• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • 『ゴジラxコング』に先走り便乗!似非メカニコングも登場『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』はアサイラムの図太さ弾ける人気シリーズ最新作

『ゴジラxコング』に先走り便乗!似非メカニコングも登場『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』はアサイラムの図太さ弾ける人気シリーズ最新作

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#知的風ハット
『ゴジラxコング』に先走り便乗!似非メカニコングも登場『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』はアサイラムの図太さ弾ける人気シリーズ最新作
『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』© 2023 Acme Holding Company, LLC.
1 2

アサイラムが図太さを発揮した先取り便乗SF大作

このところ『ゴジラvsコング』(2021年)の続編に関するあれこれが話題となっている。この記事の執筆時点では『ゴジラxコング 新たなる帝国』という邦題と、ほかいくつかの断片的な情報しか明かされてはいないが、直近では「ゴジラとコングが並走する」ティザーポスターや予告編の公開を受け、SNSが大いに盛り上がっている。

「今回はきっと<メカニコング(※)>がサプライズ登場するに違いない」などと、参戦キャラクターを予想する怪獣映画ファンのポストも飛び交っており、同作への期待感は高まる一方だ。

※メカニコングとは、日本の特撮映画『キングコングの逆襲』(1967年)に登場する、キングコングを模した造形の巨大ロボット。一部ファンからは、モンスターバースへの参戦を期待する声が上がっている。

キングコングの逆襲

Prime Video『キングコングの逆襲』©東宝

そんな中、驚くべきフットワークの軽さで『ゴジラxコング 』最新作に便乗したのが、やはり米国のパチモン映画スタジオ<アサイラム社>。いわゆる“怪獣VS怪獣もの”のアサイラム製パニック映画、『ロード・オブ・モンスターズ』シリーズ(2019年~)の続編を早速撮影すると同時に、モンスターバースに先駆け(?)メカニコングもどきの巨大ロボを劇中堂々登場させるという、マニアックな図太さを敢行。

結果として、「前作では一応巨大チンパンジーだったはずの主役怪獣エイブラハムが、今回の続編でなぜかゴリラになっている」というよくわからない設定の齟齬が生じているが、それはまあどうでもいいことだろう。一応本家モンスターバースでも、登場怪獣のちょっとしたデザイン変更くらいは新作を出すたびに行っているし、幸いゴリラやチンパンジーからこれといった抗議はまだ来ていない。

それはさておき今回は、アサイラム社謹製『ロード・オブ・モンスターズ』シリーズ第3弾、『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』(2023年)を紹介していこう。

『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』
DVD発売中
税抜価格:¥4,800
© 2023 Acme Holding Company, LLC.
発売:ニューセレクト株式会社
販売:アルバトロス株式会社

正義のモンキー怪獣、ふたたび起つ

かつて外宇宙物質を取り込み巨大化した類人猿型怪獣エイブラハム。紆余曲折を経て一度は人類の味方となった彼だが、今ではその身を持て余されており、数少ない理解者の一人であるスローン博士と共に、鬱屈した日々を送っていた。

一方、アメリカ合衆国はエイブラハムをベースにした平和維持戦略兵器<メカエイプ>を開発。早速、現地実験でめざましい成果を上げるメカエイプだったが、その高性能ぶりに目をつけた“あの国”の諜報機関がコントロール権を奪取。

たちまち敵側に寝返ったメカエイプは、1.2メガトン級の核弾頭を抱えたロボット爆弾に変身。シカゴを攻撃目標にすると、破壊活動を開始する。

頼みの綱は、単身メカエイプ内部に乗り込んだスローン博士。そしてメカエイプに唯一対抗しうる元祖類人猿型怪獣、エイブラハムだった……。

『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』© 2023 Acme Holding Company, LLC.

次ページ:類人猿型AI兵器「メカエイプ」の脅威!
1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

『ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘』

宇宙物質の影響で巨大化した類人猿型怪獣・エイブラハムがワシントンを破壊。その戦闘力に注目した米軍は極秘で類人猿型AI兵器・メカエイプを開発するが、テロリストに奪われてしまう。基地から核弾頭を奪いシカゴ市内へ向かうメカエイプに対し、軍はエイブラハムと戦わせる作戦を決断する。

監督・脚本:マーク・ゴッドリーブ
出演:トム・アーノルド アンナ・テルファー リサ・リー

制作年: 2023