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ジョージ・ミラー新作を語る!魔人役イドリス・エルバ&学者役ティルダ・スウィントン共演『Three Thousand Years of Longing』【カンヌ映画祭レポート】

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ライター:#まつかわゆま
ジョージ・ミラー新作を語る!魔人役イドリス・エルバ&学者役ティルダ・スウィントン共演『Three Thousand Years of Longing』【カンヌ映画祭レポート】
『Three Thousand Years of Longing』ジョージ・ミラー

以前のカンヌ映画祭でジョージ・ミラー監督がティルダに出演依頼

古今東西の”物語”を研究している学者の前に「三つの願いをかなえてやろう」という魔神が現れる。しかし魔神は相手を間違えた。この相手は「三つの願いをかなえることで願った者は不幸になる」という”物語”のセオリーを知り尽くした相手だったのだ。

学者役を演ずるティルダ・スウィントンと、魔神役のイドリス・エルバ、そして監督のジョージ・ミラーが記者会見に登場した。

『Three Thousand Years of Longing』

「カンヌでティルダ・スウィントンと一緒になったとき、“しめた”と思ったんだ。これでこの企画に日の目を見せることができるぞってね」とミラー監督。

『マッド・マックス:怒りのデスロード』が招待上映され、次の年には審査員長をつとめたミラー監督、カンヌ常連スターであるティルダとカンヌで遭い、出演を依頼したのだという。

「ただし、そのときはまだ魔神が出てくる予定はなかったんだ」

『Three Thousand Years of Longing』ティルダ・スウィントン

「カンヌのディナーで一緒になったジョージがフェアリーティルを作りたいっていうので、小さな画面で二人くらいで見るような小さな作品だとおもったら、大きなスクリーンでリアルに、子どもたちがこれは本当に起こることなんだと思うような作品にしたいって言うのね。

現実とフェアリーテイル、ファンタジーを結びつけるには橋渡しをする者、飛躍する物語をつなぎ止める錨のような存在が必要なの。ジョージはそれを私にやってほしいというのでOKしたわ」とティルダ。

魔神が願いを叶えてくれるとしたらジョージ・ミラーの願いは?

世界各地の神話や民話には共通した物語がある。ティルダが演ずる孤独な学者はそんな“物語”を研究している。閉じ込められた魔神が三つの願いを叶えることと引き換えに自分の解放を持ちかけるという物語もそんな共通性の一つだ。

今回魔神役をオファーされたのは、マーベル・ヒーローの一人でもあるイドリス・エルバ。映画のみならずイギリスのテレビシリーズでも大人気の美丈夫である。

「ジニー・ザ・ヒーロー(笑)。今回のジニーは今までで一番ヒロイックなジニーじゃないかな。そのスピリット、センス、勇気、恐ろしさ(笑)」とイドリス・エルバは冗談めかす。

『Three Thousand Years of Longing』イドリス・エルバ

「このカンヌの大スクリーンで見るとほんとにすばらしいわ。細部までよく見えて、何処をとってもリアルなの。魔法の世界につつみこまれるたいけんをぜひしてほしいものね」とティルダ。

『Three Thousand Years of Longing』ティルダ・スウィントン

皆さんが三つの願いを叶えてもらうとしたら? という質問にミラー監督は「100m走の世界記録を出したい。不老不死を願うのはきんじられているからね(笑)」と、ユーモアのあるところをみせた。

取材・文:まつかわゆま

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