6歳で『デンジャラス・ビューティ』挿入歌を作曲したクライドの兄妹ユニットがブルーノートに降臨!(1/2)

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ライター:森本康治
6歳で『デンジャラス・ビューティ』挿入歌を作曲したクライドの兄妹ユニットがブルーノートに降臨!(1/2)
<ローレンス兄妹>
『ラブソングができるまで』(2007年)、『トゥー・ウィークス・ノーティス』(2002年)の監督として知られるマーク・ローレンスの2人の子供は、実は抜群のソングライティング・センスを持った兄妹だ。「ジャクソン5」や「スティーヴィー・ワンダー」に多大な影響を受け、6歳で作曲家としてデビューした兄クライドと、TVドラマにも出演する妹グレイシー。クライドはヒュー・グラント主演の『Re:LIFE~リライフ~』でも作曲家として映画音楽に携わっている。今回、初来日を果たした2人に、音楽ライターの森本康治さんがBANGER!!!独占インタビューを敢行してくれた!

映画音楽の分野でも活躍する若き才能の持ち主

クライド(1994年生まれ)とグレイシー(1997年生まれ)のローレンス兄妹によって2012年に結成された、NY発のソウル・ユニット<ローレンス>。最新アルバム「リヴィング・ルーム」をひっさげて、待望の初来日公演が2019年1月29・30日にブルーノート東京で行われた。8人編成のバンドが生み出す強力なグルーヴとファンキーなホーン・サウンド、グレイシーのキュートでパンチの効いたボーカル、そして確かなテクニックに裏打ちされたクライドのエネルギッシュなキーボード演奏とソウルフルなボーカルに、1曲目の“The Heartburn Song”から会場のボルテージは最高潮。古き良きモータウン・サウンドへの愛情たっぷりに、みずみずしいポップ感覚を炸裂させた楽しさ溢れるステージだった。クライドは映画音楽の分野でも活躍しており、彼がスコアの作曲を手がけた『Re:LIFE~リライフ~』(2014年)のサウンドトラックアルバムがリリースされた時、筆者は日本盤ライナーノーツの中でクライドにインタビューを行っている。

今回もせっかく日本に来たのだから…ということで、開演前に時間を割いてもらい、BANGER!!!独占インタビューが実現した。

―今回の日本公演はどのように決まったのでしょうか?

僕らはブルーノート・ニューヨークでも演奏しているんだけど、会場のスタッフもショーを楽しんでくれていたから、たぶん海外のブルーノートの人たちが「ウチのところにも彼らを呼びたい」と言ってくれたんだと思う。すごく光栄なことだよ。だってバンドメンバー8人分の飛行機やホテルの手配とか、ビザの手続きなんて大変な仕事だからね。僕らを呼んでくれたブルーノートのスタッフには感謝しているよ。前日の北京の公演は盛り上がったから、東京でもみんなに楽しんでもらえるといいな。

ローレンス 『リヴィング・ルーム』
品番:PCD-24801(通常盤) / PTR-CD-35(タワーレコード限定盤 ボーナストラック3曲収録)
定価:2,400+税
発売元:P-VINE RECORDS

―ニューアルバムは「リヴィング・ルーム」というタイトルですが、アルバムのコンセプトやテーマはどういったものなのでしょうか?

リヴィング・ルーム」というタイトルは、僕とグレイシーがアルバムの全ての曲を自宅のリヴィング・ルームで書いたからなんだ。家族のことや友達関係、ロマンティックな関係、成長、別れなど、僕らの日常で起こる様々な出来事について歌っている。シリアスなテーマもあるし、楽しいことを歌ったものもある。例えば“Probably Up”は夜更かしして過ごすことを歌った曲だし、“The Heartburn Song”は激辛料理を食べたことについての曲なんだ。いろんなことを歌っているけど、共通しているのは、グレイシーと僕が実際に経験したことに基づく内容だということだね。

―アルバムの帯の部分には「ジャクソン5のようなポップネスとスティーヴィー・ワンダーを彷彿とさせる抜群のソングライティング・センスが同居する最高の1枚!」という紹介文が書かれています。あなたの音楽からは60~70年代のソウル/ファンクの影響が感じられるのですが、好きなアーティストや影響を受けたアーティストは誰ですか?

いま名前が挙がったスティーヴィー・ワンダーとジャクソン5、そしてランディ・ニューマンからは特に大きな影響を受けているね。ザ・ビートルズやザ・ビーチ・ボーイズはもちろん好きだし、バンドのホーン・サウンドはアース・ウィンド&ファイアーやシカゴからの影響が大きい。グレイシーのボーカルはアレサ・フランクリンやジャニス・ジョプリンにインスパイアされている。男女混合ボーカルという点では、スライ&ザ・ファミリー・ストーンからも影響を受けているかな。

―彼らの曲を知ったきっかけは何だったのでしょう?

僕が子供の頃、両親が彼らの曲をよく聴いていたんだ。例えば、朝起きてリヴィング・ルームに行くと、父(=映画監督/脚本家のマーク・ローレンス)がスティーヴィー・ワンダーのレコードをかけていたり、車ではザ・ビートルズの曲をかけていたりね。こういう環境で育ったから、家の外で90年代後半とか2000年頃の(当時の)新しい曲を聴くと、「この曲は何だ?うーん、イマイチかなぁ」って思ったりしたもんだよ(笑)。

―妹のグレイシーさんは映画『噂のモーガン夫妻』(2009年)の劇中で、グレッチェン・ウィルソンの「レッドネック・ウーマン」とクイーンの「愛という名の欲望」を歌っていましたね。見事な歌唱力でした。

ありがとう!グレイシーに伝えておくよ!あれはワイオミングのシーンだよね。妹はあの映画ですごくいい仕事をしたと思うよ。

インタビュー/文:森本康治
Special thanks to Clyde Lawrence

ヒューが『ラブソングができるまで』で歌ったあの曲を12歳で作曲したクライドが映画音楽を語る(2/2)

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