「キング・オブ・撮影監督」といえば誰?韓国映画界が生んだ“マイスター”の仕事が光る『ハルビン』制作秘話
韓国で記録的ヒット!『ハルビン』ついに日本上陸
韓国観客動員数4週連続第1位を記録(※2025.4.22/KOFIC調べ)したヒョンビン主演のサスペンス・アクション大作『ハルビン』が、7月4日(金)より全国公開となる。
1909年――祖国独立という使命を胸に命をかけて、中国・ハルビンへ向かった大韓義軍アン・ジュングン(安重根)と同志たち。『ハルビン』は、アジアを震撼させた歴史的事件を現代の視点から再解釈した極上のサスペンス・アクション・エンターテイメントだ。
『ハルビン』©︎2024 CJ ENM Co., Ltd., HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED
ヒョンビンがアン・ジュングン(安重根)を熱演し、パク・ジョンミン、チョ・ウジン、チョン・ヨビン、イ・ドンウク、そして特別出演のチョン・ウソンなど、韓国映画界の実力ある俳優たちが集結。さらにリリー・フランキーが伊藤博文を演じたことも大きな話題を呼んでいる。
『ハルビン』©︎2024 CJ ENM Co., Ltd., HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED
そんな本作は、“韓国のゴールデングローブ賞”と称される百想芸術大賞で<最優秀作品賞>と共に、撮影監督が<大賞>を受賞。ということで今回は、韓国映画界が誇るマイスターの至高の仕事を垣間見ることができるメイキング写真と共に、その貢献をざっと紹介したい。
撮影メイキング 『ハルビン』©︎2024 CJ ENM Co., Ltd., HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED
史上初の快挙! そのマイスターの名は「ホン・ギョンピョ」
映画『ハルビン』の映像美を支えたのは、撮影監督のホン・ギョンピョだ。今年5月に開催された第61回百想芸術大賞で映画部門の最優秀作品賞とともに大賞を受賞。撮影監督が大賞を受賞したのは史上初の快挙だという。さらに、第18回アジア・フィルム・アワードでも撮影賞に選出され、トロント国際映画祭の首席プログラマーから「撮影、演技、ストーリーが調和した美しい映画」と高く評価された。
『ハルビン』©︎2024 CJ ENM Co., Ltd., HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED
これまでキム・ジウン、カン・ジェギュ、ポン・ジュノら多くの名韓国人監督とタッグを組んできたホン・ギョンピョ。主な撮影作品は戦争大作『ブラザーフッド』(2004)、『哭声/コクソン』(2016)、アカデミー賞受賞作である『パラサイト 半地下の家族』(2019)など。また、日本人監督とも数々の現場を共にしてきており、李相日監督の『流浪の月』(2022)、是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』(2022)と枚挙にいとまがない。
『ハルビン』
1909年10月、アン・ジュングン(安重根)と同志たちは伊藤博文を追ってある使命を果たすため中国・ハルビンへ向かった。そしてハルビン駅に銃声が鳴り響いた…。
1908年、咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山で、安重根(アン・ジュングン)(ヒョンビン)率いる大韓義軍は劣勢にもかかわらず勇敢に戦い、日本軍に勝利を収める。万国公法に従って戦争捕虜たちを解放すると主張するアン・ジュングンに対し、イ・チャンソプ(イ・ドンウク)は激しく反論。結局、自らの兵を率いてその場を去ってしまう。その後、逃した捕虜たちから情報を得た日本軍の急襲を受け、部下たちを失ってしまったアン・ジュングンは、なんとかロシア・クラスキノの隠れ家に帰り着く。しかし、彼を迎えた同志たちの視線は厳しかった。1909年10月、日本の政治家である伊藤博文(リリー・フランキー)が大連からハルビンに向かうとの情報を得たアン・ジュングン。祖国の独立を踏みにじる「年老いた狼」を抹殺することこそが、亡くなった同志たちのために自分ができることだと確信した彼は、ウ・ドクスン(パク・ジョンミン)、キム・サンヒョン(チョ・ウジン)とともに大連行きの列車に乗るが、日本軍に察知されてしまう―
監督:ウ・ミンホ(『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』)
脚本:キム・キョンチャン、ウ・ミンホ
撮影:ホン・ギョンピョ『パラサイト 半地下の家族』
出演:ヒョンビン「愛の不時着」『コンフィデンシャル:国際共助捜査』
パク・ジョンミン『密輸 1970』 チョ・ウジン『インサイダーズ/内部者たち』
チョン・ヨビン「ヴィンチェンツォ」 パク・フン『ソウルの春』
ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」 イ・ドンウク「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」
リリー・フランキー『万引き家族』 チョン・ウソン(特別出演)『ソウルの春』
制作年: | 2024 |
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2025年7月4日(金)より全国公開