『007』の“悪女”たちベスト5!! 魅力的なのはボンドガールだけじゃない!

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ライター:中山治美
『007』の“悪女”たちベスト5!! 魅力的なのはボンドガールだけじゃない!
UNITED ARTISTS / Allstar Picture Library / Zeta Image

爆選! ボンドを魅惑し苦しめたクールな悪女たち

『007』シリーズを魅力的に彩るのはセクシーなボンドガールだけじゃない。ボンドを手こずらせ、命まで奪いかねない“悪女”たちの存在だ。中でも、間違いなくボンドが最も憎んでいる女性は、つかの間の妻・テレサを射殺した『女王陛下の007』(1969年)のイルマ・ブント(独女優のイルゼ・ステパット)だが、思わず「お主も悪じゃの」とつぶやきたくなる悪女ベスト5を独断と偏見で決定!

5位:ナオミ(キャロライン・マンロー)
『007/私を愛したスパイ』(1977年)

数々のイイ女と巡り合ってきたはずのボンド(ロジャー・ムーア)が、ビキニ姿の肢体を目にした瞬間、「実に見事だ。(体の)線が良い」と鼻の下を伸ばしたのがナオミ。消息不明の米・ソ両潜水艦の行方を知るであろう海運王ストロンバーグ(クルト・ユルゲンス)の専属パイロットだ。その腕も確かなもの。青い海が眩しいイタリア・サルディーニャ島の絶景で繰り広げられるボンドが駆るロータスエスプリVS.ヘリコプターのチェイスは、シリーズの中でも上位に食い込む名シーン。山陰からヘリがスッと現れ、余裕の表情でボンドにウィンクを贈りながら機関銃を撃ち込みまくるナオミのカッコイイこと!

当時28歳だったマンローも、現在71歳。今も現役で活躍中で、ホラー・コメディー『キュート・リトル・バニーズ』(2017年/日本劇場未公開)に主演している。自身のHPではキスマーク付きの水着写真を販売しており、ファンを裏切らないところもまた素晴らしい。

4位:メイ・デイ(グレイス・ジョーンズ)
『007/美しき獲物たち』(1985年)

米・シリコンバレーを壊滅させ、世界のマイクロチップ市場独占を企てる実業家マックス・ゾリン。演じるのは怪優クリストファー・ウォーケン。その彼女に相応しくメイ・デイも邪魔者は非情に、即KILL。何せこの二人は、共にステロイド実験による異常発達児というバックボーンを持つ。

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その異常さが際立つのが殺害シーンではなく、武道の稽古シーン。胴着姿のゾリンに対して、メイ・デイは超ハイレグ水着で対抗する。当時、バブル時代を迎えていた日本でもハイレグ美女が闊歩していたが、“戦闘服”に用いるとは斬新だ。さすが! アンディ・ウォーホールのミューズ、グレイス・ジョーンズ。ただしメイ・デイは最後にゾリンに裏切られ、ボンド側になびく。ワルになりきれなかったので4位。

3位:スイスの門番(ヴァーリィ・トーマス)
『007/ゴールドフィンガー』(1964年)

登場シーンはわずかながら、強烈なインパクトを残して3位にランクイン。スイスにあるオーリック社に侵入したものの一味に捕らえられてしまったボンドが、ガジェット満載のアストンマーティンを駆使して逃亡を図った際、機関銃をぶっ放す門番のおばさんだ。

フツーのおばさんが牙を向いたギャップに心を鷲掴みにされた人も多かったようで、あのアルフレッド・ヒッチコック監督をも魅了した模様。ガイ・ハミルトン監督いわく、ヒッチコック監督に会った時、「あの女性が良かった」と言われたという。演じたヴァーリィ・トーマスは英国出身で、主にTVドラマで活躍。

2位:ゼニア・オナトップ(ファムケ・ヤンセン)
『007/ゴールデンアイ』(1995年)

『X-メン』シリーズ(2000~2014年)のジーン・グレイ役で知られるファムケ・ヤンセンが注目を浴びるきっかけとなったのが、この役。元ソ連の戦闘機パイロットにして、国際的テロ組織ヤヌスのチーフ暗殺者。秘密兵器ゴールデンアイを強奪するために宇宙兵器管理センターの作業員たちを笑いながら射殺する人間凶器。何より豪快、いや脅威なのが性行為の際に、相手を足で蟹挟みにして窒息死させるという秘技。ボンドも危うく昇天しそうに……。

ヤンセンは、オランダ出身で182cmの長身。シガニー・ウィーバー(180cm)、ジーナ・デイヴィス(183cm)に並ぶダイナミックなアクション女優。

1位:エレクトラ・キング(ソフィー・マルソー)
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)

自身が誘拐された時の恨みを晴らすべく、肉親どころかMI6にも攻撃を仕掛ける石油王の令嬢。そんな壮大な野望を隠して、父親を殺害された悲劇のヒロインを装い、ボンドを手玉に取る小悪魔なキャラクターは、『ラ・ブーム』(1980年)で世界中の人たちを魅了したソフィー・マルソーにしか演じられまい。

実際、同作のキャンペーンで来日した時のソフィーは凄かった。本作のもう一人のボンドガールにして、セクシー担当のデニス・リチャーズとの2ショット撮影を要求されるも公然と拒否。どうやら会見で、新鋭でピッチピチのリチャーズの方が注目されたのがお気に召さなかったらしい。エレクトラの気品とプライドの高さと気の強さは、演者の内側から放出されてるものなのだと確信。冷静沈着がトレードマークのボンドの感情を露わにさせたラストの挑発まで、小憎らしさが最高デス。

番外編:サイダ(カルメン・ デュ・ソートイ)
『007/黄金銃を持つ男』(1974年)

ボンドに送り届けられた黄金の弾丸の“挑戦状”。その送り主の手がかりを探るため、ボンドが最初に接触するのがベリーダンサーのサイダ。彼女は同じ黄金の弾丸で殺害された002の最期の現場に立ち会っていた女性で、一緒にダンスを踊っていたところを狙われたのだ。なのに002のことはすっかり忘れていた模様。ただし、002の身体を貫通した弾丸はちゃっかり頂戴し、“ラッキーチャーム”としてヘソのアクセサリーにしていた。なかなかの図太さを持った印象深いキャラクターだ。

文:中山治美

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