人気マンガ「銃夢」ハリウッド実写化!『アリータ:バトル・エンジェル』は2大監督の最強タッグ作

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
ライター:杉山すぴ豊
人気マンガ「銃夢」ハリウッド実写化!『アリータ:バトル・エンジェル』は2大監督の最強タッグ作
『アリータ:バトル・エンジェル』©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation
可憐な少女が実は最強のサイボーグだった!? 日本の人気コミックをJ・キャメロンとR・ロドリゲスが完全実写化!!

誰もが受け入れられるアクション・エンタテインメント

『アリータ:バトル・エンジェル』©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

先日『アリータ:バトル・エンジェル』のプロモーションで来日したクリストフ・ヴァルツさんにインタビューする機会がありました。ヴァルツさんはこの作品についてこう語ってくれました。「囲碁みたいな映画だよ。囲碁は名人もビギナーも楽しめるゲームだよね。つまり映画ファンでも、映画を日ごろ観ない人でも、子どもも大人も楽しめるんだ」- まさに『アリータ:バトル・エンジェル』は、誰にでも受け入れやすいアクション・エンタテインメントであり、また昨今の大作には珍しく上映時間も2時間と手ごろ。なによりも主人公アリータが愛らしく、また彼女が見るからに恐ろしい性悪サイボーグたちを倒していく姿は爽快感があります。

『アリータ:バトル・エンジェル』は、木城ゆきとさんが1990年に発表したSFアクション・コミック「銃夢(がんむ)」および、それを元にしたアニメーションが原作。ジェームズ・キャメロンがこの原作に惚れ込み映画化権をゲット、自身がメガホンをとるハズでしたが(実際2003年ぐらいのエンタメ雑誌とかを見ると『タイタニック』(1997年)の次にキャメロンが監督するのは本作と報じられていました)、しかしキャメロンは『アバター』(2009年)の方にとりかかり、また現在も『アバター2(仮題)』に着手しているため、監督をロバート・ロドリゲスに託したというわけです。

ロドリゲスのケレン味とキャメロンのエモ味が融合!

『アリータ:バトル・エンジェル』©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

キャメロンとロドリゲス? かたや『タイタニック』かたや『マチェーテ』(2010年)の監督。全く結びつかず、これについて来日したロドリゲス監督に直接聞いたら「ジェームズ・キャメロン監督が『ターミネーター』(1984年)でブレイクしたってこと忘れてるのかい?(笑)。僕もあの映画の大ファンで、だから仲がいいし、リスペクトしてるんだ。あとキャメロンは新しいテクノロジーでドラマチックな物語を作るから、それを一緒にやってみたかったんだ」― そう、この作品はジェームズ・キャメロンの名が大きくフィーチャーされていますが、やっぱりアクションの冴えはロドリゲス節かなと思います。

ロドリゲス監督は『プラネット・テラー in グラインドハウス』(2007年)や『マチェーテ・キルズ』(2013年)でぶっとんだ女性のアクションを見せてくれますが、そのケレン味がアリータには息づいている。一方キャメロンらしいなあと思うのは、主人公のメカ少女アリータと彼女を救う技師(医師)イドの関係が、明らかに娘と父なのです。これは『ターミネーター2』(1991年)でシュワちゃん演じるアンドロイドと彼が守る少年との関係が父と息子であったことを彷彿させませんか? エキサイティングなロドリゲスのアクションと、エモーショナルなキャメロンの脚本が融合しています。

原作と映画の変更点は? 聞いて納得のトリビアも!

『アリータ:バトル・エンジェル』©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

この作品の一番のチャレンジは、原作コミックへのリスペクトから主人公アリータを漫画やアニメと同様の、目の大きい女の子として表現したことです。一つ間違うと『オーシャンズ8』(2018年)の一人に『アナと雪の女王』(2013年)のエルサが、あのままのビジュアルで混ざっているような感じ。ここは最初は違和感があるのですが、お話が進むにつれて全く気にならなくなる。テクノロジーと演出と演技(ローサ・サラザールがモーション・キャプチャーで演じている)が見事に融合し、SF映画史に残るアイドル(本当に彼女に胸キュンになります)をつくりあげました。かっこいい! 面白い! かわいい! の3拍子そろったSFエンタテインメントです。

最後にいくつかトリビアを。クリストフ・ヴァルツさん演じるイドは、原作コミックでは日本人“イド・ダイスケ”ですが、英語(映画)版はイド・ダイソンになっており、“ダイソン”はあの掃除機のダイソンを作った発明王からその名をとっています。またアリータの大きい目にちなんでいうと、ティム・バートンの『ビッグ・アイズ』(2014年)という映画に出ていますね(笑)。「銃夢(がんむ)」がアメリカで翻訳された時のタイトルが「バトル・エンジェル アリータ」なのですが、ではなぜ映画は『アリータ:バトル・エンジェル』なのかというと、ジェームズ・キャメロンの映画は『エイリアン2』(1986年)『アビス』(1989年)『アバター』と「A」で始まる映画か、『ターミネーター』(1984年)『ターミネーター2』『トゥルーライズ』(1994年)『タイタニック』と「T」で始まる作品が多いので、げんを担いだそうです(笑)

文:杉山すぴ豊

<クリストフ・ヴァルツ来日インタビューはこちら>

『アリータ:バトル・エンジェル』は2019年2月22日(金)より全国ロードショー

Share On
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

『アリータ:バトル・エンジェル』

サイバネ医師イドの手によって、瓦礫の中から拾い上げられたサイボーグの少女アリータ。彼女は過去の記憶をすべて失っていたが、やがて自分の中に眠る最強の戦士としての素質に目覚めていく。人間の心と最強の体を持つアリータの世界を変える旅が始まるー。

制作年: 2018
監督:
脚本:
音楽:
出演:
  • BANGER!!!
  • 映画
  • 人気マンガ「銃夢」ハリウッド実写化!『アリータ:バトル・エンジェル』は2大監督の最強タッグ作