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青春映画といえばバイク2人乗り?
アジア映画界の優等生といえば青春映画。80年代に隆盛を誇った台湾ニューシネマや、返還に揺れた90年代後半の香港映画など、時代の空気感までも封じ込められた名作たちがあった。今ではリバイバル上映などで鑑賞できる機会も増え、当時を知らない若い世代にもファンが多い。
激動のアジアを生きる若者たちの物語は2000年代以降も量産され、いまでは南国タイも参戦し群雄割拠の様相。台湾、香港、タイ……例えば極寒の北欧では息も凍る閉鎖空間ミステリーが愛されるように、アジアの青春物語にはバイクの2人乗りや、気候的な意味での“アツさ”が不可欠だったりするのだろうか。
ともあれ、CS映画専門チャンネル ムービープラスで2024年4月に放送される『プアン/友だちと呼ばせて』(2021年)と『ソウルメイト/七月と安生』(2016年)は、タイと香港の映画製作の“現在地点”に驚かされる、まごうことなき傑作だ。ぜひこの機会にご自宅でイッキ観して、おもいっきり涙してほしい。
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