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日本国旗の“赤色”を決めたのは誰?『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』没後40周年・寺山修司が改めて問う“ニッポン”【1月27日は国旗制定記念日】

日本国旗の“赤色”を決めたのは誰?『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』没後40周年・寺山修司が改めて問う“ニッポン”【1月27日は国旗制定記念日】
『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』©TBS テレビ

1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到、閣議でも偏向番組、日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するに至った、TBSドキュメンタリー史上最大の問題作と呼ばれた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が、半世紀の時を経て劇場公開される。

正式に国旗となったのは「1999年」

サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった劇作家の寺山修司が構成を担当し、街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった、人々が普段考えないような本質に迫る挑発的な質問を、次々とインタビューしていく。長年タブーとされていた本作を、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」という思いから、ドラマ制作部所属で、本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀は、1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立った。

『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』©TBS テレビ

1月27日は国旗制定記念日。1870年1月27日に明治政府が日の丸を国旗とする太政官布告の商船規則により、国旗のデザインとして制定したことを記念し、一般社団法人・国旗協会が記念日と定めたもの。1999年に成立した「国旗国歌法(国旗及び国会に関する法律)」には、旗の縦横比率は2:3、丸の直系は旗の縦の長さの5分の3で、旗の中心に位置し、他は白、マルは紅色という規定が定められた。ただ、日の丸は国旗として定められる以前から大衆に認知されたデザインだったようで、聖徳太子の文書や源平合戦での源氏の旗や、戦国時代の武田信玄が戦に用いていたなど起源は定かではない。

『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』©TBS テレビ

本作にて繰り返し質問される「日の丸の赤は何を意味していますか?」に関しても所説あるが、日本国旗の赤い部分は日、つまり太陽を象徴すると言われている。また紅白は日本の伝統色でめでたいものとされており、赤は博愛と活力、白は神聖と純潔を意味するとも言われている。

「日の丸」の“赤色”の定義を決めたのは、ひとりの大学生

しかし、「日の丸」の“赤色”の定義を決めたのは官僚でも政治家でもなく、ひとりの大学生だったそうです。「日の丸」の赤色を決めたのは、1964年の東京オリンピック開催当時大学生ながら“国旗監修”を務めた吹浦忠正さん。組織委員会のメンバーとして大河ドラマ「いだてん」にも登場した方で、1964年東京オリンピックの際、生粋の国旗マニアだった吹浦さんに組織委員会が国旗監修を依頼したという。

色が決まったのが1964年、そして法律で正式に国旗となったのが1999年の平成に入ってからという驚愕の歴史を持つ「日の丸」。1967年と2022年で国民の日の丸に対する想いはどう変わったのか――。

『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』は2023年2月24日(金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国公開

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