SW実写ドラマ『キャシアン・アンドー』 戦闘シーンが心を揺さぶる理由

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ライター:ニュース編集部
SW実写ドラマ『キャシアン・アンドー』 戦闘シーンが心を揺さぶる理由
『キャシアン・アンドー』©︎2022 Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」の実写ドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』の製作で総指揮を執るトニー・ギルロイが、アクションシーンで意識していることについて語った。

全世界で社会現象を巻き起こし続けている空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」シリーズ。今年9月21日よりDisney+で独占配信されている『キャシアン・アンドー』は、シリーズ最新作にして、過去に最も高い評価を得たタイトルの一つ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)で活躍した反乱軍の情報将校キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)の物語を描いていくスピンオフドラマだ。

『キャシアン・アンドー』のシーズン1は、いい意味でこれまでの「スター・ウォーズ」シリーズらしからぬストーリー展開となっている。ディテールにこだわり描かれる人間模様はリアルで、観るものを惹きつける。ギルロイは作品の中で起きる様々なドラマを一つ一つしっかりと感情的に描くことに集中した。これは本作に登場する数々の戦闘シーンでも変わらない。同作が取ったアプローチはこれまでの「スター・ウォーズ」シリーズと異なるかもしれないが、やはり戦闘シーンなくしては語れないのだ。

ここまで『キャシアン・アンドー』の戦闘シーンが心を揺さぶるのは、ギルロイやクリエイティブチームの複雑かつ念密なストーリー設計にある。スピード感たっぷりに綴られたナルキナ5からの大脱獄劇や惑星フェリックスで迎える緊迫したクライマックスなど、必ず盛り上げるまでのプロセスがしっかりと組み込まれている。

とても長い間アクションシーンを撮ってきたけれど、成功の鍵を握っているのは具体的な場所と制限を持たせることです。最高のアクションシーンはキャラクター同士の葛藤が明確で、その大きな要素が“フック”にあります。

戦闘シーンの描き方をギルロイはこう語る。意図的に緊張感ある人間模様を描かくことで、「スター・ウォーズ」の息もつかせぬスペクタクルを表現することに成功しているのだ。

ギルロイは『ボーン・レガシー』(2012年)の監督も務めているが、やはり同じように臨場感を追求したアクションシーンが見もの。スター・ウォーズで描かれる幻想的な宇宙に頼らず、予想だにしない“フック”が生むキャラクター同士の対立に最大の重点を置いている。

刑務所のエピソードでは、キャラクターが手すりに飛び乗るけれど重すぎて壊れてしまうシーンが流れの中で重要なポイントでした。あの現実にも起きそうな小さな“フック”を加えることで、視聴者を引き込むことができるのです。必ず必要な要素です。そしてそれはそれぞれ異なる物でなければありません。アルダーニや葬式のシーンもそうです。アクションシーンでは必ず取り入れています。そうすることで特別な感情が生まれるのです。

ギルロイが描く『キャシアン・アンドー』のキャラクターは人間味があり、彼らの喜びや悲しみに共感が持ちやすい。帝国軍や悪役もスター・ウォーズほど誇張されることはない。今回の物語は比較的『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』と繋がりを持つが、今後の「スター・ウォーズ」シリーズでも同じ手法が見られるかもしれない。

ドラマ『キャシアン・アンドー』シーズン1は、Disney+で独占配信中。

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『キャシアン・アンドー』

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で、冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだキャシアン・アンドー。彼はいかにして反乱軍の英雄になったのか? 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の5年前、帝国軍の恐怖に支配された時代を舞台に、伝説の原点へと続く反乱軍誕生の物語が幕を開ける!

監督:トニー・ギルロイ
出演:ディエゴ・ルナ、ステラン・スカルスガルド、ジュネヴィーヴ・オーライリー

制作年: 2022