好きなことに突き進む!デヴィッド・リンチと映画と音楽を愛する「CAFE:MONOCHROME」店主ってどんな人?(2/3)

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ライター:BANGER!!! 編集部
好きなことに突き進む!デヴィッド・リンチと映画と音楽を愛する「CAFE:MONOCHROME」店主ってどんな人?(2/3)
映画好きの隠れ家「CAFE:MONOCHROME」オーナー・川村誠さんは無類のデヴィッド・リンチのマニア!本業はカフェオーナーではなく映画・音楽関連の映像ディレクターという川村さん。どの様な経緯でカフェのオーナーも務めることになったのか?

リンチ作品にハマり、カフェを始め、今では映画イベントも開催!

―デヴィッド・リンチ作品が好きになったきっかけは?

一番最初の作品、『イレイザーヘッド』(1976年)という作品が好きで。中高生くらいの時にビデオ屋さんで内容をよく知らずにジャケ借りして、「なんだろうなあ?」と思って観たらビックリしたっていう(笑)。なんかとんでもなくアート寄りな映画なのかな? ぐらいの気持ちで観たんですけど……まあ、すごく怖くて(笑)。映像でここまで内面的なものを刷り込めるんだなっていうことに、ちょっと衝撃を受けて、そこからですね。リンチもですけど映画が好きになって、結構そういうものを好んで観るようになりました。
『ツイン・ピークス』(1990年~)を観たのは、たぶん大学生になってから後追いでビデオで観たんですが、もうずーっと“貸出中”で。当時は今じゃ考えられないくらいの大ブームで、『新世紀エヴァンゲリオン』くらいの勢いがあったんです(笑)。『イレイザーヘッド』を撮った人が、こういうドラマも撮れるんだってということにビックリしたところもありましたけど、まあ例に漏れずハマりまして。

「CAFE:MONOCHROME」名物のチェリーパイ

―当時の『ツイン・ピークス』ブームでは、みんなどんな風に熱狂していたんでしょうか?

今では普通なんですけど、1990年代当時にあのシリーズがすごく画期的だったのは、1話完結じゃなくて、ずーっと謎を引っ張っていつまでも解決しないという手法、『LOST』とか『新世紀エヴァンゲリオン』とかの原型ですよね。それが新しくて、そこにみんなハマったんだと思います。なんでこんな分からないものが放送されているんだ? っていう……。
けっこう当時は地方でも夜中に放送していたりして、その地方都市の現状みたいなものに共感する人も多かったみたいで。村社会で、いろんな変わった人がいて、ドロドロしちゃってる、みたいなところが響いたっていう話はよく聞きます。僕は地方都市にはいなかったんですけど、テレビにアートな感覚を持ち込んだところが新しくてハマったっていうのはありましたね。
夢と現実の境目がないので……ああいう表現をメジャーでやったのは多分、デヴィッド・リンチが初めてなんじゃないかなっていう気もしますけど。それが受け入れられたのもけっこう奇跡的というか、すごい時代だったんでしょうね。時代がリンチに追いついたっていう、そんな感じだったのかもしれないですけど。

―川村さんはカフェオーナーをやりつつ、本業の映画・音楽関係の映像ディレクターとして活躍されていますが、中高生の時にリンチ作品にはまったことをキッカケに大学で映像制作を学ばれたのでしょうか?

それが全然違くて(笑)。大学まではマーケティングとかをやっていて、最初の仕事も映像制作とは全く関係ないことやっていたんです。ある時から自分がちょっとでも興味あることを仕事にしないとやっていけない人種だなっていうことに気づいてしまって(笑)、サラリーマンとしてゼネコンみたいなところに行ったりしたんですけど、1年ぐらいで辞めちゃいまして。

音楽と映画に興味があったので、とにかくそっちの業界に寄ろう寄ろうと頑張って、最初はレコード会社で働いていたんです。その中で「映像もやりたい」となって、ずっと映画も好きだったので「音楽と映画/映像を一緒にやれるところ」を探したら<MTV>しかないと思って、MTVに転職しました。

―MTVでは番組制作を?

そうですね。2000年代は、MTVが一番華やかな時代で、個性的なメンバーが集まって働いていました。ちょうど、<ビデオミュージック・アワード>を日本でやり始めた頃だったので、オアシスやマイケル・ジャクソンとか、そういうアーティストを「自分たちで呼べるんだ!」ということに喜びを感じ、みんな楽しく働いていました。仲も良かったので、その頃の仲間とは今でもつながっていますね。

―MTVを経て、どんなきっかけで「CAFE:MONOCHROME」を始められたんですか?

今はMTVから独立して映像ディレクターをやっています。最初はその事務所を作ろうっていうコンセプトでここを借りたんです。そこで建築士さんと内装を色々と検討していって、「映画を観られるようにしたい」とか「お茶を飲めるようにしたい」と広がっていってお店みたいなコンセプトになってきて「カフェやってみるのも面白いね」っていう発想だったんです。

―内装を作っていく過程で?

ええ、事務所とカフェを半々ぐらいでやれたらいいいなぐらいで、本当に最初はコーヒーだけお出しするような感じだったんですけど。徐々に映画好きの方々に来ていただけるようになって、どうせならサロン的な、映画ファンの隠れ家的なお店にできればいいなっていうことで、カフェの営業に注力しようと思うようになりました。
で、たまたま『ツイン・ピークス』の25年ぶりの作品(『ツイン・ピークス THE RETURN』:2017年~)がスタートするということで、リンチプロデュースのコーヒーとチェリーパイを一緒にお出ししたり。そういったところで皆さんに知っていただくことが多くなって、本格的にお店としてやってみようかなぁと。

「CAFE:MONOCHROME FES 2018」ポスター

―2018年末には「CAFE:MONOCHROME」主催イベントも開催されましたね。

原宿のVACANTというイベントスペースで、「CAFE:MONOCHROME FES 2018」と題し、キューブリックとリンチとアレハンドロ・ホドロフスキーが好きな人が集まるイベントを企画しました。映画上映あり、トークショーあり、という内容だったんですが、映画上映は『ホドロフスキーのDUNE』と『デヴィッド・リンチ:アートライフ』で、トークゲストは滝本誠さん(映画・美術評論家)、矢追純一さん(ジャーナリスト)、高橋ヨシキさん(デザイナー・ライター)などに登壇頂きました。矢追さんはキューブリックに電話インタビューされたということもあって来て頂きました。30分のトークが終わったら上映という構成の主催イベントだったんですが……大変でした(笑)。

映画だけに限らずやってみたいなと思っていて、今年の夏ごろに、世界各国をまわり撮影されたレディオヘッドのライブ写真展をやらせていただくことになりました。レディオヘッド公認で写真展の開催をおこなっている方と、ライブイベントもやれたらいいねというお話しを今しています。<RADIOHEAD NIGHT>というイベントとコラボして、ライブハウスで何かやろうとか、そんな話をしていて。ちょうどトム・ヨークのFUJI ROCK FESTIVALへの出演が決まったので、その時に何かやれたらいいなと。夏ごろ開催予定です。

そんな精力的に活動の範囲を広げている川村さんが、2018年から「CAFE:MONOCHROME」で始めた『ヴェノム』、『サスペリア』、『スパイダーマン:スパイダーバース』などの新作映画との“本気”コラボについて、オリジナルメニューや装飾のこだわりを次の記事でご紹介します。

渋谷にある映画ファンの隠れ家!デヴィッド・リンチのコーヒー薫る「CAFE:MONOCHROME」(1/3)

赤い蜘蛛が描かれた黒いハンバーガー!?スパイダーバースの世界を味わえる「CAFE:MONOCHROME」(3/3)

※川村さんがインタビューでお話されていたレディオヘッドのイベントが決定したそうなので、下記に情報を掲載します。お見逃しなく!

▼写真展

RADIOHEAD PHOTO EXHIBITION
From The Front Row 2019
@CAFE:MONOCHROME

開催:2019/7/1-7/31

PHOTO by YASUKO OTANI

世界各国をまわり客席より撮影されたRADIOHEADのライブ写真展!

スペシャルメニューやオフィシャルグッズの展開も企画中

 

▼写真展連動ライブイベント

Thom Yorke来日記念

CAFÉ:MONOCHROME FES 2019 feat. RADIOHEAD NIGHT

出演アーティスト:OAS RADIOHEAD TRIBUTE BAND/ Tomy Wealth /DJ: Timmy/DJ: Q’s/VJ:PBMF

開催日:2019/7/19(金)

会場:18:00- 開演:18:30-

会場:shibuya eggman

<チケット販売情報>

e+ チケットぴあ 2019/4/25より販売開始予定

プレイガイド・店頭にて2019/4/25(木) 10:00am発売開始

※RADIOHEAD公式グッズ等の物販有り

※写真展、イベント開催、および楽曲演奏に関しましてはRadioheadより公式に許可を頂いております。

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