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世界一ホットなオンナは世界一立派なオカン! セックステープ流出だけじゃない本当の素顔 Netflix『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』

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ライター:#デッドプー太郎
世界一ホットなオンナは世界一立派なオカン! セックステープ流出だけじゃない本当の素顔 Netflix『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』
Netflixドキュメンタリー『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』独占配信中
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「スタローンは『一番目の彼女になれ』と」

ドキュメンタリー『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』は、パメラ本人が子供の頃から書き続けてきた日記や手紙、ビデオをもとに半生を振り返る内容で、Netflixにて独占配信されている。

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正直、本作を観る前はそのルックスと、セレブと結婚・離婚を繰り返す様子に「体でのし上がったとんでもないオンナ」という印象だったが、それを覆すに充分な内容だった。

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現在はカナダの実家に帰り、山と海に囲まれた街で静かな生活を送っているパメラ。55歳という年齢に相応しく老けており、しわも隠していない彼女は、穏やかに過去を振り返る。

豊胸? しないといけないかなと思ってした。正直に話したら「そういうことは言うものじゃない」と怒られた。

たくさんの人とデートした。シルヴェスター・スタローンは「一番目の彼女になれ」と。二番目がいるなんてお断りよ。

こんなふうに茶目っ気たっぷりに話しながらも、ベビーシッターによる性的虐待、母にDVを続ける父親など、暗い幼少期も明かす。

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セックステープについては「人生を壊された」「(ドラマについて)なぜ人の人生をまた壊そうとするのか」と、インタビューを中断するほど彼女の人生に暗い影を落としたことがわかる。

騒動後も「注目されるために撮影したのでは」「大金を貰ったのでは?」とメディアで書かれたり、息子が学校でいじめられるきっかけになるなど、その後も苦しめられた様子だ。ちなみに、この件では1セントも受け取っていないと強く否定している。

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また、「情熱的に生きたいので恋愛は好きだが、父に暴力を振るわれ続ける母を見て、結婚はダメだと思ったらすぐに別れている」「動物には癒され続けてきたから保護活動を行っている」「(胸を指して)自分に注目される武器があるのなら最大限うまく使わないと」といった発言からは、軸をしっかり持った人物だということ、これまでメディアを騒がせた行動にも確固たる信念があったことがわかる。

また、動物保護活動の一環で広告でヌードになって注目を集めるきっかけにしたり、「嫌な思いもしたがおかげで良いこともたくさんあった」と肯定しているところからも、その人柄がうかがえる。

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トミーのスキャンダルは基本的に10対0で本人が悪い

本作でもっとも感動したのは息子二人との関係だ。兄ブランドンと弟ディランは思わず笑ってしまうくらい父トミー・リーに似ているのだが、めちゃくちゃまともに育っており、母親想いだ。

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兄弟は「(両親のおかげで)生まれてずっと注目されてきたから平穏に生きたい」とボヤキながらも、「他人が(セックステープで)利益を得ている中、母は1セントも受け取らず、家族を守り続けて自身のキャリアは失われていった」「常に自分のことより家族や友達を優先する人だった」と冷静に振り返っている。

また、兄ブランドンが「あのドラマ(『パム&トミー』)が注目されてるけど、絶対に観ないようにしろよ。弟にも観るなと伝えた」と気遣いの電話をかけるなど、家族想いなところもしっかり受け継がれているようだ。

前述の通り、自分はモトリー・クルーの大ファンなので本作に限らず普段からSNSや海外のニュースも追っているが、ブランドンとディランがスキャンダルも起こさず母との関係が良好なのはマジと断言できる。

スターの家に生まれ、スキャンダルに振り回され続けても二人が立派な青年に育っているのは、パメラが母親として素晴らしかったという何よりの証拠だろう。

※なお父トミー・リーについては「再婚で父親が何度も変わったが、本当の父親はトミーだけ」と話しつつも、数年前に泥酔したトミーを止めるためにボコボコに殴り、SNSで「都合の良い時だけ父親ヅラするな! 参観日とか一度も来なかったくせに!!」とブチ切れていたあたり、色々と苦労してそうだった。ちなみにトミーのスキャンダルは基本的に10対0でトミーが悪いことがほとんどだ。

誰よりもセクシーなオンナであり、誰よりも愛に溢れたオカン

本作終盤、ブロードウェイミュージカル「シカゴ」に抜擢されて絶賛されるパメラが映し出される。セックスアピールばかりで話題になった彼女がその演技力で評価されるのはもちろん、「誰もが想像できないことに挑戦して成功させた。カッコいい」「母がようやく誰かのためではなく、自分の人生を歩んでいる」という息子たちのコメントも泣ける。

「人生で耐えてきた痛みは芸術の刺激剤になる。全ての経験に感謝し、誰のことも責めない」と言うパメラ。「シカゴ」公演の翌日、当たり前のように家事をする背中に母親の強さを感じた。

そして「息子も成人したし、今後のことは何もわからない……。来週にはわかるかな」と笑うのだった。

誰よりもセクシーなオンナであり、誰よりも愛に溢れたオカン。これからのパメラ・アンダーソンのキャリアに期待だ。

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――最後にトミー・リーの近況を。

2022年にモトリー・クルーが復活。大成功するが、泥酔して自身の性器をSNSに投稿。直後のライブのMCで「俺は泥酔して世界に俺のムスコを見せちまった! これまで俺はたくさんの女の子におっぱいを見せてくれと頼んだが、これからは平等にしたい。男たち、さぁ出すんだ、お前のホットドッグを全世界に見せつけろ!!」と絶叫。

「(嫌がる男性ファンに)嫁がダメってか! じゃあ俺が出してやるよ!!」と自身のパンツから出したのは、トミーが飼っている子犬だった。

色々あり過ぎてどこから整理していけばいいかわからないこの事件に、世界中が「トミー・リーはトミー・リーだった」とコメントしている。

文:デッドプー太郎

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『パメラ・アンダーソン、ラブ・ストーリー』

名声を得るまでの道のり、波乱万丈の恋愛と結婚、悪名高きセックステープ流出事件など。パメラ・アンダーソンが、個人的なビデオや日記を披露しながら、自身の言葉でこれまでの半生を振り返る。

監督:ライアン・ホワイト
出演:パメラ・アンダーソン

制作年: 2023