ヘイデン急逝と消えた婚約指輪、元王者の法廷闘争
36歳で急逝した女優ヘイデン・パネッティーア。600万ドルの遺産と「消えた婚約指輪」をめぐる法廷闘争へ――
「チアリーダーを救え、世界を救え」の決め台詞で知られるドラマ『HEROES/ヒーローズ』等で活躍し、今年8月16日に36歳の若さで亡くなった女優ヘイデン・パネッティーア。
検視当局によってフェンタニル等薬物の偶発的過剰摂取と死因が特定された彼女だが、その死後、遺産と貴重品の行方をめぐって周囲が騒然としている。
推定600万ドルの遺産と唯一の相続人
子役時代から数々のヒット作に出演し続けた彼女の純資産は、推定約600万ドル(約9億円)にのぼるとされる。
カリフォルニア州法では遺言や配偶者がいない場合、遺産は子どもへ渡る。AP通信の報道によれば、彼女の遺産を相続するのは、元婚約者でボクシング元世界ヘビー級王者のウラジミール・クリチコ(50)との間に生まれた11歳の娘、カヤさんただ一人だ。
「50万ドルの婚約指輪」が質入れされた疑惑
事態が動いたのは9月下旬。クリチコ氏がカヤさんの財産保護を目的に、一時的な後見人への指定を求める「緊急の申し立て」をロサンゼルスの裁判所へ起こした。
クリチコ氏側の主張によれば、生前からヘイデンの自宅に権限のない人物が出入りしており、彼女の死後、連邦当局の押収物とは別に「貴重品がなくなっている」という。
中でも注目されているのが、かつてクリチコ氏が贈った「6カラット・最大50万ドル(約7,500万円)相当の婚約指輪」の存在だ。ヘイデンは2018年の婚約解消後もこの指輪を手放さず持ち続けていたが、死後に紛失が発覚。クリチコ氏側は「宝飾品の一部が家族以外の人物によって質店に売られたとみられる」と主張し、警察を関与させてこれらを取り戻す権限を求めている。
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母親のかねての告発と、元婚約者への支持
この疑惑の背景には、ヘイデンの母・レスリー・ヴォーゲルさんが以前から訴えていた主張がある。
ヴォーゲルさんは今年8月、NYタイムズの取材に対し、「娘の交際相手でのちにアシスタントとなった人物が、ヴィンテージギターなどの持ち物を質に入れたり、貸倉庫に移したりしていた」と語っていた。
現時点でこの人物が罪に問われた事実はなく、クリチコ氏の書面でも特定の個人名は記されていないが、ヘイデンの家族はクリチコ氏の法的手続きを全面的に支持。「彼は素晴らしい父親であり、私たちは感謝している」と声明を出している。
薬物やうつに苦しみながらも、ウクライナ(※クリチコ氏の祖国)で暮らす娘に会いに行く予定を立てていたというヘイデン。10月8日時点で裁判所の判断は下されていないが、残された一人娘の未来を守るための闘いは始まったばかりだ。
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