染谷将太主演、「映像化、絶対不可能!」と話題を呼んだ現役医師作家による衝撃作が映画化。映画『廃用身』が5月15日(金)より公開される。このたび、染谷将太演じる漆原院長の得も言われぬ説得力に圧倒されてしまう「廃用身」切断の説得シーンが解禁となった。また、菊地凛子、ひろゆきら総勢27名よりオピニオンコメントが到着した。
医療最前線で苦闘する現役医師による衝撃作
主演は、幅広い役柄をこなす変幻自在な演技力で、圧倒的な存在感を放つ実力派俳優染谷将太。医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく主人公、医師・漆原糾を怪演。
共演には、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者・矢倉俊太郎を、主演映画『逆火』(25)や主演ドラマ「小さい頃は、神様がいて」(25/CX)、連続テレビ小説「おむすび」(25/NHK)など話題作への出演がつづく北村有起哉。両脚と左腕の麻痺に苦しめられ、漆原の〈画期的な治療〉で人生を取り戻した岩上武一に、映画『首』(23)や大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(25/NHK)の出演など、名バイプレイヤーとして活躍する個性派俳優の六平直政。漆原を支える妻の漆原菊子に、『由宇子の天秤』(21)で注目され、『敵』(25)『宝島』(25)『国宝』(25)など幅広く活躍する瀧内公美。その他、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らが脇を固める。
原作は外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊の小説デビュー作「廃用身」(幻冬舎文庫)。出版当時、そのあまりに強烈な設定から、「映像化、絶対不可能!」と世間で話題を呼んだ。監督と脚本を務めるのは吉田光希。東京造形大学在学中より諏訪敦彦に師事し、塚本晋也作品での現場経験を経て、『家族X』(10)、『三つの光』(17)でベルリン国際映画祭をはじめとした多数の国際映画祭での評価を通じ、世界で注目を集めてきた。本作は、そんな𠮷田が学生時代に原作と出会って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた、渾身企画の映画化となる。
本編映像は、息を潜めたように静まり返る異人坂クリニックの一室から始まる。患者・岩上(六平直政)の“廃用身”切断について語る漆原(染谷将太)の声だけが、不気味なほどはっきりと響く中、「あの、私ちょっと怖いです。こんなこと言っていいのか分かんないですけど……」というおずおずと不安を口にする看護師・内野(中井友望)。漆原は、まるでその感情を理解できないかのように、「何か怖いの?」と微かに笑みを浮かべながら応じる。「これは、突拍子もない考え方だということは分かっています。でも、輸血や臓器移植が初めて試された時はどうだったと思う?」と、淡々と合理的な語りを崩さない。「これをやったらきっとよくなるっていう、医師としての勘のようなものがあるんです」そう告げる漆原の眼差しには、躊躇など微塵も存在せず、ただ揺るぎない確信だけが冷たく宿っている。
正気と狂気の境界は曖昧になり、“Aケア”という名の不可逆な選択が、静かに現実として迫ってくる。この映像を観る者すらも、その場に立たされ、説得されているかのような錯覚に陥る、逃れようのない圧迫感と、じわじわと内側を侵すような恐怖を感じられる映像となっている。