80年代ソングが最高!監督が一番好きなバンドは……「トランスフォーマー」シリーズ救世主 トラヴィス・ナイト監督が『バンブルビー』の魅力を語る【インタビュー】(2/2)

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ライター:アナイス
80年代ソングが最高!監督が一番好きなバンドは……「トランスフォーマー」シリーズ救世主 トラヴィス・ナイト監督が『バンブルビー』の魅力を語る【インタビュー】(2/2)
『バンブルビー』©2018 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS,
and all related characters are trademarks of Hasbro. ©2018 Hasbro. All Rights Reserved.
トランスフォーマーを諦めた、全ての人に絶対観て欲しい作品、それが『バンブルビー』だ。ロボットに興味が持てない人にも胸を張っておすすめできる、ファッションや音楽などの80年代要素と、そして感動的な少女とバンブルビーの友情の物語!今回は、そんな大型シリーズに新たな風を吹き込んだ気鋭監督のトラヴィス・ナイトに話を伺った。

『バンブルビー』を作る上で揺るがなかった、トラヴィス・ナイトの哲学

―『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2017年)で、世界的に評価されたトラヴィス・ナイト監督。命のないものに、命を吹き込むアニメーターとして、本作でもその手腕がバンブルビーの豊かな表情作りに表れているが、本作のメイキングプロセスは、どのようなものだったのか。

トラヴィス:僕は映画製作に際し、ある哲学を持っているんだ。それはいつも、暗闇と光にアート的なバランスを持たせること。緊張感の中に温かみやユーモアを混ぜることでもある。人間らしさとは何なのか、ということを常に物語を通して伝えていきたいんだ。これまで僕が手がけてきた作品が全て違うジャンルだったとしても、全てのキャラクターに人間らしさが描かれているはずだよ。今回の『バンブルビー』も同じだ。僕にとって『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』は子供の頃の僕(ファンタスティックver)なんだ。クボのお母さんは僕のお母さんで、彼のお父さんは僕のお父さんで(笑)わかるだろう?『バンブルビー』も同じで、バンブルビーは僕で、チャーリーは僕の人生に出てきた誰かで。これが、僕にとって映画を作るモチベーションなんだ。もちろん、観客が求めるものに応えようという気持ちもある。映画は苦い薬ではなく、愉快に楽しめるものであるべきだからね。

―本作を彩るのは、数々の80年代の名曲の数々だ。曲はキャラクターの心情を反映させる重要な役割を担っている。例えばBON JOVIの「RUNAWAY」は、チャーリーがその場から“逃げ出したい時”、最高のタイミングで最高のイントロが流れ始める。選曲について、監督は「非常に楽しんだ」と語ってくれた。

トラヴィス:選曲は凄く楽しかったよ。80年代に好きで聴いていた曲に触れられるからね。音楽は僕の人生や映画に大切なものだ。『バンブルビー』の中でも、重要な役割を担っている。音楽はチャーリーがバンブルビーに与えた声で、バンブルビーは感情を、音楽を通じて感情を表現するんだ。

僕にとって音楽が大切なのは、感情や記憶を呼び起こしたり、人を繋げる数少ないものの一つだからだよ。僕たちが本当は表に出したいけれど出せない言葉や気持ちを音楽と歌詞が代弁してくれるんだ。各シーンごとにキャラクターの感情を表すのにぴったりの曲を探した。挑戦的な試みだったけれど、本当に楽しんで選曲したよ。

映画で使用した曲は全部好きだけど、僕は特に「The Smith」のファンだから、チャーリーが「The Smith」にハマっているという設定にして、しかもどの曲が一番好きか考えて選曲した(笑)。バンブルビーがチャーリーに大切なことを言うシーンでも印象的に音楽を使っていて、観客の皆さんがそれに対してポジティブな反応をしてくれることがとても嬉しいよ!

トラヴィス・ナイトが見つめる、「トランスフォーマー」の未来

―観終わったあと、「まさか自分がトランスフォーマーで泣くとは思わなかった……」と驚いてしまうほど、新鮮で美しい映画体験をもたらしてくれる『バンブルビー』。劇中にはオプティマス・プライムなど従来のシリーズの人気キャラが登場するわけだが、今後彼らが主人公になる映画が製作される可能性はあるのだろうか。

トラヴィス:僕の次回作は、2019年4月公開の『ミッシング・リンク(原題)』(日本未公開)。ただ、トランスフォーマーは、僕にシリーズの方向性を決める決定権はないから、なんとも言えないね(笑)。今回多くの人が『バンブルビー』に良い反応をしてくれたが、そういった声が募れば募るほどスタジオ側は何か考えるものだ。だから、ファンの皆さんは常に制作側に対して、観たいものを訴え続けるべきだと思うよ。

今回『バンブルビー』の監督に抜擢されて、本当に嬉しかった。決まった時、ハズブロ社からものすごい分厚いトランスフォーマーの“バイブル”を渡されたんだけど、キャラクターと育ってきた僕には必要なかった。しかし、分厚い“バイブルが”存在するように、奥が深い作品なんだ。いろんな方向に、様々な物語を生み出していける可能性を持っていると思うよ。

続編の製作など、現段階ではわからない。しかし、『バンブルビー』が今後の「トランスフォーマー」シリーズにおいて、新しい新たな一歩となってくれることは間違いないだろう。

インタビュー/文:アナイス

「10歳の僕が観たい映画を作った」トラヴィス・ナイト監督が語るトランスフォーマーの救世主となって放つ『バンブルビー』の魅力【インタビュー】(1/2)

『バンブルビー』は2019年3月22日(金)より全国ロードショー

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『バンブルビー』

なぜ地球外生命体<バンブルビー>は地球にやってきたのか?
1987年、サンフランシスコ郊外の海沿いの町。孤独な少女がボロボロに傷つき記憶を失った地球外生命体と出会い、予想もしない運命に巻き込まれてゆく…。

制作年: 2018
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