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マーク・ラファロ誕おめ! 作品ごとの七変化ぶりを一挙ご紹介!! 最新作『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』公開間近!

マーク・ラファロ誕おめ! 作品ごとの七変化ぶりを一挙ご紹介!! 最新作『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』公開間近!
マーク・ラファロ(東京コミコン2019)

トッド・ヘインズ×マーク・ラファロアン・ハサウェイら世界的な鬼才と実力派キャストの豪華タッグで贈る『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が、2021年12月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他で全国公開となる。本日、2021年11月22日(月)は主演マーク・ラファロの54歳の誕生日!アメコミヒーローから本作のお堅い弁護士まで、様々な役柄を徹底した役作りで演じるラファロ。そんな彼の本作での役作り方法と、これまでの役柄を振り返る「マーク・ラファロ七変化」をご紹介したい!

やっぱりマーク・ラファロは役作りの鬼だった!徹底したリサーチと驚くべき観察力

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』メイキング写真(左から)マーク・ラファロ、トッド・ヘインズ監督© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

ラファロはこれまで数々の作品に出演し、役そのものになりきり、まるで同じ人物とは思えないほどの変貌をとげてきた。時には怒りで緑色の肌のモンスターに変身する『アベンジャーズ』シリーズ(2012年〜2019年)のハルクを、時には髭をたっぷり蓄えた筋肉隆々のレスリング金メダリストを演じてきた。

最新作『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』では、お堅い企業弁護士として巨大企業・デュポン社に立ち向かう役柄を演じる。実在する人物である弁護士のロブ・ビロットを演じるにあたり、製作も兼任したラファロはビロット本人を徹底的に取材したという。

「僕は可能な限り彼に似た人物として演じたかったんだ。だから彼とは長い間一緒に過ごした。すごく長い時間をかけて彼の肉体的な面や、話し方などを一生懸命習得しようとした。それと同時に、この人は一体なぜものすごい逆境の中を20年間も進み続けることができたんだろう? ということについては、理解するのは本当に難しかった。何が彼を前進させ続けたのかをね。だから彼とそれについては長い間時間をかけて話し合った」とラファロは語る。

ビロットを演じるため、ラファロが驚くほど綿密なアプローチをとったことに、トッド・ヘインズ監督は感銘を受けたという。

「マークは、ものすごく細かいところまで注意を払っていたし、ロブとその家族と長い時間を共に過ごして、ロブの身体や仕草、歩き方や立ち方を観察していた。この映画の中で、マークは滅多に笑顔を見せない。鎧をまとっているようだ。それは完全に、彼がロブ・ビロットを観察したことの成果なんだ」とヘインズは語る。

そんな役作りに定評のある彼の誕生日を記念して、出演作7本のキャラクターを振り返るとともに、役者としての幅の広さを紹介したい。

スーパーヒーローから弁護士まで「マーク・ラファロ七変化」‼︎

初アカデミー賞ノミネートの記念すべきレズビアンカップルの父

『キッズ・オールライト』(2010年)/ポール役

アネット・ベニング演じるニックとジュリアン・ムーア演じるジュールスのレズビアンのカップルには、精子提供により、それぞれが産んだ18歳の娘と15歳の息子がいた。その家族のドラマを描いた作品で、ラファロはカップルに精子提供をした、遺伝子上の父親ポールを演じた。型にとらわれず、自由奔放に人生を過ごし、見た目も無精髭に胸毛もさもさの男っぽさが滲み出る、魅力的な役柄。難しい役どころであったが、その演技が評価され、ラファロは自身初となるアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

知名度を上げるきっかけになった緑色の肌をもつスーパーヒーロー

『アベンジャーズ』シリーズ/ハルク【本名:ブルース・バナー】

「ハルクと言えばマーク・ラファロ」という印象を世間に植えつけた作品。失われた35億人と仲間を取り戻すべく、あのマーベルシリーズ、『アベンジャーズ』の一員でもあるハルクとなり、世紀の戦いに挑む。ハルクになると限界を知らぬ超人的なパワーを持ち、制御不能となる。本シリーズのハルクは従来使われていたCGIではなく、アバターの最新技術を使ってストップ・アクション、モーションキャプチャによってマーク・ラファロ自身が演じている。そのため、ハルクのリアル感を出すために、体づくりのトレーニングを行い、約8キロの減量。『アベンジャーズ』第1作目のハルクのキャッチコピーは「ありえないほど《豹変》」といわれるほどで、緑色の肌に染まり、全くラファロに見えないビジュアルになっている。

トリックに翻弄されまくる正統派FBI特別捜査官

『グランド・イリュージョン』(2013年)、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016年)/ディラン・ローズ役

ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪い観客を驚かせる4人のスーパーイリュージョニストチーム“フォー・ホースメン”
ラファロはその“フォー・ホースメン”に翻弄されるFBI捜査官ディラン・ローズを演じている。ユニークな犯人を追う役どころで、トリックに騙されるなど可愛らしい男で、かなり正統派な捜査官役である。

飲んだくれ&落ちこぼれの音楽プロデューサー

『はじまりのうた』(2013年)/ダン役

キーラ・ナイトレイ演じるグレタの才能を見出す落ち目の音楽プロデューサーのダンを演じる。最初はどうしようもない飲んだくれの落ちこぼれの音楽プロデューサーであるが、彼女をプロデュースしようとユニークなアイデアを生み出していくという重要な役どころ。その軽妙さと愛らしさがたまらないキャラクタ―をつくりあげているラファロ。髭や髪もぼさぼさと、デイブと初めて出会うシーンで「本当に音楽プロデューサー?」「ホームレスに見える」というセリフがあるほど、身なりに気を配らない姿で登場する。全米において当初5館の限定公開だったものの、クチコミパワーで1300館以上まで拡大、3週目には全米9位を記録する大ヒットとなった。

準備期間7か月の筋肉隆々なレスリング金メダリスト

『フォックスキャッチャー』(2014年)/デイヴ・シュルツ役

実際に1996年に起きたデュポン財団御曹司によるレスリング五輪金メダリスト射殺事件を題材に描かれた人間ドラマ。本作でもデュポン社との因縁が描かれている。ラファロ自身レスリング経験はあるものの、実在したデイヴ・シュルツは左利きであったため、レスリングを一から学び直して右利きから左利きへと変更。45歳のラファロが、かつて“史上最高のレスラー”といわれた33歳の男を演じるに当たり、説得力を持たせるべく、約7か月に及ぶ肉体的にも非常に過酷なトレーニングを積み、さらに髭をたっぷり蓄えて、一見ラファロとわからないビジュアルで臨んだ。ラファロは今作で第72回ゴールデン・グローブ賞助演男優賞にノミネート、第87回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされた。

巨悪に立ち向かう熱血記者

『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年)/マイク・レゼンデス役

ボストンのカトリック教会が、10,000件を越える神父による児童への性的虐待の事実と、それを組織ぐるみで隠蔽してきたスキャンダルを地元ボストン・グローブ紙の記者たちの手により暴かれた実話に基づく社会派ドラマ。ラファロは独自取材の特集記事欄「スポットライト」を担当する熱血記者マイク・レゼンデスを演じる。チームの中でも行動力のある記者で、ラファロの演技がストーリーをより熱くしている。カトリック教会からお互い離れているなど共通点の多いマイクと実際に会い、様々な話をしてからこの役柄に臨んだ。チームで真実を明らかにしていく熱い男を見事に演じ、ラファロはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

不屈の信念で巨大企業に立ち向かう弁護士

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』/ロブ・ビロット役

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』© 2021 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC.

ラファロが主演と製作を兼任して映画化を熱望し、トッド・ヘインズが監督をつとめた作品。ウェストバージニア州の農場が大手化学メーカー・デュポン社の工場からの廃棄物によって土地が汚され、190頭の牛が病死。調査をするとデュポン社が発がん性のある有害物質の危険性を40年間も隠ぺいしていたことが発覚。ラファロはその事実を暴くオハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士を演じる。初めは自分には引き受けられないと依頼者でもあるテナントを追い払うものの、巨大企業相手に真実を暴こうと正義を貫いていく役柄。どんな逆境にも屈しない、不屈の信念で巨大企業と闘い続けるラファロの姿が胸を打つ。

幅広いキャラクターを自由自在に演じ分ける、その徹底した役作りで、今や不動の人気を誇るラファロ。『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』のほか、ライアン・レイノルズと共演するNetflix映画『ジ・アダム・プロジェクト(原題)』の公開も控えている。今後もマーク・ラファロの活躍から目が離せない。

『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、2021年12月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開。

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