• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • 『怪物』のお披露目。鳴り止まぬ拍手…世界からスターも集結 カンヌ国際映画祭のすべて

『怪物』のお披露目。鳴り止まぬ拍手…世界からスターも集結 カンヌ国際映画祭のすべて

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#齋藤敦子
『怪物』のお披露目。鳴り止まぬ拍手…世界からスターも集結 カンヌ国際映画祭のすべて
ジョニー・デップ 第76回カンヌ国際映画祭 ©若山和子
1 2 3

豪華なヨット。毎夜のパーティー

棕櫚の並木が南国気分をかきたてる。
そんな海辺のクロワゼット通りには、白亜の豪華ホテルがずらりと建ち並ぶ。

第76回カンヌ国際映画祭 ©若山和子

ホテルの前はプライベートビーチになっている。
私がカンヌに行き始めた80年代には、まだビーチで上半身裸の女優の卵たちの撮影会が開かれていた。

今はここに仮設テントがびっしり設営され、映画祭期間中は毎夜パーティが開かれる。

第76回カンヌ国際映画祭 ©若山和子

一方、一般人が立ち入れる砂浜は、パレ・ド・フェスティバルに近い市営のビーチに限られている。
ここには大きなスクリーンが建てられ、誰でも見られる無料の野外上映が行われる。

映画祭が開幕すると沖合に豪華ヨットが何艘も停泊し、ここでも毎夜パーティーが開かれる。

第76回カンヌ国際映画祭 ©若山和子

“カンヌ人種”は、映画をはしごする「ムーヴィーゴウアー」と、パーティーをはしごする「パーティゴウアー」の2種に分かれる。

映画好きにもパーティー好きにも、カンヌは毎日がお祭りなのである。

初夏の日差しと牡蠣とワインと

カンヌ・グルメで一番のお薦めは、目の前の地中海で獲れる海の幸を使った料理だ。

同じ地中海沿岸の街マルセイユでは具沢山のブイヤベースが名物だが、カンヌはシンプルにスープ・ド・ポワソン(魚のスープ)。
ちょっと見ると具のないブイヤベースというか、ただのサフラン色のスープだが、何種類もの雑魚からとった出汁が決め手だ。

ここにクルトン、アイオリ(ニンニクマヨネーズのようなもの)、おろしたチーズを入れ、混ぜて食べる。
忘れられない美味しさだ。

筆者撮影

もう1つ外せないのは、生牡蠣、海老、貝を、何種類もお盆に並べたフリュイ・ド・メール(海の幸)だ。

フランスでは生牡蠣はRのつく月(9月septembre、10月octobre など)以外は食べてはいけないと言われているが、カンヌでは一年中食べられる(産卵期をコントロールしているのだろう)。

初夏の日差しを浴びながら食べる生牡蠣の味はカンヌならでは。

飲み物は地元プロバンス産のロゼ・ワインに限る。

筆者撮影

こういった海鮮料理を食べるなら映画祭会場の西側、旧港を囲むレストランで。

お土産用のポスターやT シャツなどの映画祭グッズなら、会場内と周辺に何カ所かある公式ストアで手に入る。

次ページ:不世出の音楽家、最後にかかわった作品
1 2 3
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook