胸糞、クズキャラだらけ『ザ・ボーイズ』でラスボス疑惑 悪徳巨大企業・ヴォート社CEOエドガーのベストバウト - BANGER!!!

胸糞、クズキャラだらけ『ザ・ボーイズ』でラスボス疑惑 悪徳巨大企業・ヴォート社CEOエドガーのベストバウト

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ライター:ニュース編集部
胸糞、クズキャラだらけ『ザ・ボーイズ』でラスボス疑惑 悪徳巨大企業・ヴォート社CEOエドガーのベストバウト
『ザ・ボーイズ』©︎Amazon Studios

“最恐黒幕”スタン・エドガーのベストシーン

熱狂&カルト的人気を誇るAmazonプライム・ビデオで配信中の『ザ・ボーイズ』。“スーパー・ヒーローもの”やアメリカ社会への皮肉と愛憎で満ちたこの痛快シリーズは、登場人物たちが揃いも揃って胸糞なキャラばかり。主人公たちのグループはまだマシだが、能力者たちや悪役たちはこぞってクズばかりだ。

その中でも、シーズン2から本格的に本性と力を見せ始めたのが、悪徳巨大企業・ヴォート社の最高責任者スタン・エドガー(ジャンカルロ・エスポジート)である。一貫して冷徹、恐ろしい言葉と心理操作で視聴者をゾッとさせるこのエドガーこそ、最恐最悪説が唱えられて久しい。そんな“最恐黒幕”エドガーのベストシーンを集めた動画が公開されている。

シーズン2から実質ヴォート社の最高権力者となったエドガーは、冒頭の会議シーンで「ヒーローたちが実際の交戦状態になったとき、彼らは誰に報告するのですか?」という質問に対し、政府でも軍部でもなく「それは一貫して変わらない。私だ」と静かに言い切る。『ザ・ボーイズ』の世界で最も権力のある登場人物だと印象付ける場面である。

※物語の内容に触れています。ご注意ください

シーズン2 エピソード1(0:20)

その非情な言葉と態度は圧倒的。エドガーの采配に不満を述べ、脱退までちらつかせる一番人気ヒーロー“ホームランダー”に対し「どうやら認識がズレているようだね。まず、我々を“スーパーヒーロー企業”だと思っているようだが、そこからして違う。我々はあくまで製薬会社だ。そしてお前は最重要商品などではない。最重要製品は“コンパウンドV”であり、お前は構成成分にすぎない。それもただの機密成分だ。お前の活躍など、体がでかいだけで中身は幼稚な男が、そこらじゅうを走り回ってるだけに過ぎん」と言い切ると、最強のはずの“ホームランダー”はグウの音も出せない。

「態度が気に入りませんね……!」くらいしか言い返せないが、それすらも「お前が人気取りに奔走している間、散らかした問題を後片付けしているのは誰だと思っている? あるいはそれも気に入らんかね? いずれにせよ、お前に説明していちいち納得してもらう必要などない」と徹底的にダメおし。ヒーロー・チーム“セブン”で一番人気、そして最恐最悪のサイコパスである“ホームランダー”をも黙らせる様はまさに“裏・最恐最悪”の人物だ。

シーズン2 エピソード8(1:26)

その冷徹さは交渉の場で最も力を発揮する。カルト的宗教団体“共同教会”のヘッドと交渉するシーン。ヒーローチームのメンバーが教会に傾倒したり、新メンバーと教会の間にややこしい関係がある中、教会に入るコミッションや新メンバーと教会の関係を持ち出して教会を冷徹に圧倒する。

シーズン2 エピソード8

“ザ・ボーイズ”のメンバーにして主人公格のブッチャーとのスリリングな交渉シーンで、ブッチャーは妻ベッカを奪還するため、エドガーに「あんたは“極悪非道な野郎”だからな」と言い放ちながら細かく条件を突きつける。元ナチスの“ストームフロント”を倒すためにも、ベッカだけでなくベッカの息子ライアンまで交渉材料にするブッチャーに対し、「ほう……“極悪非道な野郎”とはどの口が言うかね」と感心したように笑って見せる場面は見もの。元CIAのブッチャーとエドガーの畳み掛け合いは、切れ者同士が静かに火花を散らしているようだった。エドガー役の名優Giancarlo Esposito(ジャンカルロ・エスポジート)の実力が炸裂したエピソードである。

シーズン3 エピソード1(5:40)

エドガーはなんとヴォート社のスーパー・ヒーロー・ビジネス自体をそもそもから否定してみせる。「そう、能力者を“スーパー・ヒーロー”などに仕立て上げたことが問題なのですよ。人々から崇められるために、人気だの映画だの、堕落したセックスだのと、結局彼らをスポイル(ダメに)しただけだ。この企業は5年以内に完全にスーパー・ヒーロー・ビジネスから足を洗う。防衛と製薬のまともな会社になるべきだ。幼稚なヒーローのお守りや、死んだ売春婦の処理なんかにかまけるデイケア・サービスなどではなくね」

シーズン3 エピソード1(6:28)。

エドガーの一存でヒロイン“スターライト”を“セブン”の副キャプテンに任命するシーン。強行で決められた采配に不満のホームランダーは席を立つ。任命され「お言葉ですが、こんなことをホームランダーが承伏するはずがありません……」と意見する“スターライト”に対しても「奴がどれだけ腹を立てようが構わんよ。私がヴォート社のCEOである以上、彼は私のコントロール下だ」と全く意に介さない。「この会話も彼にきっと聞こえているだろう。そのほうが好都合だ。スターライト、本当の“力”とは物理的な力や能力などではない。世界を意のままに曲げることができる権力こそ”力”だ。私はそれを君にオファーしようと思っているのだよ」と告げる。若きヒロインに新たな重責とプレッシャーを与え、世界の真実を残酷に告げる姿はやはり怖い。

シーズン3 エピソード2(8:22)

自分の番組で、“スターライト”に歌えと命令する“ホームランダー”。現場に現れたエドガーは「彼女が歌いたくなければ歌わなければ良い」と口を出す。「現在はスターライトの方が“数字”を持っているのだから彼女の意志も尊重すべきじゃないかね」と発言すると、“ホームランダー”は意地になって「じゃあこのまま俺が退出するって言ったらどうするんです?」と脅しを試みる。しかしエドガーは「お前がこの一年でこさえた負債を思えば、この茶番を放送できるだけでも幸運だと思わんかね。でも構わんよ? 泣きたければ泣いても。自分の番組なんだし好きにすれば良い」と平然と返すだけだ。まるで大人と子どもと言わんばかりに格の違いを見せつけるのである。またもやグウの音も出ない“ホームランダー”、いくらクソ野郎でもここまでくると気の毒である。凍りついたように笑みを浮かべる、その味のあるエドガーの表情が、悔しさと腹の底の煮えくりを絶妙に表していた。

シーズン3 エピソード4(9:04)

“ホームランダー”を唯一制御できたのがスタン・エドガーだったわけだが、ついに寝首をかかれてしまいそうになる場面。たった一つの枷がなくなり、ますます手に負えなくなったかに見える最悪最強ヒーロー。これまでさんざん従わされ続けた“ホームランダー”が再びエドガーに対峙するシーンだ。今度こそ自分の勝ちだとばかりに勝ち誇り、「自分にも、もう少し“敬意”を持って接すれば良かったのではないですか?」と嫌味を言う。しかしエドガーの調子は変わらない。「敬意? そんなものをお前に与えて何になる? お前が“心”だとか“魂”などと呼ぶ、その底なし穴のような空虚さ、不安定さに、私の“敬意”など投げ入れて何になる?」とエドガー。

それでも今回ばかりは“ホームランダー”も反抗を試みる。笑いながら「以前はあんたのことを恐れていたけど、今のあんたは屁でもないね。惨めでしかないよ」と再び嫌味口撃。しかし相手はエドガーである。「ではなぜまだそこにいるのだね? まるで“パパ”に認めてもらいたい子どものようにそこで突っ立っているけども。まあ仮に私がお前の“パパ”だとしても、お前に褒めるようなところなどないがね。 確かに会社はもうお前のものだ。もう誰もお前の前に立ちはだかることはないだろう。しかし、それをお前は心の底から後悔することになるだろうね」と告げる。矛盾した物言いに「どういう意味だ?」と問う“ホームランダー”にエドガーは「お前の面倒を見てくれる者もいっさいいなくなるからだ。そうなればいずれ世界も、お前がいかに惨めで残念な存在であるかを知るだろう。お前は私の“敬意”などには値しないのだよ。お前は“神”ではない。お前は会社にとってただの“欠陥品”だ」と一刀両断する。

一矢報いたはずだったのに悔しさが止まらない“ホームランダー”。今回はぐうの音も出ないどころか、無言で目をピクピクとさせるばかり。全然歯が立たないのである。

ディズニーさながらの人気と展開を見せるヴォート社のおぞましい歴史と実体を基盤として無数の企てを実行してきたスタン・エドガー。“セブン”をコントロールし、立場を追われても一歳怯むことなく“論破”するあたり、やはり最強ではないだろうか。シリーズの裏テーマに“父子”があるが、スタン・エドガーという理不尽かつ正しく容赦ないキャラクターはある意味、最強最悪の“父性”ともいえる。シーズン3では立場を乗っ取られたが、このまま日の存在になるようにも思えない。待望のシーズン4ではどう出るのか、エドガーの今後が恐ろしくも楽しみである。

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