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古典テルグ語映画は「声」が命? NTR Jr.主演のラージャマウリ監督作『ヤマドンガ』から“パディヤム”を学ぶ

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ライター:#安宅直子
古典テルグ語映画は「声」が命? NTR Jr.主演のラージャマウリ監督作『ヤマドンガ』から“パディヤム”を学ぶ
『ヤマドンガ』
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『ヤマドンガ』はS.S.ラージャマウリ監督による2007年のテルグ語作品。主演のNTR Jr.のキャリアの中で画期となったヒット作です。

『ヤマドンガ』

人間界と冥界とを往復するファンタジー

ケチなコソ泥をやって暮らしている主人公ラジャは、ある日暴漢に襲われかけていた大富豪の娘マヒを匿います。彼女を親族のもとに送り届けるのと引き換えに身代金をせしめようとしたところが、返り討ちにあってあえなく命をおとすことに。冥界に送られ審判を待つ身になりながら、閻魔大王から権威の源であるヤマパーサム(死の捕縄)を奪い、最高権力者になろうとする、というのが途中までのストーリーです。

『ヤマドンガ』

本作に関しては以前に別の場所でアウトラインを書いたので、あまり重複しないようにして、より深堀りしたトピックをご紹介したいと思います。本作のために主演のNTR Jr.が一念発起して体形をスリム化して観客を驚かせたこと、現代の社会に神話の神様が現れて人間と交流する「ソシオ・ファンタジー」と呼ばれるインド独特のサブジャンルについては、そちらをご一読下さい。

次ページ:往年のテルグ語映画における「声」の重要性
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『ヤマドンガ』

泥棒のラジャは任務の途中、悪漢に追われる女性マヒを助ける。彼女は12年前にラジャが命を救った少女で、幼い頃に両親を亡くし、財産を狙う親族から虐げられていた。一方、ひょんなことから閻魔大王を怒らせてしまったラジャは、地獄に呼び寄せられてしまう。

監督:S.S.ラージャマウリ
出演:NTR Jr.
   モーハン・バーブ
   プリヤーマニ

制作年: 2007