• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • ちさまひ再び! 髙石あかり&伊澤彩織が語る『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 アクションと笑いに哀愁プラスの“エモい”続編

ちさまひ再び! 髙石あかり&伊澤彩織が語る『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 アクションと笑いに哀愁プラスの“エモい”続編

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#BANGER!!! 編集部
ちさまひ再び! 髙石あかり&伊澤彩織が語る『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』 アクションと笑いに哀愁プラスの“エモい”続編
髙石あかり 伊澤彩織
1 2

「監督はずっと『ベイビーわるきゅーれ3』の話をしてます(笑)」

―死体処理業者の田坂を演じる水石亜飛夢さんのダメなバイトリーダーのようなキャラクターは、新規ファンがつきそうですよね。あのチームによるダベりシーンも増強されていました。

髙石:亜飛夢さんの一人喋りは全部アドリブです(笑)。

伊澤:カメラが回っている間、後ろで「すごい……」って言いながら見てました(笑)。

©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

―田坂とその部下・宮内(中井友望)のコンビに殺し屋組織のマネージャー・須佐野(飛永翼[ラバーガール])を加えた3人のスピンオフも観てみたいですね。

伊澤:今回は2人組の関係性も見どころですね。「ちさと・まひろ:ゆうり・まこと:田坂・宮内」っていう2ペアが3つ。

髙石:田坂・宮内コンビは、映画終盤では須佐野さんを入れた3人組になって、素敵なファミリーだなと思いました。

伊澤:撮影中に「須佐野さんだったらどんなペアがいいかな」って話してたんです。

髙石:勝手に妄想してました(笑)。

伊澤:例えば小さい女の子に「すさの~ すさの~」とか言われたりして、『レオン』みたいな関係性になる相手がいたら良いよねって。でも阪元監督にそう言ったら「須佐野さんは独り」って(笑)。

髙石:(ビジョンが)あるんでしょうね、きっと(笑)。

©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

―『ベイビーわるきゅーれ』シリーズにはお色気シーンもなければ過剰にグロいシーンもなく、かつ映画として非常にバランスが良く、エログロに頼らなくても胸を張って世界に出せる日本映画だと思います。だからこそ続いてほしいですし、実際に続けられるような終わり方をしていますよね?

伊澤:監督も私たちも、ずっと『3』の話をしてますね(笑)。

髙石:『ベイビーわるきゅーれ50』みたいな話もしてました(笑)。「2人がおばあちゃんになったら……」って。やる気満々です(笑)。

伊澤:ね、ぜひやらせていただきたいです。

髙石あかり 伊澤彩織

「今回もめちゃくちゃ食べこぼしてます!」

―では、お互いの思う本作の見どころは?

伊澤:私は“将棋”ですね。ちさとさんの将棋のシーン。あれはすごいですよ……。

髙石:あはは(笑)。

伊澤:今回は、2人でいるシーンばかりなんです。ただ、唯一私がいないところでやってるのが将棋っていう(笑)。だから余計に、撮影中にモニターを見ていて「髙石あかり、すごいな」って思わせてくれるシーンでした。表情管理が最高で、めちゃくちゃ笑いました。

髙石あかり

―たしかに今回は、ちさとのダメな部分を見せる描写も多いですね。

伊澤:それは監督が前作の脚本段階で言ってました。「『1』はまひろが成長する話で、『2』ではちさとが成長する」って。

髙石:……ちさと、成長してます!?(笑)。

伊澤:成長してるはず(笑)。「ちさとが(世間に)揉まれる話」とも言ってた。

髙石:あの、私、食べこぼす役じゃないですか?(笑)。前作ではペットボトルから水が溢れたりとか、いろんなシーンで“奇跡”が起きていて。それは今回も結構あったんですが、本編を観ても気づかなかったんです。でも、実際はめちゃくちゃこぼしてたんです! 飲み物をこぼしてしまうシーンの後、ご飯を食べるシーンでも……。

伊澤:ご飯こぼしながらレモン牛乳こぼしてたよね(笑)。

©2023「ベイビーわるきゅーれ2」製作委員会

―食べこぼすのかなと気にしながら観ていたので「あ、またこぼした」とは思いましたが、そこは気づきませんでした!

髙石:食べたはずのものが、そのままここ(足元)に落ちてて……。“意外としっかり者”っていうイメージでいきたいのに、全部うまくいかない! みたいな。

伊澤:わざとだと思ってた(笑)。私は生卵を拳で割るのに苦戦して、助監督さんが練習用の卵をくれたんです。力の入れ具合がわかってOKをもらった後、私が練習で無駄にした生卵を助監督さんが「飲みます!」ってグイッと(笑)。こんな形の「スタッフが美味しくいただきました」があるのかと感動しました。

髙石:今回のまひろ、パワー系なんですよね、結構(笑)。

伊澤彩織

「『ベイビーわるきゅーれ』に恩返しがしたい」「アクションに興味を持つ入り口になれれば」

―伊澤さんは『ジョン・ウィック』新作のアクション部に参加されましたし、髙石さんは2023年すでに公開された出演映画が3作目です。今後の展望は?

髙石:色んな方に「『わるきゅーれ』見たよ」「面白かったよ」って言っていただくたびに、“いい作品”に出会えるのはすごいことなんだなって、強く感じていて。本当に幸せ者だなと思っているので、『ベイビーわるきゅーれ』に恩返しがしたいです。演技の幅を広げたりだとか、真逆の役を演じるだとか、たくさんの役目があると思っています。よりお芝居に深みを出せるように、ちさと“じゃない”自分をたくさん見ていただいて、カメレオン俳優じゃないですけど、“透明”みたいな、そういう役者になりたいです。

伊澤:すばらしい……。日本でこれだけ話題になるミニシアター出身のアクション映画って、あまりなかったと思うんです。そういう意味でもすごくありがたいですし、スタントや裏方をやってきた身としては、アクションに興味を持ってもらえる入り口になれれば嬉しいです。

伊澤彩織 髙石あかり

撮影:落合由夏

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は2023年3月24日(金)より新宿ピカデリーほか公開中

1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、また途方に暮れていた……。ジムの会費、保険のプラン変更、教習所代など、この世は金、金、金。金がなくなる……。
時を同じくして殺し屋協会アルバイトのゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)兄弟も、途方に暮れていた……。上からの指令ミスでバイト代はもらえず、どんなに働いたって正社員じゃないから生活は満足いかない。この世は金、金、金。金が欲しい……。
そんなとき「ちさととまひろのポストを奪えば正規のクルーに昇格できる」という噂を聞きつけ、作戦実行を決意。ちさと・まひろは銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみバイトをしたりとさあ大変。そんな二人にゆうりまこと兄弟が迫りくる……!
育ってきた環境や男女の違いはあれど、「もし出会い方が違えば仲良くなれたかなぁ」なんて思ったり思わなかったり、ちょっと寂しくなったりならなかったりする物語である。

監督・脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介

出演:髙石あかり 伊澤彩織
   水石亜飛夢 中井友望 飛永翼(ラバーガール)
   橋野純平 安倍乙 / 新しい学校のリーダーズ / 渡辺 哲
   丞威 濱田龍臣

制作年: 2022