『スティルウォーター』マット・デイモン、娘のためにマルセイユで戦う!徒手空拳のただのお父さんとして【カンヌ映画祭】

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ライター:まつかわゆま
『スティルウォーター』マット・デイモン、娘のためにマルセイユで戦う!徒手空拳のただのお父さんとして【カンヌ映画祭】
この笑顔には、子どもだって惹かれます。南仏の魔都マルセイユでマット・デイモンが娘の濡れ衣晴らすために悪戦苦闘。

特殊工作員でもなんでもないオクラホマの男を演ずるマット・デイモン。娘を救うためにフランスで悪戦苦闘する『スティルウォーター(原題)』がカンヌ映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で招待上映された。

愛する娘が異郷で困難に直面している。父は娘を助けるために海を越える! と書くと、このお父さん『96時間』のリーアム・ニーソンのように、何かしら特殊能力の持ち主に違いない、と思う。それが“ジェイソン・ボーン”ことマット・デイモンなら、なおのこと。しかし。今回のマットは、ただのお父さん。オクラホマで額に汗して働く労働者なのだ。

『スティル・ウォーター(原題』)で親子役を演じたアビゲイル・ブレスリンとマット・デイモン

50歳になったマット。すっかり父親役もいたについた。ブレスリンも貫禄?

彼には愛する娘がいる。妻亡きあと男手ひとつで育てたものの、ちょっとした間違いが元で一度収監された父を娘は許さない。高校を出て、マルセイユに留学してしまう。そして彼女は殺人事件に巻き込まれ、無罪を訴えるも刑務所にいれられてしまうのだ。娘の無実を信ずる父は身を粉にして働いては渡仏し、娘の無実の証拠を探し続けている。今回の旅では、たまたまベビーシッターを引き受けたフランス人シングルマザーの助けを得て、父は真実へと一歩近づいていくのだが…。

記者会見にトム・マッカーシー監督、マット・デイモンほか登壇

『スティルウォーター(原題)』記者会見にはマット・デイモン、娘役のアビゲイル・ブレスリン、フランス人親子役のカミーユ・コタンとリルー・シオヴォが監督トム・マッカーシーとともに登壇した。

『スティル・ウォーター(原題)』監督トム・マッカーシー

『スポットライト 世紀のスクープ』などで知られる硬派エンターティメントの名手、トム・マッカーシー監督

監督は言う。「マットが演ずる父親は教育は無いけれど、力強く頼りになる、“カウボーイ” “シックスパック・ガイ”タイプ。元は石油掘削の仕事をしていたのだが、今は仕事を転々としている。 オクラホマやテキサスの、大きくて強い事が良いという文化で育った男なので、フランスのマルセイユで文化的にパニックになるんだね。マットはそのあたりをディティールを重ねる事で上手く見せてくれている。

マットとの仕事は初めてだが、彼はセットに入った時には役づくりが完成しているんだ。全てを学ぶのが早いんだな。ニューヨークからマルセイユ入りするのに、まるで本当にオクラホマから来たような感じになっているんだよ」

フランスとアメリカ。言葉はもちろん、生活習慣も司法制度も違う国で殺人犯として収監された娘。愛情だけでは乗り越えられない問題が山積みで、無実を訴える娘にも助けようとする父親にも悪夢のような日々が続く。

この拳だけか父の力。『スティルウォーター』のマット・デイモン

シングルマザーの娘のベビーシッターをすることで得難いフランス人協力者を得る。

マットが語る。「この父親は人生が思うようにいかず、かなり疲れている男なんだ。妻を失い、娘には想いが届かず、いま娘も失おうとしている。娘だけは守りたいのだが、異国での戦いは思うにいかない。全シーンで娘のテンションが高くて、父は押されがちなんだ。けれど彼は“悩む父”から“行動する父親”へ変身する。フランス人のシングルマザーの手を借りて、娘の無実を証明する証拠や証人を探し始めるんだ。

全編を通してアメリカとフランス二つの国と文化がぶつかる物語を、フランスとアメリカのベストな脚本家が協力してユニークな脚本に仕上げてくれた。撮影は 90%がフランス人のスタッフ・キャストでマルセイユで行われた。マルセイユはパワフルで多様性にとんでいて面白い街だよ。気に入ったね」

今年50歳のマット・デイモン。キャリアもプライベートも充実し、ますます多彩なところを見せてくれそうである。

「スティルウォーター」でマットを助けることになるフランス人親子を演じたカミーユ・コタンと子役のリリー

マルセイユで言葉の不自由なマットを手伝うシングルマザー役のカミーユ。マットは娘リールーになつかれるマットにほのぼの

 

文:まつかわゆま

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スティルウォーター(原題)

妻亡きあと男手ひとつで育てた娘が留学先のマルセイユで殺人事件に巻き込まれ、無罪を訴えるも刑務所にいれられてしまう。父はなれない土地で無実の証拠を探し続け、あるフランス人シングルマザーの助けを得て真実へと一歩近づいていくのだが…。

制作年: 2021
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