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※本記事の情報は2026年10月16日時点の情報です。最新情報は公式サイトにてご確認ください。
この記事で分かること
• 『かかし』のモチーフとされる実際の事件と、報じたメディア
• ドラマで創作されている部分と、事件との距離の取り方
• 同じ事件を描いた映画『殺人の追憶』との違いと、あわせて見たい視点
『かかし』は実話?モチーフになった事件
韓国のスターニュースは、本作の監督パク・ジュンウと脚本イ・ジヒョンへのインタビュー記事で、『かかし』が「イ・チュンジェ連続殺人事件をモチーフにした」と伝えています。韓国の日刊スポーツも、1980年代半ばから1990年代初めにかけて京畿道華城などで起きたイ・チュンジェ連続殺人事件をモチーフにした作品だと報じました。
この事件は、日本では「華城連続殺人事件」の名前で知られています。事件は1980年代後半に発生し、時効成立後の2019年に、別の事件で服役していた人物が容疑者として特定されました。
一方で、U-NEXTの公式紹介では、舞台は1988年の架空の地方都市「カンソン」とされ、実在の事件名には触れていません。ドラマは事件を下敷きにしたフィクションであり、登場人物や捜査の経緯をそのまま再現した作品ではない点を押さえておく必要があります。
ドラマが描くもの|事件の再現ではなく捜査と人間
公式紹介が物語の中心に置いているのは、因縁を抱えた刑事と検事の対立と協力、そして冤罪や隠蔽が絡み合う捜査の過程です。日刊スポーツによると、物語は1988年と2019年の約30年を行き来します。容疑者特定が2019年だった実際の事件と、この時間軸の重なりは、モチーフとの関係を考えるうえで一つの手がかりになります。
実在の事件を題材にする作品では、被害者や遺族の存在を忘れないことが大切です。『かかし』を見る際も、事件の残酷さではなく、なぜ捜査が長く真相に届かなかったのか、その間に何が起きていたのかという問いに目を向けると、作品の意図に近づけます。
映画『殺人の追憶』との関係
同じ事件をモチーフにした作品として最も知られているのが、ポン・ジュノ監督の映画『殺人の追憶』(2003年)です。ソン・ガンホがパク刑事、キム・サンギョンがソ刑事を演じ、1980年代後半に起きた華城連続殺人事件をモチーフにしています。
| 項目 | 映画『殺人の追憶』 | ドラマ『かかし』 |
| 発表 | 2003年 | 2026年(韓国ENA、全12話) |
| 監督 | ポン・ジュノ | パク・ジュンウ |
| 主人公 | パク刑事(ソン・ガンホ)とソ刑事(キム・サンギョン) | 刑事(パク・ヘス)と検事(イ・ヒジュン) |
| 時間軸 | 1980年代後半 | 1988年と2019年 |
| 容疑者特定(2019年) | 公開時は未解決 | 物語の時間軸に2019年を含む |
『殺人の追憶』は、容疑者が特定される16年前、事件が未解決だった時代に作られた映画です。『かかし』は、容疑者が特定された後に作られたドラマです。同じ事件を出発点にしながら、作られた時代の違いが物語の性格をどう変えているかを比べると、2作の見え方が深まります。
『かかし』が刺さった人に勧めたい韓国サスペンス
連続殺人事件と捜査する側の人間関係を軸にした作品なら、U-NEXT独占の『カマキリ』が近い位置にあります。20年前に逮捕された連続殺人犯の母と、刑事になった息子が模倣犯を追う物語で、捜査側が個人的な因縁を抱える構図が共通しています。どちらもU-NEXTで配信されているため、無料期間内に続けて見る計画も立てられます。
配信情報(要点のみ)
『かかし』はU-NEXTの独占配信で、4月20日から1話440円(税込)のレンタル、10月20日から見放題になる予定です。詳しくは配信情報の記事にまとめています。
BANGER編集部の視点
華城の事件は、長く『殺人の追憶』を通して語られてきました。2019年の容疑者特定から7年後に作られた『かかし』は、同じ事件を「解決後の視点」で描ける最初の世代の作品群に属します。1988年と2019年を行き来する構成は、まさにその立場を生かした設計と読めます。
BANGER読者の中でも、ホラー・実録系と大人向け韓国作品の両方を好む層にとって、見る価値は「答え合わせ」ではなく「問い直し」にあります。誰が犯人かより、なぜ冤罪や隠蔽が起きたのか。韓国で最終回8.1%、ENA歴代2位を記録した背景にも、この問いの重さがあるはずです。『殺人の追憶』を見た人ほど、違いが際立つ一本です。
よくある質問
韓国ドラマ『かかし』は実話?
実際の連続殺人事件をモチーフにしたフィクションです。韓国メディアは、イ・チュンジェ連続殺人事件(日本では華城連続殺人事件として知られる)がモチーフだと報じています。
『かかし』と『殺人の追憶』は同じ事件?
同じ事件をモチーフにしています。ただし物語や登場人物はそれぞれの創作で、『かかし』は刑事と検事の因縁を軸にしています。
ドラマの舞台は実在の場所?
U-NEXTの紹介では、舞台は1988年の地方都市「カンソン」とされています。実在の地名ではなく、ドラマ上の設定です。
『かかし』は残酷な描写が多い?
連続殺人事件を扱う犯罪ドラマのため、事件に関わる場面はあります。物語の中心は捜査に当たる人々の対立と、冤罪・隠蔽をめぐる過程です。
まとめ
韓国ドラマ『かかし』は、イ・チュンジェ連続殺人事件をモチーフに、1988年と2019年を行き来しながら捜査と人間を描くフィクションです。『殺人の追憶』と見比べることで、同じ事件が時代によってどう語り直されるかが見えてきます。U-NEXTで10月20日から見放題になる予定なので、31日間無料トライアルで全12話を追えます。キャストは「あらすじ・キャスト」記事、配信の詳細は「配信情報」記事で確認できます。