの凶悪な殺人鬼となったのか――。Netflixドラマ『マインドハンター』などでその一部が描かれてきたケンパー像だが、彼の人生を正面から忠実に描いた映画作品は本作が初となる。
🎞️『アウトウォーターズ 裂けた砂漠』
モハーベ砂漠で発見された3 つのメモリーカード。そこには想像を絶する映像が残されていた。4人の仲間たちがミュージックビデオを撮影するためにカリフォルニアのモハーベ砂漠へ向かう。しかし、夜になると奇妙な音と光、そして説明不能な現象が発生。やがてカメラは、現実の裂け目に飲み込まれ悪夢的映像を捉えていく……。
アメリカのホラー映画専門サイトBloody Disgusting が運営するストリーミングサービス<SCREAMBOX>が、“今年最も恐ろしい”と表現した映画。未だかつてない前衛的な映像とストーリーの展開に、一般の観客からは激しく賛否が分かれたが、あまりの恐怖にApple Watchの心拍モニターが作動した者、“音”と“光”に導かれ嘔吐してしまった者、劇場を出ることすらできず胎児のように丸まることしかできない観客もいたという。監督はニュージャージー州生まれで映画監督のほかにも脚本家、俳優、ミュージシャンもこなすロビー・バンフィッチ。10歳の頃から映画を撮影しはじめ、数々の短編映画を経て本作が長編初監督作となる。
🎞️『雲と大地のはざまで』
舞台はアンデス山脈に囲まれたペルーの小さな村。8歳のフェリシアーノは、アルパカのロナウドと忠犬のランボーと共に穏やかな日々を送っていた。サッカーペルー代表が、ワールドカップの本選に行く日を夢見て、ラジオの実況中継に耳を傾けている。
しかし、この村にも自然をおびやかす採掘業者と村人との対立構図が生まれ、ある日、村全体を巻き込む大事件が勃発する。そして時を同じくして、ロナウドも姿を消してしまう……。
監督は、本作が長編2作目となる南米・ペルーはクスコ出身のフランコ・ガルシア・ベセラ。ベルリン映画祭をはじめ数々の映画祭をアルパカと共に駆け抜けた秀作が、ついに日本で劇場公開を果たす。主人公のフェリシアーノを演じたアルベルト・メルマは、公開オーディションとワークショップを経て選ばれた。母親役のネリー・ウアイタも一般公募のオーディションで抜擢された非職業俳優である。
本作が撮影されたのは、ペルー南部・クスコの南東に位置する雪を冠したアウサンガテ山麓。標高4,000メートルを超える山脈が聳え、広大な草原をアルパカの群れが駆けぬける様は圧巻で壮大な自然に没入する。
人知を超えた圧倒的な自然とその地をルーツとして、未来を生きていく少年。少年のまなざしは、大自然と共存する村の生活に迫りくる環境破壊や、文明の波をみつめる。「この地の自然と穏やかな暮らしを守ることができるのか?」、「この地の未来に希望はあるのか」と静かに問いかける。