35歳の看護師「15歳の義息子と性行為」「夫にバレて通報・逮捕」家庭内性暴力の構造的問題とは

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有罪確定、10年間の保護観察、看護師資格は剥奪

イェイツは2024年11月に逮捕され、当初は「親族的権威を持つ者による性的暴行」で起訴されたが、後に「わいせつ・猥褻な行為(lewd and lascivious battery)」への罪状変更を受け入れ、有罪判決を受けた。

判決では、州刑務所での2年間の服役、2年間のコミュニティ管理(自宅拘禁に近い措置)、10年間の性犯罪者としての保護観察が科された。看護師としての資格は、フロリダ州保健局により緊急停止命令ののち、正式に剥奪。2025年10月現在、加害者への有罪判決が確定し、複数の報道機関が判決内容と被害者家族の証言を新たに報じている。

映画・ドキュメンタリーで性暴力の社会的・構造的実態を知る

少年への性的暴行をテーマにした作品は数あるものの、年上女性が年下男子を性的に暴行したというモチーフはやはり少ない。それでも被害の実態や沈黙の構造を描いた作品は、問題の実態やパターンを把握うえで重要な資料にもなるだろう。

2004年の『ミステリアス・スキン』は、少年時代の性的虐待が青年期に与える影響を描いた衝撃作。今年リバイバル上映もされ再び話題を集めたが、残念ながら出演者の一人ミシェル・トラクテンバーグは今年2月に39歳の若さで亡くなっている。(※早稲田松竹にて10月11日より上映あり)

『フロム・イーブル バチカンを震撼させた悪魔の神父』(2006年)は、北カリフォルニアで約25人の児童に性的虐待と強姦を行ったことを認めたカトリック司祭の生涯を追ったドキュメンタリー。フランソワ・オゾン監督の『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(2018年)は、フランスで実際に起こった「プレナ神父事件」を基に劇映画化した作品だ。

そして第88回アカデミー賞で6部門ノミネート/2部門受賞の『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年)は、数十人もの神父による児童への性的虐待をカトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきたことを暴いた2002年の衝撃記事を映画化した作品。ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ケヴィン・ベーコンら共演の『スリーパーズ』(1997年)は少年院での性的虐待をベースにしているという。

なおNetflixでも『アンビリーバブル たった1つの真実』ほか、少年少女への性的暴行事件を扱った映画やドラマ、ドキュメンタリーなどオリジナル作品が多数配信されている。

『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』『スポットライト 世紀のスクープ』はU-NEXTほか配信中

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