トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き大きな話題となった『ミッドナイトスワン』(20)で「第44回日本アカデミー賞」最優秀作品賞に輝いた内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた最新作『ナイトフラワー』が、11月28日(金)より公開される。このたび、佐久間大介、渋谷龍太が演じる“夜の世界で生きる危うい男たち”の場面写真が解禁となった。
「ミッドナイトスワン」から5年、内田英治監督最新作!
内田英治監督自ら自ら『ミッドナイトスワン』に続く “真夜中シリーズ”と銘打つ本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、二人の子供の夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンス。
主人公・永島夏希を演じるのは国民的人気俳優=女優・北川景子。ほぼスッピンで顔を崩して大きく笑い、関西弁で捲し立て、泣きじゃくり、夜のネオン街を全力で駆け回るなど、今まで見せたことのない表情で強くたくましい母を熱演している。北川演じる夏希のボディガードとしてシスターフッドを繰り広げる格闘家・芳井多摩恵役に、Netflixの「全裸監督」シリーズ、「シティーハンター」やNHK連続テレビ小説「虎に翼」などで注目を集める 森田望智。共演にSnow Manの佐久間大介、そして本作で俳優デビューを飾る人気バンドSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太。さらに、渋川清彦、池内博之、田中麗奈、光石研ら、個性的かつ魅力的な布陣が揃い注目を集めている。また、エンディングテーマを世界的ピアニストの角野隼斗が手がける。「第38回東京国際映画祭」(10月27日~11月5日)では、ガラ・セレクション部門に公式出品が決定し、さらなる注目を集めている。
佐久間大介&渋谷龍太が演じる、夜の世界で生きる危うい男たち
アイドルグループ・Snow Manの佐久間大介と、今年で結成20周年を迎える人気バンド・SUPER BEAVERのボーカル、渋谷龍太が共演を果たした本作。北川景子、森田望智ら実力派俳優陣が顔を揃える中、二人が放つ存在感は作品に強烈な印象を刻んでいる。
佐久間が演じるのは、幼馴染・多摩恵を想い続ける夜の男・海。トレードマークでもあるピンクの髪を黒に染め、アイドルらしい煌めきを封印して挑んだ佐久間は、やるせなくも切実な想いを胸に秘めた青年像を繊細に表現。監督から「今Snow Manが出てしまっている」と注意されるほど、自然と放ってしまうスター性を、自ら抑え込みながら役へと没入し、かげりを帯びた瞳で“報われぬ愛”を体現する。シーンを重ねるごとに、その眼差しには痛みと希望が交錯し、観客の心を掴んで離さない。佐久間自身も「目を覆いたくなるような現実がありながら、友情や頼れる存在に救われる。映画を観た方にもそんな希望を感じていただけたら嬉しい」と語っており、俳優としての新たな飛躍を印象づける演技となった。
©2025「ナイトフラワー」製作委員会
一方、本作が俳優デビューとなる渋谷は、夜の街で暗躍するドラッグの元締め・サトウ役に挑戦。サトウという人物のバックグラウンドを掘り下げ、自分なりにプロファイリングしながら内田監督と話し合い本作に挑んだという。普段は腰の低い好青年として知られる渋谷だが、本作では冷酷さと人を惹きつける妖しいカリスマ性を見事に同居させ、堂々とした佇まいで“夜の帝王”を演じ切った。現場では「今までにない緊張感を感じた」と語るが監督の「蛇のようにじっと見つめてほしい」という演出を受けて放たれる視線は、不気味さと抗いがたい吸引力を併せ持ち、スクリーン越しに観る者を圧倒する。初挑戦とは思えぬ落ち着きと存在感に、共演者の北川・森田からも絶賛の声が上がったという。
切ない愛を抱えた佐久間の“海”と、圧倒的なオーラを放つ渋谷の“サトウ”が交錯する瞬間は、見どころのひとつ。まだ誰も見たことのない彼らの化学反応をスクリーンで堪能してほしい。
©2025「ナイトフラワー」製作委員会
©2025「ナイトフラワー」製作委員会
『ナイトフラワー』は11月28日(金)より全国公開