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アジア発「バイク2ケツ」青春映画の名作をイッキ観!『プアン/友だちと呼ばせて』&『ソウルメイト/七月と安生』

アジア発「バイク2ケツ」青春映画の名作をイッキ観!『プアン/友だちと呼ばせて』&『ソウルメイト/七月と安生』
『ソウルメイト/七月と安生』© 2016 JOYCORE Pictures(Shanghai) CO.,LTD. , J.Q. Pictures Limited,Alibaba Pictures Group Limited,We Pictures Ltd. ALL Rights reserved
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『プアン/友だちと呼ばせて』

ご存知ウォン・カーウァイが製作総指揮を、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017年)で知られる“バズ”ことナタウット・プーンピリヤが監督を務めた『プアン/友だちと呼ばせて』は、余命わずかな青年と親友の想い出を巡る旅を描く、ほろ苦いロードムービーだ。

『プアン/友だちと呼ばせて』©2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.

ニューヨークでバーを経営するボスの元に、タイで暮らす親友ウードから数年ぶりに電話が。彼は白血病で余命宣告を受けたという。帰国したボスはウードに頼まれ、彼がかつての恋人たちを訪ねる旅の運転手を務めることに。そしてウードは恋の心残りに1つずつ決着をつけていくが……。

あらすじのとおり、『ハイ・フィデリティ』(2000年)と『50/50 フィフティ・フィフティ』(2011年)を意識したような構成で、あまりにも早すぎる終活の切なさと不条理に胸が締め付けられる。軽い気持ちで“元カノめぐり”映画と思って観ると、涙を搾り取られるので要注意だ。

『ソウルメイト/七月と安生』

香港出身のデレク・ツァン監督は自身も俳優として様々な作品に出演する傍ら脚本~監督業にも進出し、『少年の君』(2019年)がアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。同名ネット小説を大胆に脚色した『ソウルメイト/七月と安生』は、そんなツァン監督の長編単独デビュー作でもある。

『ソウルメイト/七月と安生』© 2016 JOYCORE Pictures(Shanghai) CO.,LTD. , J.Q. Pictures Limited,Alibaba Pictures Group Limited,We Pictures Ltd. ALL Rights reserved

ある日、安生(アンシェン)の元に、人気ネット小説を映像化したいという映画会社から連絡が届く。それは女性2人の友情を描いた自伝的な物語だったが、作者の七月(チーユエ)は所在不明。そこで、もう一人の主人公のモデルである安生に連絡してきたのだ。だが、なぜか安生は「七月なんて人は知らない」と嘘をつき――。

『ソウルメイト/七月と安生』© 2016 JOYCORE Pictures(Shanghai) CO.,LTD. , J.Q. Pictures Limited,Alibaba Pictures Group Limited,We Pictures Ltd. ALL Rights reserved

本作は、若手人気俳優キム・ダミ主演で『ソウルメイト』として韓国リメイクされたばかり(現在公開中)。このオリジナル版は、とにかくチョウ・ドンユイ(安生)とマー・スーチュン(七月)の対照的な存在感が素晴らしい。あまりにもギッタンバッコンな友情と、運命的な人間関係――。いわゆる共依存とも違う、お互いあまりにも食い込みすぎていて離れたくても“魂”が引き合ってしまうという、まさにソウルメイトな青春物語である。

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