大型連休が終わり、日常の歯車が回り始めた5月中旬。「なんだか体が重い」「やる気が出ない」……そんな、いわゆる“五月病”の気配を感じてはいませんか?
対策としては、規則正しい睡眠、バランスの良い食事、適度な運動によるストレス解消などといわれますが、ぼんやりした脳の霧を晴らすために、理屈抜きで心拍数をブチ上げる「ショック療法」はいかがでしょう?
そこで今回は、観るだけで脳内物質がドバドバ出る、アドレナリン全開の5作品を厳選しました。しかも、上映時間が100分前後とタイパも最強。疲れている夜でもサクッと観られて、鑑賞後には脳のギアが強制的に切り替わっているはずです!
脳汁ドバドバでバッキバキ
運命を塗り替える激走
『ラン・ローラ・ラン』(1998年/上映時間:81分)
監督:トム・ティクヴァ
出演:フランカ・ポテンテ、モーリッツ・ブライブトロイ、ハイノ・フェルヒ ほか
【あらすじ】
ベルリン、午前11時40分。裏金の運び屋をしている恋人マニから、絶望的な電話が入ります。「あと20分で10万マルク用意できなければ、俺は殺される」。真っ赤な髪のローラは、愛する男を救うため、街へと飛び出します。彼女に許された時間は、わずか20分。果たして彼女の走りは、残酷な運命を書き換えることができるのか……。
【おすすめポイント】
ジャーマン・テクノに乗せて20分間を3回繰り返す、ゲーム的な没入感が癖になる異色ラブロマンスです。「もしあの時、あっちへ走っていたら」という可能性を、全力疾走のエネルギーで突破していく姿に、停滞していたあなたの脳のギアもカチッと入るはず。「走る、考える、運命を変える」そのスピード感に身を委ねてください。
心停止厳禁のノンストップ暴走
『アドレナリン』(2006年/上映時間:87分)
監督:ネヴェルダイン&テイラー
出演:ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート、ホセ・パブロ・カンティージョ ほか
【あらすじ】
殺し屋のシェブは、ある朝、体内に「アドレナリンが出続けないと心臓が止まる」特殊な毒を注入されたことを知ります。生き残る方法はただ一つ、興奮し続けること。彼は復讐を果たすため、街中で大暴れし、喧嘩を売り、車を飛ばし、ひたすらアドレナリンを放出し続けます。止まったら、即、死。前代未聞のサバイバルが幕を開け……。
【おすすめポイント】
ジェイソン・ステイサムが、文字通り「狂ったように」暴れまくる87分間。観ているこちらの心拍数も連動して爆上がりし、五月病の倦怠感など一瞬でどこかへ吹き飛びます。「考えるな、ただ興奮しろ」という、究極に脳に効く劇薬映画です。
呼吸困難の超高速格闘
『ザ・レイド』(2011年/上映時間:101分)
監督:ギャレス・エヴァンス
出演:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム ほか
【あらすじ】
インドネシア・ジャカルタのスラム街にそびえ立つ、麻薬王が支配する高層ビル。強制捜査に乗り出した20人の特殊部隊員たちは、待ち構えていた無数の殺し屋たちによって退路を断たれてしまいます。ビル全体が巨大なキリング・ゾーンと化す中、新人警官ラマは、東南アジアの格闘術「シラット」を武器に、上層階へと続く血塗られた道を切り拓いていき……。
【おすすめポイント】
「垂直方向への全力疾走」とも言える、密度の濃すぎる格闘アクション。一瞬の静寂も許されない超高速の打撃戦に、脳の神経がバキバキに研ぎ澄まされます。鑑賞後は、心地よい疲労感と共に「自分も明日から戦える」という謎の自信(?)が湧いてくること間違いなしです。
極彩色の銃弾が降り注ぐ
『ジャッジ・ドレッド』(2012年/上映時間:95分)
監督:ピート・トラヴィス
出演:カール・アーバン、レナ・ヘディ、オリヴィア・サールビー ほか
【あらすじ】
荒廃した未来。巨大都市「メガシティ・ワン」で唯一の法として君臨するのが、陪審員であり処刑人でもあるエリート司法官“ジャッジ”たちです。新人のカサンドラを連れ、200階建てのビルへ向かったベテランジャッジ・ドレッド。しかし、最上階の女ボスによってビルは封鎖され、二人は全住人を敵に回した「狩り」の標的となってしまい……。
【おすすめポイント】
劇中に登場する麻薬「スローモー(時間の流れが極端に遅くなる)」の演出が、驚異的な映像で描かれます。超高速で迫りくる死と、極彩色のスローモーションが交錯する快感。視覚と聴覚を同時にハックされるような没入感は、脳のノイズを完全に消し去ってくれます。
脳に突き刺さる自分視点アクション
『ハードコア』(2016年/上映時間:96分)
監督:イリヤ・ナイシュラー
出演:シャールト・コプリー、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット ほか
【あらすじ】
目を覚ますと、そこは空中研究所だった。記憶を失い、サイボーグとして蘇った主人公ヘンリー。目の前には妻を名乗るエステル。研究所は襲撃を受け、ヘンリーは地上へ突き落とされ、エステルは拉致されます。言葉を発せぬまま、彼は愛する人を救うため、モスクワの街を縦横無尽に駆け巡ります。敵の軍団、超能力者、謎の味方。目に入るものすべてを破壊し、突き進め!
【おすすめポイント】
「全編一人称視点(POV)」という狂気。観客はただの鑑賞者ではなく、ヘンリーとして走り、飛び、戦うことになります。もはやこれは映画というより、96分間の「脳内VR体験」。五月病で鈍った脳に直接響くショック療法です。
いかがでしたでしょうか? どの作品も、五月病のまどろみを一瞬で吹き飛ばす「猛毒」にして「特効薬」です。「今日はなんだか元気が出ないな」という夜にこそ、部屋を暗くして、ボリュームを少しだけ上げて、これらの全力疾走を体験してみてください。エンドロールが流れる頃には、重かった腰が軽くなり、明日への一歩を踏み出したくなっているはず、です!?