イーストウッドの特集上映開催!『ダーティハリー』『許されざる者』ほか13作品を35mmフィルムで上映

イーストウッドの特集上映開催!『ダーティハリー』『許されざる者』ほか13作品を35mmフィルムで上映
国立映画アーカイブ、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社「35mm フィルムで見るクリント・イーストウッドの軌跡」

国立映画アーカイブは2020年10月29日(木)より、ワーナー・ブラザース・ジャパン合同会社と共催で「35mmフィルムで見るクリント・イーストウッドの軌跡」を開催する。『ダーティハリー』(1971年)をはじめ『マディソン郡の橋』(1995年)や『硫黄島からの手紙』(2006年)などの13作品が上映される。

『マディソン郡の橋』© 1995 Warner Bros. All Rights Reserved

『ダーティハリー』シリーズ(1971年〜1988年)でハリー・キャラハンを演じ人気を博した俳優クリント・イーストウッド。俳優業のみならず、映画監督としても活躍し『許されざる者』(1992年)『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)でアカデミー作品賞と監督賞を受賞している。同イベントでは、多彩なイーストウッドの監督作品と出演作品を35mmフィルムの上映で鑑賞することができる。

このたび上映される13作品は、現時点で日本にDCP(デジタルシネマパッケージ)がなく、劇場では35mmフィルムでのみ上映可能。名作が大画面のスクリーンで堪能できる貴重な上映となっている。また、『父親たちの星条旗』(2006年)は、公開当時の日本語吹替版も特別上映される。

今回上映される作品は以下の通り。

『ダーティハリー』 (1971 年)

監督:ドン・シーゲル/出演:クリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ

イーストウッド演じる一匹狼の刑事ハリー・キャラハンが、44マグナムで犯人を追い詰める。『ダーティハリー』シリーズの第一作。

『許されざる者』 (1992 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン

アカデミー作品賞、監督賞など4部門で受賞。闇夜が印象的な西部劇。陰影を豊かに表現できる35mmフィルムで必見。

『マディソン郡の橋』 (1995 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ

イーストウッドとメリル・ストリープが、フォトグラファーと農場の主婦に扮し4日間の知られざる恋を生きる。柔らかな光にあふれた豊かな風景にも注目。

『目撃』 (1997 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン

政府ぐるみの犯罪を偶然目撃したプロの泥棒が、巨大な敵にひとり戦いを挑む。

『真夜中のサバナ』 (1997 年)

監督:クリント・イーストウッド 出演/出演:ジョン・キューザック、ケヴィン・スペイシー

華麗なクリスマスパーティの取材に訪れたルポライターが、奇妙な事件に巻き込まれる。南部ジョージア州の歴史都市サバナを舞台にした、イーストウッドの異色作。

『トゥルー・クライム』 (1999 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、イザイア・ワシントン、ジェームズ・ウッズ

執行を翌日に控えた黒人死刑囚の無実を確信した記者が、真相の解明に奮闘する。

『スペース カウボーイ』 (2000 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー

かつて NASA に裏切られ、宇宙への夢を絶たれたチームが、40 年後再び集結し、困難なミッションに挑む。

『ブラッド・ワーク』 (2002 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、ジェフ・ダニエルズ

イーストウッド作品の撮影を長く手がけたジャック・N・グリーンに替わり、トム・スターンが初めて撮影を担当した作品。心臓移植を受けた元FBI犯罪心理分析官が、ドナーが殺人事件の被害者であることを知り、その真相を探る。

『ミスティック・リバー』 (2003 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン

とある殺人事件をめぐって、幼馴染だった3人の人生が劇的に変わり始める。ショーン・ペンとティム・ロスがアカデミー主演男優賞と助演男優賞を受賞。

『父親たちの星条旗』(2006 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード

硫黄島の戦いで英雄に祭り上げられた男たちは、政府によって全米ツアーに駆り出される。アメリカにおける英雄とはなにかを問い、硫黄島の戦いの真実を描きだす。公開当時の日本語吹替版も特別上映。

『硫黄島からの手紙』(2006 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志

硫黄島に送られた日本兵たちは生きて帰れないことを知っていた……。渡辺謙ら日本人キャストで、イーストウッドが硫黄島の戦いを日本兵側の視点から描いた作品。英語字幕付の上映も行う。

『グラン・トリノ』 (2008 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン

孤独で偏屈な老人が、アジア系少年とその家族との出会いをきっかけに、守るべきものに目覚める。その衝撃の結末が当時話題を呼んだ必見作。

『インビクタス/負けざる者たち』 (2009 年)

監督:クリント・イーストウッド/出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン

スポーツの力で人々を団結させられると信じていたマンデラ大統領が、南アフリカのラグビー代表チームキャプテンとともにチー ムの立て直しを図る。

上映スケジュールや料金などの詳細は、9月末頃に国立映画アーカイブのホームページにて発表される。
フィルム上映ならではの繊細な色彩や深い暗闇の表現で彩られたイーストウッドの軌跡をぜひスクリーンでご堪能あれ!

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