R指定版『スタンド・バイ・ミー』⁉ 憧れのあの子とのキスを目指して珍道中『グッド・ボーイズ』

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ライター:BANGER!!! 編集部
R指定版『スタンド・バイ・ミー』⁉ 憧れのあの子とのキスを目指して珍道中『グッド・ボーイズ』
『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

『ルーム』(2015年)『ワンダー 君は太陽』(2017年)などで知られる演技派子役のジェイコブ・トレンブレイくんが、女子とキスしたいあまり発狂! ……する寸前の少年を熱演した映画『グッド・ボーイズ』。子どもが主人公なのにR指定になったためメインキャストたちが本編を観られなかったという、なかなか狂ったエピソードでも話題の下ネタ満載ガキンチョ思春期コメディだ。

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『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

6年生の少年の夢は……憧れのあの子とキスすること!

本作の主人公マックスは、親に隠れてMacBookでエロゲーするような多感な時期の6年生(学校制度の違いはあるが日本の小6とほぼ同じで12歳)。まさに大人の階段を上り始める直前のミドルスクール生だが、いわゆる“チャイルドロック”の対象(クスリの蓋が開けられない)だわ、ビールをひとくち飲むのすら大冒険だわ、というくらいのガキンチョである。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

マックスには悪友のソーとルーカスという同級生がいるのだが、あるとき同級のイケてるグループが主催する“キス・パーティー”に参加できるチャンスを得たマックスの「憧れのあの子とキスしたい!」という夢を叶えるべく協力することに。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

そこで、来るべき初キスの練習のために3人でキスの仕方をググるもなぜかポルノ動画を観てしまい、そのあまりのグロさに大騒ぎ。VHS世代の男子ならば過去の記憶が蘇るであろう下ネタどんちゃん騒ぎが微笑ましいが、マックスよりも子どもっぽく性格も全く違う2人のおかげで、事態はややこしい方向に突き進んでいく。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

ピュアだけどこまっしゃくれたガキンチョ3人のヒドすぎるド下ネタ珍道中に爆笑!

本作は上映開始から10分くらいまではあまりのガキンチョぶりにマジメに観るのがバカバカしくなってくるが、ファニーな中にも黒人家庭の離婚問題などをぶち込んでくるあたり、さすが現代アメリカのコメディ映画といったところか。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

偶然手に入れてしまったドラッグをめぐる女子大生との攻防戦(演じるミドリ・フランシスは今後要注目の日系女優!)や、性的に乱れきった大人たちの無責任さ(我が子にオ◯ニーの話をしてくる無粋さ/寝室にセックストイがどっさり)などを随所に盛り込んでいて、なんとなく社会派コメディとして機能していなくもない、多分。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

とはいえ本題はガキンチョたちが繰り広げるドタバタ劇であり、周囲の目を過剰に気にするあまり度々トラブルを巻き起こす3人が30秒に1度は笑わせてくれるので、さすがに腹筋が追いつかない。中でもデカい図体に似合わない甲高い叫び声を持つルーカスは、抜きん出た存在感とピュアすぎるがゆえのKYな性格で笑いを提供。ソーのほうも理想と現実のギャップに悩むカッコつけ男児として失笑を誘いつつ、実は“ガチの歌ウマ”という意外性のある特技が最後まで活かされていて非常にグッとくる。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

プロデューサーはセス・ローゲン! 思春期のほろ苦さをド下ネタでやさしく包み込む

本作のプロデューサーを務めるのは、伝説の青春ロマコメ『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007年)から格差ロマコメ『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019年)まで、数々の傑作コメディを世に送り出してきたエヴァン・ゴールドバーグとセス・ローゲン。今回も『スーパーバッド』からまったく進歩していないどころか、主人公の年齢が下がったことで可能になった超幼稚な下ネタや不謹慎ネタに、ゲラゲラ笑いながらGOを出したであろうことが伺い知れる。

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『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

それでも12歳という微妙な年頃の彼らでなければフェイクになってしまう、少年視点だからこそ許せるホンモノの可笑しみが詰め込まれていて、R指定ながらガハハと笑い飛ばせる軽妙な仕上がりはさすが(もちろん子どもには見せたくない超危険行為やドラッグネタもしっかり盛り込まれている)。本作はR指定版『スタンド・バイ・ミー』なんて言われているようだが、BGMがオールディーズでも80年代ポップスでもなく最新ヒップホップだったりするあたり、いかにも現代っ子コメディらしくて◎だ。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

たまたまご近所さんで親同士が友達だったからという理由でツルんでいた3人は、やがて「本当の友達とは何なのか?」を考えるに至る……そんな思春期のほろ苦さも味わえるのに、最後の〆がサイテーの下ネタというのも小気味良い本作。自宅待機明けにスコーンと抜けた(&ゲスい)笑いを求めている映画ファンに、ぜひおすすめしたい快作コメディだ。

『グッド・ボーイズ』©Universal Pictures

『グッド・ボーイズ』は2020年6月12日(金)より全国ロードショー

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『グッド・ボーイズ』

小学6年生の少年3人は同級生の女子たちから“初キス・パーティー”に誘われる。このパーティーには意中のあの娘も……。しかし、キスの経験が全くない彼らは、背伸びをして様々な手を使いリサーチを開始する。そこで少しずつ垣間見られる“オトナの世界”に好奇心が止まらない!! しかし、ある事件をきっかけにとんでもない騒動へと発展し、彼らは絶交の危機に直面してしまう―。果たして彼らは絆を取り戻し、初キスを経験することができるのか!?

制作年: 2019
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