「1984年の映画が豊作すぎた」みんな大好き『グレムリン』『ゴーストバスターズ』ほか名作続々TV放送中!

「1984年の映画が豊作すぎた」みんな大好き『グレムリン』『ゴーストバスターズ』ほか名作続々TV放送中!
『グレムリン』© 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『ゴーストバスターズ』©1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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80年代こそ映画の黄金期?

2024年に公開された映画は洋邦ともに史上TOP5に入る本数となった。コロナ禍においても大幅な減少はなかったが、興収データを除けば完全復活と言える状況だ。年間1000本を超えるようになったのは2010年代に入ってからのことで、配信作品を含めれば天文学的な数の作品が常に鑑賞できる時代になった。

「何を観ればいいのかわからない」というのも現代ならではの贅沢な悩みだが、そんなときこそ往年の名作、知られざる旧作、ながらく観られなかったカルト作を掘る絶好のタイミングである。ということで今回は1985年前後に絞って、CSでTV放送中の作品を紹介したい。

まずはみんな大好きSFコメディ/スリラーの名作『ゴーストバスターズ』だ。公開は1984年だが日本では年末に封切られたので、興収的にも85年作品としてカウントするべきか。本国では当時コメディ映画の最高収益をあげ、日本でも主題歌がロングランヒットするなど、まさに世界規模での社会現象的ヒットとなった。のちのシリーズ化は御存知の通りで、80~90年代の日本のテレビは『GB』パロディが蔓延していた。

『ゴーストバスターズ』©1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

そんな『ゴーストバスターズ』の数日後に日本公開されたのが『グレムリン』。当時まだ学生だったクリス・コロンバスの脚本が巨匠スピルバーグに見出され、『ピラニア』『ハウリング』のジョー・ダンテが監督に抜擢された。かわいらしいギズモのイメージが強いがキッズ的にはトラウマ級のシーンもあり、いま観るとダンテの強烈な個性をコロンバスの脚本でハンドリングしているという印象だ。

のちにコロンバスは『グーニーズ』『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』の脚本を手がけ、『ホーム・アローン』や『ハリー・ポッター』シリーズの監督として現在も第一線で活躍中。今年は吸血鬼映画の金字塔をリメイクした『ノスフェラトゥ』の日本公開が控えている。

『グレムリン』© 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

社会派映画に目を向けると、85年の8月に『キリング・フィールド』が公開。カンボジア内戦を取材した記者の手記を映画化した実録ドラマで、アカデミー賞3部門を受賞した名作。物語の鍵を握るカンボジア人助手を演じたのは演技経験ゼロの医師だったが、実際に暴政の下で強制労働に就かされた経験を持ち、見事オスカーを獲得している。

『キリング・フィールド』© Goldcrest Films and Television, Ltd.

というわけで、80年代の空気を感じられるCS放送中の名作映画を、ざっくりと紹介していこう。

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